最近の若い者は、だれかに言われなければ何もできないのが多い。
存在感の薄いゆとり世代だ。
ひたすら指示待ちで、想像の範囲でしか動かない。
つまらない。
教えてもらうのを待っているような感じだ。
徒弟制度ではないが、
我々の若い頃は、高度成長期で、
上司や先輩の仕事を自分で盗むしかなかった。
教えてもらえるなんてことはない。
納品は駆け出しの若手の業務なので
夜間から朝までの毎日の重労働は当たり前である。
残業や労働基準法なんて考えはなかった。
納品の仕方も会社の先輩からは教わらない。
全部外部業者のおじさん達から学んだのだ。
釘の打ち方。
スロットの設置方法、設定の打ち方。
業界の歴史、恐ろしいこと。
あらゆることを教わった。
なぜか自分たちの商品じゃないのに
納品を手伝ったのも多かった。
業者のひとたちは、メーカーの若手への教育込みの
仕事のようなものだ。
こうして、業者の人たちとメーカーの下っ端は
下同士で仲良くなる。
設置終わったら、業者のおじさん達につれられて飲み屋に誘われる。
ホールに納品に行くともらえる、大入り袋(ひとり5千円くらい)があるときは、ふところはあたたかい。
釘さえできれば食っていける!
ひたすら練習しろ!
おじさん達はそういっていたが、
今はもう業者側はできないよ。
そして飲酒運転全開で帰宅する。
そんな時代だった。
しばらくして内勤の時期になっても、
会社の人からは別に何も教わることもなく、
外部のコンサルタントのおじさんが、色々と来る度に
難しい本を買ってきてくれた。
会社の偉い人からも、本を読め読めと
読み切れないほどの本をひたすら読んだ。
なくなると、偉い人の部屋までいって、
本棚から本を借りた。
ゆったりとしたいい時代だったな。
せっぱつまった末期のいまとなっては、
走馬燈のように思い出される。
どこのメーカーやホールも
会社が大きくなって、
業務マニュアルは、当然どこも完備していると思われる。
どのルーチン業務に関しても、それを見ながらやれば
たいていのことは、すぐに習得できるようになっている。
ぱちんこ業界は出入りが激しいため、
誰でもすぐできるような、簡易な業務にまで効率化していることが多い。
次の日からすぐ新しい人がきても大丈夫なようにだ。
それに、パソコン操作や、資料作成などは、
ネットで調べれば、すぐに誰でもわかる。
ネットと社内業務マニュアル。
ほとんどのルーチン作業はこれでまかなえる。
周りの人に聞く必要もない。
先輩も誰でもできることを
偉そうにたいして教えることもない。
知識もネットで調べれば十分だ。
偉そうに、ホルコンの計数問題ができたところで
何の役にも立たない。
上司や先輩の威厳が徒弟時代よりも落ちていることはたしかだ。
パチンコ業界の、
ホールでは店長以上
メーカーでは、支店長以上か
そのひとたちは、ただ単に、古くから入社している
年功序列でその地位に就いているだけの人が多い。
教えることもない
教わることもない。
ぱちんこ業界で、会社が発展せず衰退していくところが多いのは、
そういう社内風土になっているところが増えてきたからだな。
観光業だよ、観光業!これからは外人だ!
パチンコの将来に見切りをつけた
パチンコ業界の各企業は、
鼻息も荒く、なんか他のことを
多角的にやろうとしているところが多いが
はたしてうまくいくのかな。
なんか寝る前に
脈絡もなく適当に書き殴ってみたが
我々の明日はあるのだろうか。