昔々から、多少は新卒でパチンコ業界に入るものはいただろうが
そのころは、まさに民族業として
主に朝鮮高校、朝鮮大学からの就職先であったり
家業としての、一族経営であったり、
いまの大手メーカーでも
既存の社員の民族的なコネでしか入社ルートがなかったり
日本人従業員でも、中途採用中心で他に行き場のない中年層が務めるような
後ろめたい暗い賭博の世界であった。
いい大学を出て、きれいなスーツを着て・・
と考える若者が勤められる世界ではなかった。
それでもおよそ20年くらいまえから
ようやく大規模に新卒採用が、大手ホール、メーカーから始まり
日本人でも、もともと業界とはまったく関係のないような学生が
ぱちんこ、パチスロが好きだからと
パチンコ業界に新卒で入り始めた。
しかし今でも地方の弱小ホールでは、
イメージが悪くて新卒が取れないため
・バイト→正社員
・中途採用
のルートが人材採用のメインのところがまだまだ多いようだ。
業界当初の新卒でも、
いまでいう「Fランク」
程度のかなり低い大学出身者が多数を占めていた。
まあ今でもホール側は、新卒は低偏差値層が多いのだが・・
というわけで
ホールもメーカーも新卒で入社した社員が、
もう40代~に達しているところが多い。
もちろん、幹部になっている人しか生き残っていない。
その上の50代の世代は、当然ながら
いまだ一族層や、民族層で占められている。
では、その下の、20代、30代の新卒は
どうだろうか。
ポストは大半が上の世代で埋まっているだろう。
メーカーでも、内勤系や開発なら多少は他でつぶしは利くだろうが
営業の場合、出世できなかったら
50代、60代にもなっても、機械のカタログもって営業しているの?
ホールでも、役職ポストは埋まりつくし、
マルハンダイナムくらいの、出店速度がないとポストは空かない
50代、60代にもなっても、玉運びしているの?
まあメーカーも、ホールも退職が多いから
かなり流動的であろうが、
結果として、最近の新卒では、先行きがまったく見えず
自分が40代、50代、60代になったとき何をしているのだろう。
このように将来に非常に不安を抱いている人が多い。
実際企業側も、たいして考えていない。
離職理由に将来不安が多いのもあたりまえだ。
新卒採用自体の歴史が20年程度のため
新卒が今のところ定年まで勤め上げた事例はどこもないはずだ。
今の新卒が50代、60代でどんな業務に携わるのか
各社キャリアプランに悩んでいることだろう。
他業種の企業であったら
役に着けなかった老齢の社員は、子会社に出向させたりも
できるだろうが
パチンコ業界では
押し付ける子会社があるところも少ないだろう。
そうなると
めんどくさいから、もう切ってしまえばいいや
どこもほぼこうなってしまうことだろう。
今、パチンコ業界を目指す奇特な学生に言えることは、
もう落ち目だからやめておけ
ただこれだけだ。