2016年は入れ替え需要でなんとか食いつなげるが、
2017年以降は、ホール側に大量入れ替えを行う理由がないため購買が落ち込む。
2017年以降をどうするかが、各メーカーの課題だろう。
・機械が売れなくなるので、開発本数を減らして、開発予算を良版権に集中させる。良い機械のみ
をホールへ提供して貢献する
・機械が売れなくなるので、開発本数を増やして、とにかくなんでもいいから作り続ける。
いろいろと手法はあるだろうが、
損益分岐を20万台の販売とすると、
・3万台×7機種
・1万台×20機種
どちらでも達成できるが、今では、ダメな機械は
大手でも1000台~3000台売り切るのがやっとである。
ホールにとって、良い台のみ厳選して買いたいので、
すぐに客が飛び、機械代の回収の見込みがないものは、買うだけ損をする。
粗製乱造の多機種販売は、だれも得しない無策である。
中に3000台程度の販売のゴミ機械が混ざるとなると、
実際は、30~40機種くらい作らないと、20万台には届かないだろう。
版権をつけた開発費がいくら増えて、
収益がいくらになるかは小学生でもわかるだろう。
自転車操業状態に陥るのは目に見えている。
ただし、この安普請の大量開発機に、奇跡的に良台が含まれていれば楽になる。
運だのみ、奇跡頼みの、経営に陥ることになる。
となることをさけるため、
大手は、手堅く開発を厳選してくるとみられる。
開発を丁寧に行い、予算を集中させるとなると、
他の投資に対しては、縮小をよぎなくされる。
給与金額も現給与を維持できる保証はない。
経営が右肩下がりの会社で、人件費が上がっていくことはない。
一つ一つの失敗が致命傷レベルにまでなる。
失敗は許されない。
今まではどんぶり勘定で、あらゆるところから
金をむしられてきたメーカーだが、
社内の浪費や、社外の利権供与はもうできなくなるだろう。
そんなことを予見して
さんざんうまみをすってきた中途入社の外様社員たちが、
いまのうちにと次々に逃げ出している。
うちもシャープみたいなもんだろ、会社ヤバそうだね。
喫煙所ではそんな話がとびかっているようだ。
大型版権に開発費を集中投資できる大手と
企業規模の小ささから、それほど売らなくても生きていける中小とは
舵とり手法は異なるだろうが、
客からすると、機械の種類は多い方がいい。
ダメなら打たないだけなので、
良い台、クソ台含めて、
いい悪いの機械批評をしていたほうが楽しい。
業界の古いおっさん世代は、
1997年~1998年の頃を思い出してほしい。
当時の規制の影響で、全然機械がなく
焼き直しのへんなものばかりであっただろう。
メーカーがつぶれて
商品が少なくなると、さらに市場客はつまらなくなって減っていく。
新台商品は少なすぎてもダメになる。
市場が良くなるまで守りの経営に入るところが多いだろう。
できるだけ多くのメーカーが
この苦難を乗り切ってくれることを祈るばかりだ。