識者によると・・
店側の抜きすぎによる客飛びが止まらない。
過去最低月稼働を毎月記録しているところも多いだろう。
どこにいっても景気の悪い話ばかりだ。
客が入っているのは、一部の強い店ばかりであり、
業界全体の稼働は加速度的に減り続けている。
稼働の低下が止まらないと、店の維持費確保のために
少ないヘビーユーザーから、さらにむしりとるしかない。
業界経営の原資たる遊技客がいないことには、
ホールにも、メーカーにも、ひもづく開発会社にも
アニメ業界にもゲーム業界にも金の流れがよどんでしまう。
すべてが負の方向に向かっている。
それにしても行けば必ず大金を負けるぱちんこなど誰がやるだろうか。
勝っても辛勝、負ければ大敗、
大勝ちするのなんて年間を通して数回程度
業界全盛期頃の客の勝率は50%はあったはずだ。
サラリーマンなら、土日行けばどちらか勝てる。
中毒になって、次の週も必ず打ちに来るだろう。
勝ったり負けたりを繰り返しながら
じわじわと金が減っていくが、健全な範囲で収まる。
2回に1回程度勝てるなら、また勝負に行こうと思える。
勝つ勝てないが50%位がちょうどいいのだ。
週末を待てずに、平日ですら打ちにくるような状態にもなる。
もちろん新装開店時の解放釘ならもっと勝率はあっただろう。
ところが、いまはどうだろう。
個人的には、今年は15%くらいまで勝率が落ちている。
施行回数を増やせば、勝率30%くらいはいけるかもしれないが
そこに至るまでの総投資金額を考えると、もはや行く気すら起きない。
10%~20%程度の勝率だと、
土日フルにいって月8回、そのうち1回勝てるかどうかの遊技であり、こんな金をどぶに捨てるような状態で、だれが打ちに行こうと考えるのだろうか。
すでにギャンブルのていをなしていない。勝負する気にもならない。
個人的には、なんか2か月くらいパチンコスロットをしてないと
中毒性も抜けてもうどうでもよくなっている。
財布に遊技資金10万入れて打ちに行っても、ほぼ負けるだろうという悲観的な考えも大きい。
世間一般の普通のサラリーマンには余裕資金10万を作るのがどれだけ大変なことだろうか。
一応我々は、パチンコ業界の中の人で、普段から業務としてパチンコパチスロが身近なのだが
それですら、こんな不安感、総悲観的な状態であり、一般の人ならもっと顕著だろう。
そしていまさらだが、ダイコクSISでも
新台ぱちんこの台粗が1万を超えているのを見るのがもはやあたりまえになってきた。
逆に1万を抜けていないとダメな機械にすら見える。
ヘビーユーザーからたっぷりと抜くための
今の主力が、ぱちんこのMAX機とスロットのAT機であり、
双方とも今後自粛スペックとなってくる。
リターンが期待できなければ、その分客の投資が減る。
よって、売り上げ、稼働の柱が消えていくということだ。
今後は、いったいどうなってしまうのだろう。
昨年末から年初にかけて、AT機検査規制前の機械を3年使おうと主張するコンサルが多かった。
金太郎、アラジン、ミリオンゴッドを3本柱に挙げ
大量導入して、3年間大切に使おう!
それらの柱はすべて3年どころか3か月も持たずに砕け散っている。
最後発のミリオンゴッドももはや時間の問題である。
そしてホール側は、それでもこりずに
これから同様に年末にかけて駆け込みの最後のMAX機をなんとか買い集めようと
機械代を捻出してそろえるてくるだろう。
最後のMAXは、何本の柱なのかな?
そんな影響もあり、
今年だけは年間販売台数もそこそこで、昨年比で10%減程度の
P180万、S100万台程度の、なんとかぎりぎり1兆円あるかないかで収まるのではないかと
周りでは予測しているが、来年以降はどうなるのだろう。先行きは暗い。
マルホン、奥村、アリストと撤退が相次いでいるが
その次に上がるだろうメーカーもまだまだ予測されている。
そして先行きが危うくなってきたのは、中小メーカーだけではない。
機械の開発には、2年ほどかかるため、
今売り出されている機械は、浦島太郎状態で、現状を想定して作られているものではないということだ。
販売台数予測が、軒並み下方修正されている中で
たっぷりと開発費を使ってしまった台は、たいした儲けにはならない。
最近は、パチンコだけではなく、パチスロまで
筐体に役物などに工夫し、
高騰化する開発費と、相反して縮小する販売台数。
もちろんホールも客も目が派手な機械に慣れてしまっているため
機械開発にたいし、一切手は抜けない。
サミー、京楽ですら、不発が連続すると
信頼を失うような状態である。
大手ですら、よけいな失敗は許されない。
景気の悪いネタばかりだが、
そもそもが、メーカーの機械性能頼みの状態ではだめだろう。
衰退の責任のほとんどはホール側にある。
あまり悲観的なことばかり書いていてもなんだから
前向きな提案をしてあげると、
・客側の勝率を50%近くまで上げて中毒にさせること
・客にある程度勝たせても大丈夫な余裕のある経営をすること
勝たせないことには、客は戻らない。勝たせればファンは少しづつでも増えていくはずだ。
別に10万20万勝たせろと言うわけではない。1~2万で十
分だ。
とどのつまりは、それができる余裕ある経営のために、高価交換と低貸しの廃止を業界全体ですぐにでもやるべきだろう。そしてそれをマルハン全店から率先してやるべきだと、提言して終わろう。