識者によると・・
ブラック企業ワタミの評判が悪いが、
これは永久に回復はしないと思われる。
だが、そんな低俗な企業でも
正社員バイト合わせて全国で1万人ほどの雇用がある。
行き場のない高卒や、誰でも受かる敷居の低いバイトとしての需要があるのだ。
新卒の誰もが超一流企業社員や公務員になれるわけではない。
社会の仕組みとして、
それぞれの適正やレベルに合わせて受け皿があるのが現状だ。
こないだ街を歩いていたら、
キャバクラ呼び込みの頭金髪のだらしない若者が、
自分の知り合いだろうか・・
ビル沿いの地べたに座った二人にはやされて、
「うるせー、このクズがw」
と叫んでいた。顔はにやけていたので、じゃれているのであろう。
それをみた通りすがりの頭の悪そうな女子高生が、
「クズが、クズをクズって呼んでるよw、受けるー」
とのたまわっていた。
それをみた私は、
「クズが、クズをクズって言ってるやつをクズって呼んでるよ、受けるーw」
とほくそ笑んだが、
偉い人が、そんな私を見ると、
「クズがクズをクズってクズ・・・」
まあ、永久ループだろう。
人のことは言えないが、
人を見下すことで自分の立ち位置を確認して
満足する人種は、低層ほど多い。
やくざの下っ端だろうが、
いい歳して、キャバクラの呼び込み業にひたすら従事する者を見ると、
ひどい職業やっているよなー
と憐れみを感じるが、
もともとパチンコ屋の店員は、
そんなキャバクラや風俗の呼び込みとたいして変わらない人種が
労働者の低層職だった。
パッキーカードの販売機のうえには、
店員用の灰皿があり、くわえたばこで表回りをしていた。
店員は、端玉を拾い集めて、
ジェットに流し、自分用のたばこと交換していた。
今と違って、おしゃれな制服ではなく、
スラックスに白Yシャツという普通の格好ではあったが、
頭はパンチで、そりこみが入り
グラサンはデフォ状態だった。
カウンターには、おばちゃんが座り、
たくさん玉を出すと、
出しすぎよー
となぜかいじられた。
換金所のばばあは、枚数が多いと、
ごまかしてくすねるので、
事前の景品数の確認と
金額確認を必ずしなければならなかった。
ちょっとおしゃれな店でも
表回りは、年配のパートのおばちゃん等が多かった。
まあ、店員などどうでもよかったので
当時は気にも留めなかった。
そして現在ではあるが、
ぱちんこは、「格好悪い」ものとして
若者からすっかり忌避されている。
田舎では、仕事もないので、
雇用としてはまだなりたつだろうが、
都会では、バイトすら集めるのが大変になっている。
何度も言われていることだが、
いまの若者がパチンコを打たない、打てないので
身近ではないのがその主要因だ。
ホール側の経営が極悪のため
いつからか学生の小遣いやバイト代で遊べるものではなくなった。
低貸しなど必ず負け、博打として金も儲からないので
中毒性もない。新規のリピーターにはつながらない。
そんな風に、若年層がどんどんいなくなり、
高年齢層が定年を迎え、年金生活になり
使える金もどんどん減っていく、
そして死に至る。
高年齢ぱちんこ客は死に絶え、
後に続く若者もいない。
ホール企業が、新卒採用をはじめて、およそ20年近くたつが、
このように若者がすでにぱちんこがなじみがないため、
新卒が全然集まらない。
今のパチンコをやらない大学生が基本的に
ホール企業を就職の選択肢に選ぶことはない。
ホール企業を選ぶような学生は、
いろいろな企業に落ちに落ち、
もうどこでもいいから受かればいい程度の
低い学生しかこない。
学生にとっては、ホール企業の
給与や福利厚生面はまあまあいいので、妥協点は一応ある。
当然、企業に対する忠誠心もなく
いやなことがあればすぐやめていく。
ひどいのもやめるが、
ややまともなものも、他の企業へステップアップを目指してやめていく。
残るのは、その中間の
飲食店バイトやぱちんこ屋のバイトで鍛えられた
お山の大将のような、増長したおバカさんのような連中が多い。
そもそもで、ホール企業に入る学生もいまや、
ほとんどが、パチンコ遊技未経験者だ。
もうすでに終わっているといってもいいだろう。
そしてどうせこないので、新卒をとるのをすでにやめているところも多い。
大卒というか、高卒ですらとりにくい。
昔のぱちんこ屋の求人は、新聞の3行広告だった。
そこまでいかなくても、中途の求人か
バイトからの社員登用でもういいやと
あきらめているのだ。
新卒をとるのをやめ、
社員の質が悪くなってくると、
よけい質の悪い人しか集まらなくなる。
雰囲気が悪いからだ、まともな人間は抜け、
応募者もよけい少なくなる。
質の悪い人間からの応募しかなくなり、負の循環は進む。
そして、最後に残るのは元のようなチンピラ従業員だけとなる。
そうなると、逆にワタミ同様に、
社会の底辺労働者層の受け皿として貢献することができるようになるだろう。
それはそれで別にいいのかもしれない。
しょせん、賭博産業だからもとの姿に戻るだけだけどね、
そのような未来が
もうすぐのところまで迫っている。
若者のぱちんこ離れが進んだのは、
全部ホール経営が若者にやさしくなかったせいだ。
まさに自業自得といったところだ。