為替
円高圧力継続、ドル円は戻り売り優勢も追撃は見送り――夜の為替戦略(2026年9月8日)

諸葛亮曰く、21時13分時点のドル円は154円前後で推移しており、本日は一時152.89円まで円高が進んだ後に反発している。ユーロドルは1.1615ドル前後で推移している。結論は、ドル円の大局は下、ユーロドルの大局は上寄りである。ただし朝方の市場データから時間が経過しているため、今夜の新規取引は両通貨とも見送りを基本とする。
現在の戦況
円は日銀の追加利上げ観測を背景に約7か月ぶりの高値圏まで買われた。ドル円は152.89円まで下げた後に154円近辺へ戻したが、これは下落トレンドが崩れたというより、急落後の買い戻しとみるのが妥当である。ユーロドルは1.1615ドル近辺で横ばいだが、ECBの利上げ観測がユーロを支え、米国では今週のインフレ指標を前にドルを一方向へ買い進みにくい。原油が100ドルに接近していることも、世界的なインフレ警戒を強めている。
5時間軸テクニカル
ドル円は日足と4時間足で価格が主要な移動平均線を下回り、RSIも売られ過ぎ圏に近い。4時間足では下降の勢いがなお強く、1時間足でも大勢は下向きである。一方、15分足と5分足では急落後の反発が出ており、今から安値を追うのは危険だ。したがって方向は売り優勢だが、戻りを待つ局面である。
ユーロドルは日足と4時間足で主要移動平均線の上に位置し、大局は上向きである。1時間足も価格位置は強いが、短期モメンタムはやや失速している。15分足と5分足では方向感が薄く、今夜は1.1600台前半を維持できるかを確認してからでよい。
USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル
JPYが最も強い。日本では成長率や実質賃金の改善を受け、9月17~18日の日銀会合で0.25%の利上げが行われるとの観測が強まった。加えて円キャリー取引の巻き戻しや海外資産の本国回帰観測が円買いを後押ししている。
USDは中立からやや弱い。米雇用統計を受けてFRB利上げ観測は残るものの、今週のインフレ指標を確認するまではドル買いを積み増しにくい。EURは中立からやや強い。ECBの利上げ観測が支えだが、原油高は欧州景気への負担にもなるため、一方的なユーロ買いにはなりにくい。
本日の重要イベント
今夜は米国のインフレ指標を控えたポジション調整が最大の焦点である。市場は次回FOMCの判断を左右する物価動向に敏感で、強い数字ならドル買い、弱い数字ならドル売りへ傾きやすい。ECBも利上げ観測が強く、ユーロドルは米欧双方の金利見通しの差で振れやすい。原油高と中東情勢も金利見通しを変える材料として無視できない。
時間帯別シナリオと価格予測
東京時間は円買いが主導し、ドル円は152.89円まで下落した。欧州時間は154円近辺まで戻しており、ここからNY時間は153.00~155.00円を主戦場とみる。154.80~155.20円を明確に回復できなければ戻り売りが優勢で、153.20円、次いで152.90円が下値目標になる。155.60円超えでこの弱気シナリオはいったん無効とする。
ユーロドルは1.1580~1.1660ドルを想定レンジとする。1.1640ドルを上抜ければ1.1660ドル、さらに1.1680ドルが次の目標である。逆に1.1580ドルを割れば上昇シナリオは弱まり、1.1550ドル方向への調整を警戒する。24時から30時にかけては米金利と原油の動きが主導権を握る。
諸葛亮孔明の最終裁定
諸葛亮曰く、ドル円は本日方向を下、予測確度を72%とする。想定レンジは152.90~155.20円、下値目標は153.20円と152.90円、弱気無効化は155.60円超えである。最大根拠は日足・4時間足の下降、日銀利上げ観測、円キャリー巻き戻しの三つ。ただし急落後で短期反発も強いため、現在の推奨は見送りである。154.80~155.20円で上値が止まるか、153.20円を再び割るまで待つ。
ユーロドルは本日方向を上、予測確度を62%とする。想定レンジは1.1580~1.1660ドル、上値目標は1.1640ドルと1.1660ドル、上昇無効化は1.1580ドル割れである。大局の上向きとECB利上げ観測は支えだが、短期の勢いが鈍いため現在の推奨は見送りである。1.1640ドル突破か1.1580ドル付近からの明確な反発を待つ。
本日の為替全体の主軸は、日銀利上げ観測による円高圧力と、急落後の反発がぶつかる局面である。