古い話だが、
昨年に、関東の金馬車が倒産している。
この法人は、新卒の月給が30万円支給でかなり昔に話題になったが、
最後の求人情報を見ると、今はそこまでは高くなかったようだ。
ただ、福利厚生がしっかりしてるなといった感じ。
その当時は、新卒で田舎のパチンコ屋に入るなんてありえなかったので
茨城で30万円という金額は破格だっただろう。
その時、金に釣られて入ったFランク大学の新卒も多そうだ。
もうとっくにやめているんだろうな。
パチンコ屋の新卒学歴の主力は、当時も今もFランクが主体なので
変わらないといったら変わらないが、
最近は特に、業界のイメージの悪化や
先行きの見通しの暗さで、
まっとうな学生はパチンコ業界を目指さなくなっている。
メーカーはまだしも、
とくにパチンコ屋の方は深刻だ。
学生自体が、ぱちんこを経験することがなくなったのが、
業界への新卒供給にさらに大きくブレーキをかけている。
とれても、バイト上がりの新卒がやっとだったり、
希望する難関大学の優秀な将来の幹部候補などとるのは難しい。
普段のバイトですら、満足のいく人数が取れずに困っているような状態だ。
客も減り、従業員も満足に取れないというわけだ。
客が大幅に減っているのには、
低貸しが要因の、デフレスパイラルがあげられる。
200台の規模の店があったとして、
0.5円ぱちんこで営業すると
200人フル稼働で、入客があったとしても
4円の25人分でしかない。
4円で25人ガラガラ状態と対して変わらない営業で
ごまかしているわけだ。
もちろん、その状態で経営していくためには
4円より釘を締めなければならない。
長い目で見ると、客は、4円遊技よりも負けてしまうわけだ。
低貸しで勝つことなどほぼない。
そのため、パチンコファンを誘引することにはつながらない。
低貸しですら、客が飛んでしまうと
もう経営すらできなくなる。
それこそ最後の手段なのだ。
今の4円パチンコでは、学生が打てるような
投資金額ではないため低貸しがあってしかるべきだと
いう意見もあるだろうが、
パチンコにはまるには、
大勝ちの経験を何度も積まないと、中毒にならない。
低貸しで、数千円単位勝ったところで、
バイトのほうがましで終わってしまう。
1日の収益が、
パチンコ、パチスロ >>> バイト
になって、ようやく学生はパチンコを優先にするのだ。
私も学生のころは、パチンコで出ていると、
バイトに行くのが面倒になり、
電話して、
今、パチンコ出てるから休みます。
しまいには、パチンコのほうが稼げるからやめます。
といって、やめたものだ。
店の人もパチンコ好きのため、そうか!がんばれ!で終わったが、
初心者には、低貸しのパチンコ・パチスロの経験が重要なのではなく
パチンコ・パチスロにて、「大勝ち」の経験の連続がファンを生むのだ。
それは、低貸しでは起こりえない。
よって、新規ファンを生むには、
低貸しはありえないということだ。
4円でまっとうな還元ができるほどの
経営ができるような店舗でないと、ファンは生まれない。
そして、投資金額を考えると、
4円でもぱちんこ全盛期と同じ程度の
千円で25回転は、やはりほしいところだ。
メーカーにもそれに見合うようなスペックが求められる。
パチンコ業界は、
年末年始に、全日遊連がCMを流していたので
見たひとも多いと思うが、
CSRというのか、
パチンコ屋が、なんかいいことを世間に向けてしてるぞ!
的なCMを流していたが、
そんなものは、いまやどこの企業でもやっているので、
人の見ているところでしか、善行をしない
善行を宣伝に利用しているだけ
とあからさまなCMとしてうけとられ、かえってしらけるなど
逆効果につながっている。
ファンを増やすにはどうすればいいのか、
善行CMをバンバン流すだけで、ホールに客が来たら
だれも苦労しない。
客が来ない原因など、誰でもわかっているのだから、
全日遊連は、本質の原因解決に向けて、なぜ取り組まないのか
まったくもって不思議なことである。