今の若者が家電を買うのにどうしているか。
1.ネットで情報を集める、2ch、価格ドットコム、アマゾン
メーカーHPなど各種の情報を集め吟味する。
2.実店で、実商品を手に取り確かめる。
実店舗は大抵高めに設定されているので価格ドットコムを基本として
価格情報を調べる。
3.ネットの方が安ければ、ネットで買い、実店舗でネット以下の価格に
値切ることができればそこで買う。
大半が、以上の流れだ。
じじいばばあは、ネットで安い価格を調べる手段がないので
値切ることをしらずに、そのまま高く買わされるが
若者は、きっちり値切らせることが多い。
値切るのが恥ずかしくてできないなら、ネットの安い店舗で
そのまま買うだろう。
このような購買傾向は、「ショールーミング」などと
呼ばれ、大手家電業界にダメージを与えたようだ。
今までどんだけぼった食ってきたんだという話だが。
若者にとっては、1と2の過程における、
商品をあれこれ吟味する行為が面白いといえるだろう。
ここでパチンコの機械の販売傾向だが、
・ほぼ全メーカーでネット販売へ移行
・ショールームが充実され、営業が売りに行く時代から、
ホールが買いにくる時代へ
ネット販売が加速すると、だんだん
販売形態が上記に変化していくことが予測されている。
いまどき富山の薬売りでもあるまいし、
重たいぱちんこ機械を担いでの、訪問営業が
ようやく終わりを告げる。
注文は、ネットのシステム自体は「ぽん!」っと簡単に
作れるだろう。
別の業界の事例もあり、システム屋にとっては造作のないことだろう。
だが、人力による
「買ってくださいよー、お願いしますー」
などの押しがなくなるため、
メーカーにとっては、
ホール側の商品決裁者に対して、
商品を選ぶための誘導や情報提供を
今よりもふんだんに行わないと、
売り上げが下がるようにもなりかねない。
各社が今後ますます販促活動に力を入れてくるだろう。
TVCMはもう使えないので、いろいろな手段を考案しなければならない。
営業が、口述でアピールするのではなく
ネットにおけるネットショールームという形でアピールするのだろう。
ジャパネット高田のような形態かもしれない。
そして、年配者に至っては
いまだメールも開けないアナログ層がたくさんいるので
古典的なDMやFAXも必要だろう。
業界情報誌や、攻略誌への宣伝も必要だろう。
業界社交場としての展示会も引き続き行われる。
もちろん、家電量販店におけるショールーミングの流れからも
現実のショールームの充実も必要だ。
これでパチンコ機械購入の流れも家電同様の形態になると予測される
1.情報誌、ネットで新台機械情報を知る。
2.ショールームで機械を実際に見る
3.ネットや各メーカー支店にて契約/発注する。
抱き合わせに関しても、
機歴をきちんと表示できて、
AとBを◯台買っているので、購買上限が
TOP週で◯台、2週目なら◯台とか
表示させる応用が利きそうだ。
このように販売条件を
最初から明示できるので
これを買ったのに、これを売ってくれないとは
どういうことだというようなトラブルが少なくなるかもしれない。
この業界縮小の中で
各メーカーがまとまって
・アマゾンのような共同ネット専用モール
・大型家電量販店のような共同ショールーム
これらを構築してくれたら
各メーカーの経費削減や
ホールの利便性に大いに役立つことだろう。
今後は、ショールームにもっと客を呼び込む仕組みが必要だろう。
家具メーカー並みの広大な各メーカー共同ショールームも
ホール側の利便性からみてそろえた方がいいだろう。
あの機械を見るのはこっち
この機械を見るのはあっち
といったりきたりはめんどくさい。
一度に見たいものだ。
ショールームでは機械以外にも
セミナーなど活用できるはずだ。
ホールも機械が安くなる、便利になる
メーカーも経費が減って利益率が上がる。
いいこと尽くしではないか。
このような流れが進んでくると
今まで経費の面で人員が少なく、
販路を拡大できなかった中小メーカーでも
下手すれば大手メーカーと同等規模以上の販売網をネットで作れるかもしれないのだ。
新規参入メーカーの販路構築も容易となるだろう。
最終的にいまのメーカー営業社員は、
ショールームの在中員、故障メンテなどのサービススタッフ
セブンイレブンの店舗経営相談員(OFC)のような
業態に分けられ落ち着くとみられている。
営業力のある奴は引き続き、
店舗の経営相談にのり、発注は独自専用端末から
店舗側に行ってもらう。
最も、業界全体でそんなに経営相談されたら
きりがないので、
やはり全メーカー総数のリアル営業社員数は、
普通に考えて、減っていくんだろうね。
先駆を切った某メーカーさんには
是非成功してもらいたいところです。
おわり
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