【無理】LT機はMAX機時代よりも金がかかって異常事態「この業界は確実に終焉に向かっている」

評価・感想

この記事の要点解説

１．腐敗した笑顔と沈黙の理事会――搾取の宴

冬の寒気が漂う東上野。路地裏に散らばるコンビニ弁当の空き容器が、無言でこの街の疲弊を物語っていた。パチンコ太郎は、薄暗いビルの中へと足を踏み入れる。そこは、回胴遊商の理事会が開かれる秘密の会合場だった。カーペットに染み付いたタバコの臭いと、微かに聞こえる笑い声が、これから始まる「搾取の祭典」を予感させる。

会議室にはすでに数十人のスーツ姿の男たちが集まり、酒と煙草の煙に包まれながら談笑していた。彼らの笑顔には、決して消えない油のような光沢があった。

「最近のLT機、いい仕事してるよなあ」

理事の一人が、グラスを片手に呟く。周囲の男たちが笑い声を上げる。

「客は文句を言うが、結局のところ、金を突っ込む。だからホールは抜き続ける。それでいいんだよ」

頷く者、ニヤリとする者、沈黙する者。パチンコ太郎は、そのすべてを冷ややかに見つめていた。

「そもそもこの場はスロットの会だぞ」

理事の一人が、パチンコ太郎を一瞥して言った。だが、彼は眉一つ動かさず、低い声で切り返した。

「関係ない」

場の空気が一瞬止まる。だが、次の瞬間にはまた笑い声が響き渡った。

「お前も結局、こっち側だろ？」

太郎は軽く目を細め、煙草の煙を静かに吹き出した。そうだ、この男たちは自らを正義だと思っている。彼らの笑顔の下には、無数の敗者の悲鳴が埋もれているのだ。

「…お前たちは、終わるぞ」

誰にも聞こえないほど小さな声で、パチンコ太郎は呟いた。冬の夜風が、窓の隙間から忍び込み、会議室の熱気をわずかに冷やした。

２．終わらない地獄――ラッキートリガーという名の罠

翌朝、パチンコ太郎はホールを巡回していた。空気は凍えるほど冷たいが、ホールの中は異様な熱気に満ちていた。

「1万円が30分持たないんだが？」

隣の台から、怒声が飛ぶ。カチカチに冷えたコートを羽織った男が、台を睨みつけながら呟く。その表情には、絶望とわずかな希望が混じっていた。

「ラッキートリガーさえ引ければ…」

誰もがそう信じていた。だが、現実は違う。LT機の確率は冷酷だった。ほとんどのプレイヤーは何も引けず、ただ金を溶かすだけだった。

「お前ら、わかってるか？」

パチンコ太郎は、背後に立っていたホール関係者に目を向けた。白服を着た男が、怯えたように視線を逸らす。

「客はラッキートリガーの期待で金を入れる。でも、結果はどうだ？平均勝率2割、つまり8割が負ける仕様だ。MAX機時代よりも金がかかり、しかも爆発力の上限まで設定されている。これが異常事態じゃなくて、なんだ？」

白服は何も言わない。ただ、目の前の光景が答えだった。

「射幸心を煽ってはいけない？ そんなものは幻想だ。お前たちは、最後の千円まで突っ込ませるために、この台を作ったんだろう？」

パチンコ太郎の言葉に、白服の男は何も言えずに消えていった。

「ラッキートリガーって、一等賞金がわからない宝くじみたいなもんだよな」

プレイヤーの一人が苦笑しながら言った。

「300玉かもしれないのに、よく頑張れるよな」

その言葉に、パチンコ太郎は静かに頷いた。

ここには、地獄しかない。だが、地獄の熱気はまだまだ続く。ホールには、今日も新たなプレイヤーが吸い込まれていくのだった。

以下、本文を参照してください。

まとめ

識者による解説

一度高価交換にしたら、客がその射幸性になれて2.5円に戻せなくなった。LTとはいっても昔のCR大工の源さんくらいの機械の総量ってそれくらいかもっと上ではなかったか？戻しは5個。単発でも2400発。ボーダーは、LN2.5円で千円あたり24回。出玉もたくさん。店は換金率の差額で収益を得る。客は出玉の海に満足。この時代に戻れなくなっている。

LTも射幸性が切り上がると、これより下げた普通の機械は海以外でホールが買わなくなってくる。客は勝てる見込みが薄い一撃の台を打つしかない。終わりだよ。

結局ホール側が買うもの望むものしかメーカーは作れない。せめてもの良心で、LT版と別スペックで普通の確変機、ST機を同時に売ればいいのに。

過去記事＆コメント欄へ