評価・感想
この記事の要点解説
1.多摩川を駆ける男の孤独な叫び
二月の朝。まだ陽が昇りきらない灰色の空の下、パチンコ太郎は静かに目を覚ました。枕元の時計は午前六時を指している。毛布の隙間から入り込む冷気が肌を刺す。遠くでカラスの鳴く声が聞こえた。
ベッドから起き上がり、無言のまま財布を取り出す。折りたたまれた一万円札が整然と並び、指の間を滑るたびに、過去の記憶が蘇る。ホールの煌々とした光の下で何枚もの紙幣が吸い込まれ、無情な電子音とともに消えていった日々。気がつけば、負けることが日常になっていた。
パチンコ太郎はふと、自分が今まさに「当たり前のこと」として二十万円を用意している事実に気づいた。いつの間に、こんなにも自然に金を吸い込まれる生活を受け入れてしまったのか。
この金で何ができただろう?うまい寿司を食い、少し遠くへ旅行し、誰かと酒を酌み交わし、心を満たすこともできただろう。それなのに、パチンコ太郎は迷わずこの金をホールへ運ぶ準備をしている。
「笑えるな…」
独りごちて、パチンコ太郎はコートを羽織った。
家を出ると、冬の冷たい空気が全身を包み込む。多摩川沿いの道へ向かい、ポケットに手を突っ込んだまま歩く。風が吹き、枯れ草が揺れる。水面は鈍く光を反射し、川の流れはただ静かに続いていた。
パチンコ太郎は突如として走り出した。
コートの裾が激しく舞い、革靴が濡れた土を叩く。鼓動が速まる。息が切れる。しかし、それでも止まらなかった。誰に追われるわけでもない。けれど、逃げなければならない。何からかは、わからない。
そして、視界が開けた。
そこには、広大な海が広がっていた。
パチンコ太郎は砂浜に立ち尽くし、懐からタバコを取り出した。指先がかすかに震えている。ライターの火を灯し、煙を深く吸い込む。潮風と混ざり合う煙の香りが、わずかに心を落ち着かせた。
「――それは、意味のないことだよ!」
気がつけば、声が出ていた。誰に向けたものでもない。ただ、自分自身に言い聞かせるように。
だが、海は何も答えない。寄せては返す波が、淡々と砂を濡らすだけだ。
タバコの火が指先を焼く。パチンコ太郎はゆっくりと煙草を落とし、砂をかけて火を消した。そして、踵を返し、足を向ける。向かうべき場所は、結局――あそこしかない。
2.楽園という名の終わりなき迷宮
川崎の街に着くと、ネオンの光が目に刺さるように瞬いていた。雑多なビル群の中に、ひときわ巨大な建物がそびえている。『楽園』。
だが、それは決して楽園などではなかった。
自動ドアが無機質な音を立てて開く。パチンコ太郎が足を踏み入れると、耳をつんざく電子音が四方から襲いかかってきた。煌びやかな液晶画面。無表情でボタンを叩き続ける男たち。
店内を歩きながら、耳をすませば、様々な声が聞こえてくる。
「最近は全く勝てない。一瞬で一万円が溶けて面白くない」
「若い頃はよく行ってたけど、もう無理だな。金がもたん」
「10万勝てる機種がない今、やる意味がねえ」
「時速5万発?そんなの夢物語だろ」
パチンコ太郎は足を止め、空いている台に腰を下ろした。札をサンドに入れる。千円札が機械に吸い込まれ、ジャラジャラと玉が出る。ハンドルを回し、液晶が動き出す。
派手な演出が始まり、役物がガシャガシャと動く。
「大チャンス!」
パチンコ太郎は眉ひとつ動かさず、画面を見つめる。ボタンを押す。
スカッ。
何事もなかったかのように、画面は通常の状態に戻った。
財布の中身が次々と減っていく。
「回収フェーズか?」
「今のパチンコって全然回らなくなったね」
「スロットも4時間で6万消えるらしいぞ」
苦笑する気力もない。ただ、パチンコ太郎はゆっくりと立ち上がる。
ホールを出ると、冷たい夜風が肌を刺した。街灯の下、数人の男たちがタバコをふかしながら、肩を落としている。その顔には疲労と後悔が滲んでいた。
「なんで俺、こんなことしてんだろうな」
そんな呟きが、誰にともなく漏れる。誰も答えない。パチンコ太郎は足を止め、ぼんやりとホールの看板を見上げた。『楽園』という文字が、まるで皮肉のように浮かび上がる。
結局、何も得られなかった。ただ金を失い、虚しさだけが残った。けれど、明日になればまた誰かがここへ足を運び、同じように金を吸い取られていくのだろう。
なぜ人はここへ来るのか?
勝てるわけでもない、得をするわけでもない。それでも人は、負けた悔しさを埋めるために、あるいは何かを期待して、再びこの光の渦に飛び込む。
希望なんてない。だが、希望の欠片すらない現実を直視するのも、また苦痛だった。
「終わりだな」
パチンコ太郎は呟いた。
だが、本当に終わるのは、いつなのか。
この楽園が、地獄の名を冠する日は、すぐそこまで迫っていた。
以下、本文を参照してください。
まとめ
若い頃は行ってたけど、40超えると子供にカネかかってそれどころじゃなくなった
パチンコって贅沢な遊びだよな
昔は3万負けてもクソ!悔しい!くらいだったが、今3万負けたら生活できんもん
一撃10万越え勝ちの機種が無い今わざわざ金使ってやる意味がない。
2万も負けたら絶対取り返せない。
今は普通にあるよ
昔より荒くなったし、勝ちやすくないけど
時速5万発とかだから10万なんて30分で出るぞ
それ普通に娯楽じゃない件
なんかオリンピック終わったら
また射幸性高くして良くなったんだって
初代ガロくらい荒い台が増えてるかな
初代牙狼なんてクソ雑魚ってくらい激荒クソバクチ台だらけになってる
昔からやぞ
20年前に比べたら1/3ぐらいだぞ、遊技人口
10年前からそう
中身をさとられずにメーカーがやりたい放題
第三者機関によってメーカーの公表値が本当に正しいのかを精査する事をしない物に近寄るな
今は当たり確率1/100でも分母を大きくして10000/1000000のように試行回数を増やして収束させるようにしてる
だから信じられないようなハマりが生まれる
100回に1回と100万回に1万回の数字と現実は違うのだよ
数字狂いの人間は「同じ確率だから!」と言い続ける
よく分からないけど1日打って12万負けた
初めてのパチンコ屋だったけど…金持ちしか行けないんだね
昭和じゃないんだわ
長期的にみればスロの方がマシ
金のかからない暇つぶしはつまらないしな
まぁどこ行っても金はかかるし
ゴルフよりは安いと割り切り妥協点じゃないかな
ゴルフのが安いやろ
1パチの海物語で必タヒにボタン連打している年寄りがいっぱい居るだろ
年寄りのボケ防止の為にも福祉施設として重要だな
眼鏡ガー石破ガー
とほざきやがるからな
通常時つまらないのに、それ以前に回らないって…
そりゃ客飛ぶよ!
勿体ない
一日の時間使い切って
疲れ果ててやっと10万
それがパチンコ
つまり、1人1人の客からより多く巻き上げているってことなのにな
台も営業コストも上がり続けているんだから回収スピードも上がるよな
勝てるスピードも負けるスピードもMAX
一気に規制しちゃえよ。
遊んだという感覚もないならもうやめたがいいよ 縮小産業だから勝たせてくれる割合は減っていく一方だからな
それ大事だよね
パチンコにしても競馬にしても遊びの範囲でやるべきでアホみたいに金をぶっ込むのは馬鹿過ぎる
ざわざわ、、
相当飼い慣らされてる
一ミリの希望( ・ω・)
ただの馬鹿!
1万だと160から180回しか回らないから319で初当たり取るのに2万かかるとして大体ST60%で期待値4500発だから等価で1.8万30で1.5万だろ
ST取れないとまた振り出しに戻るわけだが全て平均すると2万使って8千円くらい出るって感じだ
だから少しづつ損しながらたまに来る大連チャンを待つゲームだよ
1万でパチ屋に行くのは無理
最低でもST取れるまでの4万は持っていかないと無意味
意外に若い女性が多くてびっくりした
昔の羽根物と同じように1日数千円で遊べるのでそっちの方が良い
競艇は推しの選手に100円賭け出来るしな
ボーダー以下の台を常に打ってる人はトータルで必ず負ける
ただそれだけ
20年前の5倍の難易度。
50発出てたのが45発くらいにしてるんだろう
以前と同じだけ儲けたい
または儲けを増やしたい
アホ客が大損三昧なのは当然
公営のほうがいい
株=自宅でできる
競馬競輪競艇=自宅でできる
パチンコスロット=くっせー所に行ってむさいオッサンと横並び、しかも倍賭けとか出来ない
こんなん流行らんわな
2-3万余ったら買いたいものいっぱいあるから
パチ台に万札差し込む日は永遠に来ないだろう
本気で割詐称疑うレベルで出ない
1レース100円づつ穴狙いで買っても3場開催3600円
とんでもない配当が安く狙える
それが今の普通
4号機後半からは連チャン機の台頭で楽しめなくなったな
今の機種はよく知らんけど、ギャンブル依存症をターゲットにしたような機種ばかりだろ
ミリオンゴッドってあの世に送った人数も凄かったって聞いたことがある
ビンゴもエグかった。
店員してたときに常連のハナハナで食ってたおじさんがトイレで吊ってたのは忘れられん…
昔は色々研究したら70%くらいの確率で勝てたけど、今は研究しても70%くらいの確率で負ける。
競艇か競輪をやってた方が勝ちやすいし、楽しい。 (パチンコ歴40年のジジイです)
アホらし
遊戯代も昔と比べて1.5倍かかると思えば普通
1000円でいくら回るかではなく1500円でいくら回るで計算すれば昔と比べても辻褄は合う
ミリゴが出た時、新宿に集まってみんなでミリオンごっこやろうぜ!
1人1万出してじゃんけん大会、トップ総取りな!みたいな事をスロ板で書かれてたな。
結局のところ、客の負け金の一部が還元されているだけだからな、今も昔も本質は変わっていない。
還元率が下がったという事は利益が減ってるだけの話で。
現状の問題は、客の数が減ってる現実に合わせた台作りや売り方してない事。メーカーが店と客をナメ過ぎなんだわ。
レギュラー 120円→180円
21回転 1000円→1500円
昔は昔はって言うけど、今は昔と比べて物価が1.5倍高くなったんだから仕方ない
ジャグラーだったけど1ビッグで240枚しかでないし
等価の店が等価じゃなくなってるし
勝ちようがないぞあれ
ぱちやるやつはアホ
スロットやれよ
お前の打つスロはいっつも設定1じゃん(笑)
お前が一番アホだろw
負け額がそれだけえげつなくなってるってこと
あとはヘソ賞球と釘の問題なので、別に金が溶けるスピードは言うほど変わらんだろ
よっぽどキチガイじみた釘ならアレだけど、それならそもそもそんな台打ってる自分を恥じるべきだしな
識者による解説
勝てるなら毎日行く。絶対に負けるからいかない。それだけ。昔、とくにLN2.5円時代は、粘れば勝てたからいい時代だったね。ただそれがあたりまえの環境だったから、今となってはもっといっておけばよかったみたいな感じ。

金のかかるパチンコ・スロットで、まともな新規顧客が生まれない状況。老人は徐々に鬼籍入り。金の持っている人しか打てない状況。行けばほぼ負けの状態で客も飛ぶ。ホール側から経営が悪化していき、メーカーも売れなくなっていく。
パチンコ屋が今年6000軒を割っていくと思うが、悪化は続く。10年20年後には、消滅しているかな?2030年頃のカジノオープンが転換点になると思う。大阪だけでなく日本の数カ所に設置され、マスコミはカジノ特集など組んで、カジノ必勝ガイドとかもできそう。当然サミーやユニバとかは、カジノ仕様の派手で射幸性の高い機械を送り出す。
パチンコは、カジノとの区分けで法整備からの合法化がすすむのかな。遊技としての±1万円の枠に押し込められるとか。そもそもP機と6号機の登場時には勝ち負けを±5万円に押し込むという名分があったはず。それがパチンコもスロットも今では10万円の世界になっている。終わりは近い。
その他
過去記事&コメント欄へ
