ブラック企業を目指す奇特な
学生向けの業界基礎知識として、
メーカーによる機械販売について書いていこう。
まず、販売経路として
直販(メーカーによる直接販売)
業販(業者販売、代行店販売)
とに分けられる
業販には、
1次代行店
2次代行店
3次代行店
ブローカー
と、ある程度の階層がある。
メーカーから仕入れられる1次代行店になるには、
規模や保証金などある程度の契約条件があり
それになれない弱小業者は、2次、3次として、上位業者より機械を仕入れて販売する。
業者は、土着の小さなところが多い。
東京だと、東上野に事務所を構え、首都圏中心にまわっているような感じだ。
地方支店を持っていても1,2支店程度だ。
例外として、フィールズは全国展開しており、
一応は販売業者の分類に入るが、
ほぼ総発(総発売元)の機械しかさばいていないので、
実質メーカー扱いでいいと思う。
総発の説明は長くなるので省略する。
あまり一般にはなじみはないと思われるが、「トレード」という業者も
全国展開しているが、総発を持っているのでメーカーの部類でいいと思う。
特徴として、
売る側も大手メーカーほど直販比率が高い傾向にある。8割~9割近いはずだ。
買う側も、マルハンのような大手法人ほど直販比率が高い。
中間に業者が入ると、コストがかさむじゃないか、
全部直販で売ればいいのにと普通の感覚ならそう思うだろう。
まず弱小メーカーは、直販社員を維持する資金がもったいない
人件費や、支店の維持費など
年間に販売する機種数が少ない場合
直販を持っていると費用が逆にかさむため
業販にお願いするわけだ。
では、ほとんど直販である大手メーカーは、
どういうところを業者にまかすのだろうか。
・「つぶれそうなホール」
機械代金の支払いは、一部を現金で残りを手形で分割という支払形態が多い。
そういったホールが、つぶれるとき機械代を回収できなくなってしまう。
そこで業者に販売させて、つぶれた場合は業者から金をとるわけだ。
・「僻地の単店ホール」
いくだけ、時間の無駄のような、金のない遠い僻地のホール
交通費や時間がもったいないので業者に任せる。
・「ホール側の人間がゴミみたいな胡散臭いホール」
信用、信頼がおけなかったり、
態度が悪かったり、ヤクザの店だったり、文句を言ってきたり
「めんどくさい」ホールは、いくのもうっとおしいので業者に任せる
・「ホールお抱えの業者が、もともといるホール」
機械購入の利益を、身内に流すようなホール、たとえば、オーナーの弟が業者をやっていて、そこの業者からしか機械を買わないホール。昔ながらのホールに多い。民族的な血縁や上下関係が支配しているので触らないほうがいい。
まとめると大手メーカーの
直販がこないようなホールは胡散臭いところというわけだ
長いのでつづく