評価・感想
この記事の要点解説
1.79歳の執念、狂気の頭突き—閉店間際の攻防
3月中旬、静岡。
御殿場の夜は冷たく、街灯が薄ぼんやりと照らす舗道を、寂れた風が吹き抜けていた。パチンコ店の入り口には、ネオンの光が雨に濡れたアスファルトに滲み、幻想的な影を作り出している。
その店の奥、薄暗い照明の下で、一人の老人が台にしがみついていた。79歳の男。彼の指先は震えながらも、ハンドルを握る力は異様に強かった。老人の目の奥には、燃え尽きる寸前の灯火のような執念が宿っている。
「くる……くるぞ……!」
液晶画面に映るキャラクターが、派手なエフェクトをまといながら回転している。確変中。あと一回、もう一回——そう信じて、老人は玉が流れる軌跡を見つめていた。
だが、その時だった。
「お客様、閉店時間です。」
黒い制服の店員が、静かに告げる。
瞬間、老人の顔が歪んだ。
「なんだと……?」
確変が終わっていないのに、どうして? このままでは、せっかくのチャンスが奪われる。過去の記憶が蘇る。かつて、確変中の客には「閉店保証」があった。だが今は違う。規則が変わり、すべてが冷酷に管理されていた。
「ふざけるな……!」
老人の目がギラリと光った。
「まだ玉が出てるじゃねぇか!」
乾いた怒号が店内に響く。店員は、これが今日何度目のやりとりかを思いながらも、冷静な声で応じた。
「申し訳ありませんが、当店のルールで……」
「クソが……!」
次の瞬間——
鈍い音が響いた。老人の頭突きが、店員の顔面を直撃したのだ。
「やめろ」
その声と同時に、老人の背後から伸びた腕が彼の肩を掴んだ。
パチンコ太郎——黒いスーツ、鋭い眼光、そして圧倒的な威圧感。
「ここで暴れてどうする」
老人の体が浮く。パチンコ太郎の腕力は異常だった。老人が必死に暴れるが、太郎の手は鉄のように固く、決して逃がさない。
「俺は、まだ終わってねぇんだ……!」
外ではパトカーの赤色灯が回転し、警察官が駆け寄ってきた。老人の身体は徐々に力を失い、抵抗を諦めたように肩を落とした。
「終わりだな……」
老人の呟きが、冷たい空気に溶けて消えた。
2.ファンの声が映す、パチンコの過去と今
「昔は閉店保証があったのになぁ……」
ネット掲示板には、懐かしむような書き込みが相次いだ。
「今の時代、そんな温情はどこにもないんだよ」
「昔は確変中なら店員が景品を一個くれたりしたよな」
「大阪には翌朝まで持ち越せるホールがあるって聞いたが、全国的にはほぼ廃止された」
老人がこだわった「確変中の閉店」について、多くのパチンコファンが意見を交わしていた。
「客が有利になることは、法律で規制されてる」
あるユーザーが冷静に指摘した。
「でも、それなら店側も閉店前にちゃんとアナウンスすべきじゃね?」
「ラストオーダーみたいに、閉店1時間前に告知するとかさ」
「閉店10分前に大当たりしても、無情に切られるってのはどうかと思うよ」
だが、その意見に対し、こう切り返す者もいた。
「ギャンブルだぞ? そんなの、自己責任だろ」
「負けたくせに閉店ギリギリまで打つのが悪い」
パチンコ太郎は、それらの言葉を眺めながら、煙草の煙をゆっくりと吐き出した。
「……愚かだな」
彼の横で、スロット花子が冷笑する。
「こうして客同士が争う。それがホールにとって、最も都合がいいことなのに」
太郎は、掲示板の書き込みをスクロールする手を止めた。
「79歳のジジイが、最後の望みを玉に託していたんだ。それすらも、叶わなかった」
花子が薄く微笑む。
「それがパチンコでしょ」
「……こんなものに負けるわけにはいかない、ってことか」
パチンコ太郎は、手元の煙草をもみ消した。
その火が、静かに消える。
外の街灯がぼんやりと光り、御殿場の夜を照らしていた。
パチンコ店の扉が開くたび、冷えた空気が流れ込む。新たな客が入っていく。
彼らもまた、同じ運命をたどるのだろうか——
夜は、まだ、終わらない。
以下、本文を参照してください。
読者の反応
【静岡】パチンコ大当たり中に閉店告げた店員に頭突きか 79歳無職の男逮捕「していません」
3月9日夜、静岡県御殿場市のパチンコ店で、男性店員の顔に頭突きをし棒行を加えた疑いで、79歳の無職の男が逮捕されました。
棒行の疑いで逮捕されたのは、自称、御殿場市東田中に住む無職の男(79)です。警察によりますと、男は9日午後10時半頃、御殿場市川島田のパチンコ店で、閉店時間だと告げた男性店員(45)の顔に頭突きをし棒行を加えたた疑いが持たれています。
男は、店でパチンコを打っていて、当時、大当たりしていたとみられています。他の店員が110番通報し、男は約30分後に現行犯逮捕されました。
SBS
引用元
今ないの?
ない。
それなのに閉店1分前でも止めようとしない。
客が有利になる事は法律で規制されてる
閉店保証はないが店にもよるが翌日持ち越しサービスあるで
大阪には翌朝?に引き続き確変継続サービスあるとかは昔から聞いてたが日本全体でみたらほとんどの地区は閉店時間後の当たりは終わり!なんだろうな
俺はオッサンなので若い頃に確変中→閉店時間→店員さんが手入れでアタッカーへ球を入れて一箱分の出玉ってのは体験できたわ
懐かしいのー
今はないのかな
警察が閉店保証やるな!って指導だしたから今はやってない都道府県が多い
79歳なら焼け野原の記憶ないと思うよ?
高度成長期に青春し、入社して、バブル期に管理職になって、多すぎる退職金もらって、今はどの世代よりもコスパのいい年金もらってるよ。
全く違う。終戦直後に産まれたんだよ。サラリーマン現役時代成長期とバブルの恩恵一番受けた世代だよ。親父が同じ79だわ。
「まだ玉が出てるでしょーが!」
ラーメン屋だったらよかったのにね笑
俺なんか閉店でもないのに電源切られたことあるから
埼玉のわらびの小さい店
昔、平塚の小さいスロ専門店で客は俺1人でスロの裏物打ってた時に
20時30分頃に連チャンし出して「あと2時間以上あるからそれなりに出せる」と思ってたら店員がやってきて
「本日は社員研修の為、21時閉店とさせていただきます」
だってさ
ギャンブルだけでなくテレビでバラエティ見て酒飲んでカラオケしてるような馬鹿共に豊かな老後は無いよ
20歳代なら語学や様々な資格を取る事が優先だろ
遊んでる奴等は8年後にマジで職が無くなるよ
懐かしい言葉だ
単なる人間のクズなんだよ、こいつらは
単なる屑、ゴミ屑
薄汚いゴキブリと一緒
さっさと踏み潰してゴミ箱に捨てるべき
そうだな
飲食店のラストオーダーみたいなものがあるといいかもな
とはいえ店員も配慮が足りない気もするが
まあパチンコ屋なので両方逝ってよし
可哀想に
ワロタ理不尽
仮に当たったとしてどうするつもりだったんだろ
いや、権利モノだけやったか
海みたいな一箱でる確変機もオケだったなぁ懐かしい
バレリーナ、2回目の権利が取れず
ピカピカ光ったまま放置されてたな
自分の行ってた店は2回目は手入れしてくれたな。
一発台なんかが閉店間際に当たったらそのまま定量のドル箱くれた。
上手いw
インフレでボッタくり加速しているからパチ屋店員も命がけの仕事になってきてる
パチ屋のルールが絶対だから20時閉店するでも受け入れるしかない、だからパチ屋なんかに行かない
営業時間あるってことは閉店時間に近づくほど遊技が損になる遊びw
オッサンなのでパチンコパチスロ遊びしたことあるけど閉店近くまで打って当たりを取りきれなかったこともあるしw
かといってパチンコ屋に24時間営業は求めないけど
じゃなけりゃ連チャン機は置くな
たぶん風営法でダメなんだと思う
レストランのラストオーダーのように閉店前に猶予時間1時間ぐらい取らないと駄目じゃね
はいここで当たり回している人以外打つのは終わりですって
だから閉店30分前の声掛けでジジイがブチギレただけでは?
店員の言い方にも寄るだろ
若い店員だと、閉店を強調して精算させるだろうし
1時間か2時間前に皆んなパチンコやらん様になるんちゃうの
普通の店ではやらないよ
閉店2時間前には基本的にみんな引き上げとる
とっくの昔から厳格にやってるし実際普通のやつは各自自己責任で続けるなり止めるなり判断してるから
逆算できん中毒者に多い当たろうが当たらんでも閉店まで打っていたいタイプがそれなりに居る
持ち越せないのに30分前まで粘ってる意味が分からない
時間忘れて没頭してたんだろな
射幸心煽るからギャンブル性低くしたのは何だったんだよw
非会員は22時30分
当たって満足する層が僅かながらにいる
パチ依存症の人って出る出ないじゃなくて玉が有ると落ち着くらしい。
店員の反応見るとワシは珍しいタイプみたいだが
スロプロはもっと早い。
取りこぼしは厳禁だし、他の店を見て回ってく時間が必要だから。
オレはもちろん30分前まで甘海を打つ。
それ遊びじゃないんじゃない?
楽しむものですよー
遊びでやってるんじゃあ無いんだよ
パチ屋だって閉店時間だって言ってんだろ。コンビニじゃねぇんだよ
いくら出玉速度速くなったとはいえ22時前には切り上げないと駄目だよ
まあ客側が切り上げりゃ良いんだろけど
店内放送以外に個別に10分前にあと10分で閉店ですって伝えてるはず
まぁ損得勘定できんからパチンコ打ってるんだろうけどw
ジャグラーとかならまだしも、AT機とか高低モード存在台やゲーム数解除とかそんな台は、夜になって低確率当たりにくいモードになれば即辞め
パチンコも閉店1時間前までに通常状態なら即辞め
大当たり中や確変中の場合だけ閉店1時間前でも遊戯続け終われば即辞め
閉店打ち止めなんて、閉店1時間前からずっと続いていた当たり以外は有り得んわ
優しく扱えよ
そんなのやる奴が悪い
ざまあ、ぐらいにしかおもわれんだろ
もしかしてできない店?
現在は一部地域でしか残ってないよそのサービス
最後は両手首を鷲掴みされたw
このジジイもとりあえず無視して限界まで粘れよ
どっちみち棒力はあかんけどな
普通はこの大当たりで辞めろと言われる
このじじいは無視して打ち続けたからもうやめろって言われて逆ギレしたんやろ
閉店直前、店員が後ろに張り付いてた
本当にギリギリまで待ってくれて回避ナビ出た時に
「そのジャックイン揃えちゃってください」
って言われた
揃えるとパンクするから普通は揃えないように打つんだけど
揃えれば20枚だか30枚だかメダルが取れる
可能な限り配慮してくれてちゃんと台の仕組みも分かってる対応で感心したわ
識者による解説
パチンコの大当たり中は、その当たり終わったら終了してくださいというのが多いのかな。閉店まで打ったのもう記憶にないくらい昔だから。
パチンコは21時頃にはみきわめて終えられる。スロだと、5号機時代とか閉店間際までATがダラダラと続いてしまってやめるにやめられないのが何度かあった。15枚の払い出しって300円=牛丼1杯分!(当時)って考えると牛丼がレバーを叩くたびに出てくるようで。とにかく急いで回す。取り切れずに閉店終了すると期待値が欠損してしまったようですごく損した気分になる。

事件の犯人79歳なら何十年もパチンコやってきて、閉店間際なんて何回も経験しているだろうに。ギリギリまで打つなよ。結局こういう人って判断がつかない境界知能。でもパチンコ屋のありがたいメイン客層だから生かさず殺さず大切に搾り取らないとね。
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