今まで口酸っぱくしてネット販売の利点を説いてきたが、
YAMASAのカエルネット以来、10数年ぶりにネット販売が
復活するようだ。
業界の人ならすでにうわさが出ているので
どこのメーカーか知っているだろうが
一部の人には人生に関わることなので、
確定するまでどこかは伏せよう。
すでに他のサイトや業界紙には載っているかもしれない。
ネット割という値引きを行うようだが、
値引き額によっては、
かなりのホールが飛びつくとみられる。
どこの誰から買っても一緒の機械のため
ならば安いところから買うのはあたり前である。
YAMASAが昔やった中途半端なネット販売は
時代が早すぎてこけた。
そのころは、ネット環境もあまり発達してなく、
一般家庭もISDN回線やADSLが主流の頃であり
一部ホールには、ネット環境もまだないような状況であった。
当然アマゾンや楽天などの通販も盛んでなく、
ネット販売自体が、パチンコ業界だけでなく
今に比べると、一般からも利用されていなかった時期であり
相当敷居が高すぎたように思える。
同時期には、業界有料サイトのぱちんこヴィレッジが、
ISDN回線専用の、ゲーム機のドリームキャスト専用で
接続されていたような時代で、
風俗情報が非常に細かくのっていたのを覚えている。
むしろぱちんこサイトというより、風俗サイトとして活用されていた。
パチンコビレッジ見ていると、また風俗情報調べてやがると
事務員から白い目で見られたものだ。
この専用サイトに接続するのに、いろいろとめんどくさかったので
すぐにこれも廃れて、パソコン通信から普通のインターネットに
切り替わって今にいたっている。
話を戻すが、
ここのメーカーからは、
おそらく営業が訪問に来ても、
注文はネットからお願いしますのように
言われるようになるだろう。
営業社員を一人雇うのに
車から、ガソリン、高速代、駐車料金など
経費を含めると
一人あたり500~600万ほどかかる。
地域の拠点維持費も当然かかり
年間数機種しか売り出さない中小メーカーにとっては
直販営業社員は、暇なときは遊ばせておくだけであり
余計なお荷物である。
売る時だけ業販にお願いすればいいのだが、
今の時代、すでに機械力だけの勝負となっており、
付き合いや義理などの
人の力の介在するところはだいぶ小さくなっている。
良い機械しか売れず
悪い機械は売れない、業者も売ってこない。
あたりまえだが、良い機械は、
相手側から買いにくる状態なので
誰でも売れる。
それこそ学生バイトでも十分だ。
だが、悪い商品は、ベテラン営業だろうが誰も売れない。
そうなると利益率を上げるなら
業者すらもいらなくなってきているのだろう。
業界全体の売り上げが下がっている中で
販売台数も各社減少傾向だ。
そのようななかで、今の販売体制よりも
ネット販売に移行した方が
十分儲かると算段をふんだとみられる。
ここのメーカーの成否具合で
他のメーカーも次々に乗り出してくることが
予測され、大変注目されている。
先手を制したものが、お手本として主導権を握ることだろう。
ぜひとも成功してもらいたいところだ。
そして願わくば、一社づつネットで販売をするのではなく
利便性のためには、各社が集まったネット専用モールでも作って販売を集中してもらいたいところだ。
その時期の機械が比較として全部情報とともに並んでいて
そのまま購入できるところが理想だろう。
続く