識者によると、
長引くぱちんこ業界不況により、
1機種あたりの販売台数が、激減している。
大ヒット商品といえば、数年前まで20万台が目安だったのだが、
今ではもう10万台が基準だ。
海を除けば、直近で10万台を超えているのは、
牙狼とルパン、慶次?くらいだったようなきがする。
スロに関しては、より販売台数が減っている。
ヒットで2万台が基準くらいまで下がっているのではなかろうか。
もうPもSも売れないので、メーカー側がそんなに部材を用意しない。
ちょっと前なら、
零細店舗は、様子を見て中古で評価が良い機械だけを遅れて買えばよかったのだが、
流通量が減ったことにより、
中古流通需要も変化した。
良い機械ほど値段が下がりにくいのだ。
むしろプレミア価格まで行ってしまうことが多い。
結局中古メインの店が買えるような機械は
ダメ機械のみとなり、
良い機械を中古で買えることは少ない。
逆に最初から、良い機械だと見越して購入しておけば、
中古で値が上がる。
豊丸の機械群など典型的だ。
中小零細は、
ぐずぐずと、決定を先延ばしにして、
○○を見てから~
よければ中古で買うよ~
などといっているうちに、
このご時世では、メーカー直販から切られることになる。
「良ければ中古で買うよ」は、もうデスフラグになったといってもいい。
じゃあもう来る必要もないな。
とメーカーに判断されるだけだ。
高騰する中古価格にあたふたするうちに、客も飛んでいく。
メーカーは、ビシッと機械評価を決定して、
買う買わないをきちっと表明してくれるところを好む。
優柔不断な店は、相手にするだけ時間の無駄になっている。
というのもメーカー自体も、地方の売れない営業所を閉鎖する傾向にある。
直販部隊の経費削減である。
隣接の営業所から、遠方営業や
業者に販売委託で十分だと判断したのだろう。
遠方営業の場合、電話営業ならまだしも
決めかねない法人にたいして、何度も何度も訪れるのは営業効率が悪い。
それに手間がかかるなら、土着の業者やブローカーに任せた方がいい。
メーカーにとっては、
大手法人のみを直販販売対象にして、
中小零細法人は、業者任せが一番効率がいい。
買うホールだけ相手にすればいいのだから、
たまに買うだけの購買意志のないホールは、直からどんどん切られていくことになる。
全国200~300社の上位法人だけで、およそ8割程度の購買になるという。
残りの零細法人数千社で2割なので、
誰が見ても、効率を考えればしかたないことだ。
メーカーは、300社の機械担当者のみ接待するだけで販売が終わるのだから、
大都市圏のみ拠点を維持すればいい。
営業社員数も縮小方向だろう。
中小メーカーは、丸ごと全部業販に切り替えてくるかもしれない。
不況により、投資を抑えるのが当然の世の中ではいたしかたない。
ぱちんこ産業は、まだ、消費税1回増税とカジノ法案、換金合法問題など
ぱちんこ業界外の大きな変化をいくつも抱えている。
さらに、スロやぱちの規制や、換金率変更などを業界内で実行するかもしれない。
ぱちんこ産業が、よくなる兆しはオリンピックの2020年を
越えておちつくくらいまでないだろう。
それまで、各社の経営がもつかどうかが
従業員が心配どころだ。
ならば、他産業に食い扶持を求めてつきすすむしかないが、
今後隆盛するだろう、旅行産業と介護産業に
ぱちんこ企業が、こぞって乗り出すのも近いだろう。