さて、ネタがないので自分でなんか書き下ろすかということで…2022/8/13現在で、関東東海に台風8号が接近しているが…
昔々のパチンコ屋は、雨の日は「出る」って言われていた。
パチンコ雑誌とかのオカルトチックな解説では湿気で板と釘が緩むからとか適当な説明もあったような気もするが、店がただ釘を開けてただけなんだけどね。
店側からすると釘を開けて放出、「出す」っていうことになる。
今のパチンコ屋は、同一機種同スタートの統一ケージ、万年釘状態でたまに台間のばらつきを調整するだけ。やっても簡単にヘソの開け締めだけ。
昔のパチンコ屋は設置台数もそんなに多くないので調整もしやすかったのか、同一機種でも客をつけたい場所や、客がいやがる場所はサービス調整で甘めにしていた。角台は回したり、逆に角をしめて角隣りを回したり、古い空調機の真下は寒いので回したり、頻繁に開く入口付近が寒いので回したりと、島内で回る台回らない台が顕著に分かれていた。釘を見て打つ台を探すという作業が今よりも重要だった。
それの全体版ということで、どこの業態でも雨の日には客足が鈍る。だから開放日にして客に還元するということ。
「本日はお足元悪いなか、数あるホールより当ホールをお選び頂きまして誠にありがとうございます。私、店長に成り代わりまして熱く熱く御礼申し上げます。」
こんな感じでマイクパフォーマンスが行われていたと思う。みんなで傘を指しながら横浜の駅前のホールに並んだもんだ。
じゃあ台風の日はどうだろう。
客目線からすると、「すごい大サービスで新装開店並みに放出するんじゃね?」
そんな期待になって、仲間とカッパを着て風雨に耐えながら並んでた。
もちろん期待通りの激甘釘で大満足だった。
台風の接近をネットで見ながらそんな昔のよきパチンコ屋の出来事を思い出した。
当時は近隣店の輪番での店休日があって、1軒でも休みがあると周りの店の釘がガッチリしまる。そんな日は打つのをやめて真面目に学校に行くとか。
狙い目として、その店休日開けで釘を元に戻す日が美味しくて戻しすぎる台がちらほらあった。あとは盆暮れ正月GWは釘がガッチリ締まっているので行かないとかね。
今のパチンコ屋だとボーダーを超える台を探すのが苦労だしほぼないと思う。打つまでもない。
昔は主流が2.5円LN制でボーダーを超えてる台がたくさんあり、最低でも+4~の台を打つようにしていた。当時主流の機械のボーダーが24回/千円なので28回転以上の台。釘が甘い日は30~32回転/千円の台も見つけられる。
立ち回れば楽に勝ててたいい時代だったよな。
戻りたくもあり戻りたくもなし。