識者によると・・・
一般的なデジパチで1回転の価値を深く考えたことのある人はいるだろうか?
パチンコを遊技しているときに、保留ランプを見て打っている人は多いと思う。
「保留ランプの上限を超えて入賞した分はスタートが回らないから損をする」
という考えが浸透している証拠だ。
パチンコを打っている若者であれば、保留が入賞オーバーするのは損だと分かっているので、保留が3個か4個になったら止めるのがスタンダードであろう。
では、保留上限をオーバーして入賞した玉は、どれだけの「損」をもたらしているのか?デジパチであればすべて計算で出せるわけだが、簡単な例で計算してみよう。
例] 確率1/300 TY(平均出玉)3750個の機種の場合
1回転当たりの大当り賞球期待値は、3750÷300=12.5発=50円(これ以外にもヘソの賞球は出てくる)
なお、この機械の収支0となるボーダーは1000円÷50円で20回転となる。
ヘソで保留にカウントされない入賞は、実に1個につき50円に機会損失を生んでいることがよほどのバカでない限り分かると思う。
なので、保留が溜まったら止めましょうというのが普通のブログなのだが、それ以外にも損をしていることに皆さんはお気付きだろうか?
実は、保留ランプが点いたその瞬間に50円の機会損失を生んでいる可能性があるのだ。上の例の機種では概算で保留1個につき約0.167円の機会損失となる。
なぜなら、パチンコ台は大当りを消化した後に確変か時短の状態、すなわち、玉を消費しなくともスタートを回せる状態に移行するからである(当然、潜伏搭載機やらなんやらは少し事情は違うが、程度の差こそあれ必ず損を生んでいる)。
確かに、表面的には1個の損だ。しかし、パチンコのゲームの本質から言えば違う。
スタートチャッカーは、上の例の機種で言うと「有効タイミングで入賞したら、通常の賞球に加えて50円分の特別な賞球(大当り出玉)をもらえるチャッカー」である。この50円分の特別な賞球は、確変中や時短中に獲得できるであろうものを含んでいるので、確変中・時短中のスタートとして消化されたらノーカウントであり、有効タイミングではない。
保留ランプが点くということは、有効タイミングではなくなるかも知れないスタートを自力で回しているということになる。
実は、パチンコで最も効率的な通常時の打ち方は単発打ちなのである。出玉率が100%を割っている昨今の機種ではなおさらだ。