突然の申し出
ある日、中国企業から、弊サイトに広告を出稿したいような感じのメールがきた。
メールで連絡をとると、どうやら中国企業が弊サイト自体を購入したいようだ。メール(LINE)で交渉をするのだが、相手側は翻訳ツールでも使っていることでどうもやりとりがぎこちない。
対応先の彼の「ボス」がどうやらうちのサイトを気に入ってくれていてどうしても手に入れたいと。まあありがたい話。というか、日本語を素で読めないだろうし、パチンコのことはわからないだろう。サイトの画像を見た雰囲気なのだろうか。
中国企業が買収したとして、買収後の運営をどうするのか?
そういった趣旨の質問をしてみた。日本語もわからない、パチンコ、スロットもわからない人たちが運営維持できるのか。御社の業態とまったく関係ないのに意味あるのか?まず無理だ。
「運営していく。そしてもっと大きくする」
担当の彼はこういって述べるが、決意を言うのは簡単だ。
このサイトは、パチンコ業界に籍を置いたものとしての視点から制作している。現役で企業幹部になっている知人たちからも情報が入ってくる。いわば中の人によるある程度の付加価値をのせたサイトとして運営しているつもりである。
まとめサイトを作るバイトはランサーズ等で募集すれば集まるだろう。元ネタとして適当に鈴木さん速報やフルスロットル、ドットコムの記事をパクるように指示をすれば記事自体は誰でも簡単に作れる。ツイッターや2chからの抜粋だけの記事でいい。
うちのサイトは、ひねくれたマニア向け。他との差別化として、いわばライトな人にとっては「よけいなもの」となる文書を大量に付加している。それこそ「うんこちんちん」みたいな低俗なギリ健向けの記事がみたいのなら鈴木さん速報をおすすめする。
余計な文書やコンテンツを除いて他サイトと同じような軽い簡単な記事内容にすれば運営自体は続けていけるだろうが、もはや「ようこそ僕らのパチンコ業界へ」の看板とは違うものになる。
結論として、買収後も運営できなくはないが別のものになる。
運営サイト
・ようこそ僕らのパチンコ業界へ https://pachi-yamete.com/
・カジノ攻略速報 https://casinosokuho.com/
現在、我々がデイリーで運営しているのは、上のふたつのサイト。現在は、片手間であまり時間をかけない方針のため、1日平均2.8記事更新程度。パチンコ機種評価情報特化のヘビーマニアやパチンコ企業社員向け。
カジノ攻略速報は、ようこそ僕らのパチンコ業界への記事から、余計なものを取り除いた軽量版。基本記事は同じ。一回の記事作成で2度美味しい用に分裂。
ちなみに我々と書きつつも、もはや今これを書いている自分しか運営者は残っていない。元々企業内企画としてスタートしたこのサイト。面影すらない。
10年以上前のネットのパチンコ世論は、パチンコ企業側の意見が多くそれで占められていた。我々売る側からの世論で支配しよう、コントロールしようというのが元々の趣旨であった。情報操作を含めて販促に役立てようと。続けていくうちに、愉快犯的に自社批判、他社批判ばかりになった。
売却交渉
話を戻すと、中国企業とは、まず下の方のサブサイト(カジノ)なら売ってもいいですよ。という交渉になった。中身は同じだし、デザインが好きならWPテーマを揃えて「ようこそ」と同じ見栄えにすることも出来ますよと。値段も提示。
それでも、メインの「ようこそ」のサイトが欲しいということだった。最初は売る気はなかったが、交渉のうちに別にいいかなと思うようになった。
「いくらなら売ってくれますか?」と来たので、「ある程度」の金額を提示した。10年以上の運営に見合うものと、やめる踏ん切りをつけられるような金額になる。ふと思ったら、税金取られるのだから安すぎた。もっと高い金額を提示すべきだった。手元にある程度残らないとさびしい。
いつまでここやろうかな…
この金額で売れたらまあいいだろうなと思っているうちに、この作業もいつまでやるのかな。と重ねて思うようになった。趣味として作業をすすめてはいるものの、最近あれこれと文書を足し始めたら作業量が膨大になってきており、割にまったく合わない。
閉鎖した「パチンコ激震速報」があった最盛期の頃は、1日平均28記事制作していた。現在は、1日平均2.8記事程度。当時作っていた芸能やニュースなどの総合記事は作るのが簡単で10~15分程度でひと記事を仕上げられる。
現在はパチンコに完全特化しており、中身を濃くしているので、ひと記事あたり50分~60分。それ以上かかることもある。他のサイトと違って片手間で作っているため、1日張り付いていない。
・1秒でも作業効率をあげる
・改善改善改善改善改善改善改善改善
もはや趣味の枠を超えて、業務かよってほどのマニュアルやDBを作り、作業効率をひたすら追求。手順をひたすら見直し、マクロ化、スマートアクション、デバイスマクロ等も活用。それでも時間がかかる。日々一人脳内会議で改善追加項目はないかと考え続ける毎日。
売却先募集
そのようなわけで、踏ん切りをつけられるレベルのまとまった金と引き換えなら、他者に渡して引退してもいいかな。との考えに至った。
中国企業が指定金額で買ってくれればそこで一段落できたのだが、連絡が途絶えた。残念だね。
企業がこのようなサイトを作るとして、
ポイント
数人の人件費と経費をかけて制作して、ある程度以上の影響を持つサイトにまで、育て上げるのにどれくらいの期間と総費用がかかるのか。
それと比較して欲しい。これで相当割安のはずだ。すでに完成しているのだから。
中国人みているか?そういうことだぞ。
将其与从头开始建造的成本进行比较。做出重大决定。不经历冒险就不可能取得大成就。
中国企業に限らず、パチンコ関連企業、ゲーム企業、無駄な個人金持ちなど、金額により譲り渡しても良い。とくに我々の古巣企業にはもっと格高で買い取ってほしい所。広告出稿でも良い。
会長様。見てたら買ってください。