識者によると・・
10末にMAX機が規制される影響で、
盆営業と合わせて、駆け込みで新台ラッシュとなったパチンコ業界だが、
客にとってはそんなことは関係ない。
最初から想定されていたことだが、
総遊技客が増えていない状況で、新台数だけが飽和し
早くも、ルパンやキャプテン翼に空き台が生じている。
客が一定数で財布の中身も限られている。
抜こうと思っても限りがある。
釘も極端に曲げられない。
起こっても店内移動と市場移動だけで、
全体客が増えていないので、利益が増えていない。
そしてルパンとキャプ翼の中古価格の暴落が不安に拍車をかける。
明らかに客の財布に対する新台供給過剰が起きている。
ホール関係者ならSISデータと中古価格の推移でだいたい、
平均稼働割れ週は推測できる。
割れる前に早急に機械代は回収しなければならない。
そんな動きになりつつある。
おそらく牙狼花でもダメだろう。
おそらくどころか鉄板で満足のいく結果はでないはずだ。
ルパンとキャプ翼の回収営業で、
客の財布がすっからぴんになった状態で、
牙狼花が、圧倒的供給過剰状態て登場するのだから、
早期客飛び確定である。
機械頼みで新台をたくさんいれれば客がたくさん来るというのは
もう通用しないということだ。
客を増やすのは、メーカー頼みの機械力ではないことが
いいかげんにわかっただろう。
ホール側の経営手法自体に問題があるのだ。
新規顧客が生まれない状態で、過剰投資をしても
客をいっそう苦しめるだけだ。
外人観光客から抜く? 国辱だからやめてくれ。
牙狼花は、11万台以上売れるのは確定している。
だが、あと抱き合わせの、牙狼金甘が非常に邪魔である。
3万台といわれる牙狼金甘もホールは購入しなければならなく、
非常に苦しい状態になっている。
この7~10月新台の山により、
11月以降の機械購買は相当財布のひもをしめなければならないことが
想定されている。
「いらないものは絶対に要らない。絶対に買わない。持ってくるな!」
そのような対応になることが明白である。
必要な機械のみに購買が集中し、
売れる機械と売れない機械の差がますますついていくことになる。
ホールの予算がない中で、
お陀仏なのは、中小メーカーや大手でもよけいな泡沫商品群だ。
サミーも年末の誰もが飛びつくS級版権の「鬼武者」の前に
数機種機歴の抱き合わせを売るようだが、早くも不評である。
エレックが解散になったのはすでに周知だが、
ロデオや銀座同様に、サミー本体がエレックブランドで引き続き販売を続けていくだろう。
残ったいらない余剰社員は解雇となったようだが、
ぱちんこ業界転職市場に、元エレック社員が大量に発生することになる。
客を持っていたり、技術のある優秀な社員は、サミー側に引き取られるのだろうか。
同業他社にも多少流れるだろうが、
他のメーカーの社員は次はうちかもと戦々恐々だ。
中小メーカーの先行きは暗い。
1機種作るのにも、開発期間とお金、人が大量にかかる。
投資した金額を回収できないと、メーカーは終わる。
キャプテン翼の版権は10億強と聞く。
複数シリーズで何年もかけて出すのだろうが、初作で結果が出なければ
次作の販売台数は初作よりも下がる。
今回だけは、6万台×メーカー台利益20万円としても、120億の利益なので
経費含めても一発で回収しているはずだが、
他社で他の大型版権で作ってすでに開発過剰投資をしている企業は
今後回収できるかどうか、不安でびくびくしているだろう。
おそらく牙狼花と組み合わせたキャプテン翼のようにうまく回収できない。
これは例外中の例外だ。
今後のメーカーは、投資を1手誤れば致命傷、数手誤ればお陀仏
大型開発はもう危険だろう。
各メーカーもせめて余剰在庫を回避するために、
長期の完全受注生産に切り替えたほうがいいな。