識者によると・・
昨年度の新台販売台数が、ぱちんことパチスロ合わせてだいたい400万台といわれている。
今年度は、ホールの購買が低下しているので、350万台程度まで落ちるかもしれない。
350万台で、1台35万程度として、ざっくりと1兆1000~3000億円程度
これが機械市場だ。
この減りゆくパイを、メーカー各社が奪い合っている。
きりよく1兆2000億として、1社1000億なら、12社分
逆に20社で割ると1社あたり600億という概算となる。
マルハンとかのパチンコ屋は、売り上げが兆単位あるが、
あれは客がサンドに入れる金の集合体なので、
パチンコ屋の売り上げを実態の力としてみるなら、1/10くらいに見た方がいい。
※1000億円売り上げのパチンコ屋で100億円規模などね
メーカーが直販で1台売れると、
だいたい10万から20万近い利益がでる。
利益率が高いのも特徴だ。
パチンコ業界は、
毎年、毎年、客が減り続け
機械の販売もこれ以上伸びるとは思えない。
各メーカーともに1機種あたりの
販売台数がだんだん減りつつある。
メーカーは、しぼみゆく限られたパイのシェアを
ただただ奪い合いしているだけだ。
1台あたりの売り上げや、利益が大きい以上
内部留保が薄いメーカーにとっては、
何機種か連続してこけただけで
危機的状況に突入するかもしれない。
儲かる分だけ逆に売れない場合ダメージがでかいのだ。
人を増やし、部門を増やし、
各メーカーともにあまりにも会社がでかくなりすぎた。
部材は円安で値上がりし、
こった演出や、版権に使う開発費も上がり、
たくさん増やした人員による
人件費も圧迫する。
この業界は、赤字に近くなると
すぐに大リストラを行う。
「各メーカー名」と「リストラ」というワードで
ネットで検索すれば、その履歴がわかるはずだ。
大量入社させ、平気で社員を使い捨てにする。
一部のヒット機種頼りの経営では、飽きられたとき
一気に経営にダメージをきたす。
各メーカーは、企業として、パチンコ販売の売り上げ上昇はこれ以上望めない。
たまにヒット機種がでても、単発か短期シリーズ程度であり
永続的に利益を稼げるわけではない。
とすると、会社を大きくするには、
前にも書いたが、営業社員を削ってネット販売とか
効率化、合理化でコストや経費を大幅に削減するか、
他の市場を求め新規事業に繰り出すわけだが、
メーカーを見ると、島設備や備品、景品、デベロッパー系や不動産、
ゲーム、漫画、映画、アニメ、カジノ経営、ホールデザイン、ネットビジネス
・・・
まあ多岐にわたっているので書ききれない。
アルゼやサミーのカジノがらみがでかそうだが、
他は小さいものばかりで、パチンコの売り上げに匹敵し、
代替することができるものをつくりあげることができているであろうか、
中でもいまカジノ銘柄として、
注目を浴びているオーイズミは、
多角化に成功している方ではないだろうか
事業として
設備、スロットなどあるが
グループ会社の
オーイズミフーズとして、首都圏の駅でよくみかける
居酒屋「わん」の経営もしている。
「わん」は知っていても意外とオーイズミがやっていることは
あまり知られていない。
企業母体としては、サミー、三共等に比べると小さいかもしれないが
パチンコがなくても、カジノ関連設備やフードでやっていけそうだ。
多角化しているメーカーは、
本体の機械販売が圧倒的に黒字なため
他の部門が多少赤字でも放置する傾向にあるが、
いざというときは、ばっさりいくのを何度も見ているので
知らない人は気を付けた方がいいよね^^
メーカー本体以外の子会社に入るような学生は
よく企業研究をしてから選ぶようにね