自由意志が存在するかどうかを確かめる為、学者がある実験を行った。
もし、人間に自由意識があるならば、動かそうという意識がまずあり、それから脳の活動が始まるはずだと考え、「被験者に好きなときに手首を動かしてもらい、その時の脳活動を観察する」実験を実施。
しかし、結果は一般の常識とは違った。
被験者が「動かそう」と意識する約0.5~1秒前に、脳が手を動かす「準備」を始めていることが明らかになった。
つまり、意識的に「動かそう」と決定する前に、脳はすでに運動の「準備」を完了していたのだ。
このことは、意識は、無意識に脳がすでに行ったことを、遅れて認識したにすぎないということを意味する。
「自分という意識」は脳機能の処理結果であって、それ自体で存在しているわけではない。
あなたの意識や自由意志は脳のプロセスの、ただの傍観者なのである。
と、いう衝撃的な話。今や脳科学界では定説とさえいわれている。
つまり、あなたがいくら押し順を中→右→左と決めて押したと思っていても、
その約0.5~1秒前に、脳が勝手に決めているのである。
また、いつもは中→右→左とあらかじめ決めている人が、
たまには右→左→中に変えてやろうと思って押した場合も、
実はその約0.5~1秒前に、脳が勝手に決めているのである。
そして案の定、ハズレていつもの中→右→左にしとけばよかった・・・
となるのが定番である。(どうやってもあなたは負ける運命だったのである)
「今日はパチンコ打ちに行かない!!」と思っていても、気が付いたら台の前に座っている。
これは自分の意思が弱いからと思いたいが・・・これも脳に決められてしまっているのだろうか!?
では、自分の意識ではなく、いったい何者がそうさせているのだろうか?
それとも・・・