誰も驚きもしなかったが、
JPSのが轟沈した情報がいまさらながら流れている。
直近の機種は、
サマージャンボ、
ハイディング・ドラゴン
テラシグマドリームジャンボ
となっている。
ドリームジャンボはそこそこ話題になったが、
以降は数百台の販売で終わっている。
狙ってやっているのかどうか知らんが、
ひどいセンスだな。
どうせ売れないからとして
「やけくそ感」が生暖かく漂っている。
同じくつぶれたSNKは、直近でコブラと、ビーストバスターズが
数百台の販売となっている。
これがとどめだ。
千台販売がいかないと、黄色信号がともる。
それが数機種続くと危なくなる。
JPSは、5号機初期の「2027」の奇跡の大ヒットにより
5万台もの販売台数をさばき、
相当な収益を上げたはずだ。台利益20万とすると100億だ。
その利益をのちの開発につなげられず撃沈したわけだが、
舵のとりかたが難しかったのだろう。
かたや一発ヒットでうまく中小から抜け出して成長したのが、
牙狼のサンセイである。
それまでのサンセイといったら、
マルホンや奥村と対して変わらない立ち位置であった。
一発大ヒットして
主力シリーズ機を作れば、おおもうけ。
それを目指したメーカーの販売手法はここ10年くらい変わっていない。
だが、せっかく作ったヒットも
継続するのに苦労する。
リングで一発当てた、藤商事だが、
呪いの力がだんだん弱まりつつある。
リング以降、「呪いと恨み」に特化した機種構成を繰り出しているが、
雲行きがどうも怪しい。
ネタ不足&マンネリ化と乱発により、
飽きられて販売台数が減ってきている。
世界の高尾が真似を初めて、
鬼ごっこや、貞子など
藤商事占有だった、呪い市場を食い破ろうとしている。
ぱちんこでヒットしてから、
貞子市場関連が活気づき、次々に似たような類似ホラー系が生まれている。
他社による類似品が増えてきたのも、飽きに拍車がかかる。
一度あたった版権でも、続きのネタがなければ続編を作って
なんとかつなげてぱちんこにすればいい。
それか類似品を作ろう。この手法が最近増えてきた。
表題のCR貞子vs伽椰子の映画にも当然パチンコマネーが入っているだろう。
だが、藤なのか高尾なのか、どっちなのかは不明。
どちらにしろ、もう飽きられているのでインパクトはない。
画期的なものを作っても、みなが真似して
大量に出てくれば、希薄化して、どれも同じになり、
価値が落ち、全体が落ちる。
JPSの2027も5号機序盤の各メーカーがいろいろ試していた段階での
早めのスペックでヒットした。
だが、大手が同スペックでおいつき、追い越し、
それに対応できずに何もできなくなった。
京楽の没落も、
最初は画期的であったが、周りがおいつき、
京楽が停滞しているうちに追い越されたからであり、
消費者に対応できず、常に革新をはかれないところは
そのままつぶれていく。
YAMASAのリノがたたかれているが、
革新的な試みのシステムを搭載したことは悪いことではない。
いまのスロットは、どこのメーカーのAT機もART機も上乗せ特化ゾーンと
純増枚数のみのワンパターンのものでしかない。
サミーの没落がそうだ。
革新的なYAMASAを一生懸命叩いているのはサミー社員だろうが、
恥ずかしいと思ったほうがいい。
逆に敵をつぶそうとしたら
同じような商品を乱発させて価値を落とさせる手法もありだ。
かつて、海やジャグラーのまがいものを
三共、ニューギン、アルゼなど各社が
一生懸命出していたが、本物はまったく揺るがなかったが、
われらが、アルゼは、沖どきでようやく
いままで届かなかった、パイオニアの華系牙城に食い込むことができた。
30パイ市場も、パイオニアの独占が崩れつつある。
他の大手も食い込んでくるだろう。
それにしてもいい加減全メーカーで本腰入れて、
ジャグラーの成敗に動いたらいいのにな。
主力シリーズ機を核にして
自分のゾーンを作るメーカーと
それを破りに入るメーカー
藤商事と高尾の足の引っ張り合いが
来年も引き続き面白そうだ。