為替
ドル円は157円前半へ戻すも上値重い ユーロドルは1.136台へ軟化、NY序盤はラガルド発言前で見送り(2026年9月28日)

諸葛亮曰く、22時12分時点のドル円は157.22円付近、ユーロドルは1.1363ドル付近で推移している。NY序盤のドル円は欧州時間の156.49円までの急落から157円前半へ戻した一方、ユーロドルは日中高値1.1390台から1.136台前半へ押し戻されており、ドル優位と円高警戒が同時に走る相場である。今夜の方向はドル円を下、ユーロドルも下と判定するが、22時30分にECBラガルド総裁発言を控え、ドル円はすでに一日の平均値幅を超えているため、現時点の推奨はいずれも見送りとする。
現在の戦況
17時20分版では、ドル円を下方向、基準157.70円、予測レンジ156.60〜158.20円、target1を157.20円、target2を156.70円、無効化ラインを158.20円とした。その後は156円台まで下げ、方向は的中、target1とtarget2にも到達した。一方で安値は156.49円まで広がり、予測レンジ下限をわずかに割ったため、レンジ判定は不的中である。無効化ラインには届いていない。
ユーロドルは17時20分版で下方向、基準1.1390、予測レンジ1.1350〜1.1410、target1を1.1370、target2を1.1358、無効化ラインを1.1405とした。22時台には1.1363付近まで下げており、方向とtarget1は的中、レンジ内も維持している。target2にはまだ届いておらず、無効化ラインにも達していない。これで本日の継続判定は、方向が6判定中4回、レンジ内が6判定中4回、target1到達が6判定中3回となる。
時間帯ごとの主役は明確だ。ドル円は東京時間に157.187円から157.659円へ47.2銭上昇した後、欧州時間には157.659円から156.958円へ70.1銭下落し、欧州勢が東京の上げを打ち消した。NY序盤では156.959円から157.220円へ26.1銭戻しているが、これは欧州の下げをまだ半分も取り戻していない。ユーロドルも東京では6.8pips上げたが、欧州で7.8pips下げ、NY序盤でさらに9.9pips下げており、こちらはドル買い方向がより素直に出ている。
ドル円の本日値幅は135.2銭で、直近5日平均の124.0銭をすでに約9%上回っている。下方向の余地が消えたわけではないが、値幅を使い切った局面で新規に追うのは不利になりやすい。一方、ユーロドルの本日値幅は27.2pipsで、直近5日平均49.1pipsの約55%にとどまる。値幅だけならユーロドルの方がまだ動く余地を残すが、直前に重要発言を控えるため、今は方向より発言後の定着を確認する局面である。
時間足別テクニカル分析
以下は22時05分時点の確定足ベースのテクニカル値である。ドル円は短期だけ反発しているが、1時間足と4時間足は下向きが優勢で、ユーロドルはほぼ全時間足で価格が主要移動平均線の下にある。
USD/JPY|移動平均・価格位置
| 時間足 | 基準価格 | EMA20 | EMA75 | EMA200 | 位置・配列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 157.234 | 157.069 | 157.120 | 157.323 | EMA20・75上、EMA200下/混在 |
| 15分足 | 157.149 | 157.094 | 157.358 | 157.669 | EMA20上、EMA75・200下/混在 |
| 1時間足 | 157.149 | 157.363 | 157.701 | 157.218 | 主要EMA下/下降優勢 |
| 4時間足 | 157.149 | 157.682 | 156.993 | 157.496 | EMA75上、EMA20・200下/混在 |
| 日足 | 157.271 | 157.013 | 158.489 | 157.706 | EMA20上、EMA75・200下/混在 |
USD/JPY|モメンタム・トレンド強度
| 時間足 | RSI14 | MACD Hist | ADX14 | +DI / -DI | ATR14 | BB幅 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 63.5 | 0.03642 | 29.5 | 27.5 / 14.8 | 0.091 | 0.479 | 短期反発 |
| 15分足 | 50.5 | 0.04508 | 20.0 | 23.7 / 12.1 | 0.137 | 0.507 | 戻り優勢・勢い中立 |
| 1時間足 | 41.1 | -0.05408 | 32.2 | 14.2 / 22.6 | 0.284 | 1.178 | 下向き継続 |
| 4時間足 | 43.7 | -0.23711 | 33.1 | 15.1 / 29.9 | 0.503 | 2.256 | 戻り売り優勢 |
| 日足 | 50.1 | 0.63367 | 41.3 | 27.3 / 11.0 | 1.357 | 8.022 | 日足は下げ一辺倒ではない |
EUR/USD|移動平均・価格位置
| 時間足 | 基準価格 | EMA20 | EMA75 | EMA200 | 位置・配列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 1.13640 | 1.13709 | 1.13744 | 1.13794 | 主要EMA下/下降配列 |
| 15分足 | 1.13692 | 1.13738 | 1.13800 | 1.13855 | 主要EMA下/下降配列 |
| 1時間足 | 1.13692 | 1.13799 | 1.13926 | 1.14381 | 主要EMA下/下降配列 |
| 4時間足 | 1.13692 | 1.13934 | 1.14668 | 1.15208 | 主要EMA下/下降配列 |
| 日足 | 1.13898 | 1.15011 | 1.15368 | 1.15570 | 主要EMA下/下降配列 |
EUR/USD|モメンタム・トレンド強度
| 時間足 | RSI14 | MACD Hist | ADX14 | +DI / -DI | ATR14 | BB幅 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 35.0 | -0.00013 | 32.3 | 10.9 / 32.7 | 0.00037 | 0.00142 | 下落優勢 |
| 15分足 | 39.2 | 0.00001 | 27.6 | 13.4 / 35.4 | 0.00049 | 0.00130 | 下落基調 |
| 1時間足 | 37.5 | -0.00018 | 26.1 | 14.7 / 24.2 | 0.00086 | 0.00307 | 下落優勢 |
| 4時間足 | 33.1 | 0.00036 | 25.9 | 15.9 / 24.4 | 0.00194 | 0.00489 | 安値圏・戻り鈍い |
| 日足 | 28.8 | -0.00251 | 49.0 | 7.8 / 27.7 | 0.00487 | 0.03523 | 売られ過ぎ圏の下降 |
ドル円は5分足と15分足で買い戻しが進み、短期だけを見ると157円前半からもう一段戻しても不思議ではない。しかし1時間足では価格がEMA20・EMA75・EMA200を下回り、MACDもマイナス、-DIが+DIを上回る。4時間足でもEMA20とEMA200の下で、ADX33台と-DI優勢が続くため、短期反発をそのまま上昇転換とみなすには早い。
ユーロドルはさらに単純である。5分足から日足まで価格が主要EMAの下にあり、1時間足・日足ではMACDもマイナス、DMIも売り側が優位だ。日足RSIは28.8まで低下しているため、ここからの売り追いには反発リスクがあるが、これは下落基調を否定する材料ではなく、安値圏で値幅が荒れやすいという警告と読むべきである。5分足のBB幅は過去100本の中でもかなり広い部類にあり、短期の値動きはすでに加速している。
USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル
ドル指数は100.955付近で前日比0.25%高、米2年債利回りは4.916%、米10年債利回りは5.209%付近にある。米金利とドル指数だけを見ればドル優位であり、ユーロドルの下方向とは整合する。一方、日本10年債利回りも3.095%付近まで上昇しており、ドル円では米金利上昇だけを材料に円売りへ傾ける状況ではない。
さらに夕方のドル円は、財務省幹部による円安けん制を受けて156円台へ急落した。米金利が高くても157円後半を維持できなかった事実は、ドル円固有の上値圧力が強いことを示す。つまりUSDそのものは弱くないが、JPY側には介入警戒と国内金利上昇があり、USD/JPYではドル高がそのまま上昇へつながらない。これがユーロドルとドル円の方向を同じ「下」としながら、理由が異なる最大のポイントである。
米株はNY序盤でS&P500が0.4%弱安、ハイテク株指数も0.6%弱安で推移している。原油も上昇しており、リスク資産を積極的に買い上げる地合いではない。株安が深まれば円買いを補強しやすく、ドル円の157円台後半回復を難しくする一方、ユーロドルではドル指数の強さが引き続き重しとなる。
本日の重要イベント
22時30分にはECBラガルド総裁の発言を控える。現在のユーロドルは1.1363付近で、5分足から日足まで主要EMAの下に位置するため、発言が金融引き締めを意識させる内容なら、まず1.1370、さらに1.1380台への戻りを試す余地がある。反対に、景気配慮や緩和方向を強く意識させる内容なら、1.1360割れから1.1358、さらに1.1348方向へ下値を広げやすい。
21時15分のFRBボウマン理事発言は通過済みで、次の米要人発言としては翌2時25分のFRBクック理事発言が控える。今夜前半の直近材料はラガルド総裁発言であり、その直前に新規ポジションを作る合理性は低い。数値指標と違って発言イベントは一文ごとの解釈で価格が往復することがあるため、初動よりも発言後にどの水準で定着するかを優先する。
時間帯別シナリオと価格予測
ドル円の価格地図は、上に157.36円前後の1時間足EMA20があり、現在値から約14銭、1時間足ATRの約0.5倍先である。その上は157.50円の節目が約28銭先、157.68円前後の4時間足EMA20が約46銭先にある。下は157.00円が約22銭先、156.84円前後が約38銭先、さらに本日安値156.49円が約73銭先となる。短期反発が157.36〜157.50円で止まるなら、欧州から続く下向き構造は崩れない。
NIGHT版のドル円予測レンジは156.50〜157.70円とする。主方向は下、target1は156.90円、target2は156.60円、無効化ラインは157.70円である。ただし本日値幅が直近5日平均をすでに上回っているため、156円台へ落ちたところを追い売りするより、157.30〜157.50円方向への戻りが止まるかを見た方がよい。157.70円を明確に回復して維持する場合は、今夜の下方向シナリオを破棄する。
ユーロドルの上側は1.1370付近が最初の戻り目安で、1時間足EMA20の1.13799が現在値から約17pips先、15分足EMA200の1.13855が約23pips先にある。下は本日安値1.13630が目の前にあり、その下は4時間足で確認できる1.13581付近、さらに1.1350、1.1348が焦点となる。1時間足ATRが約8.6pipsであるため、1.1358は現在値から0.6ATR程度、1.1348は1.7ATR程度の位置だ。
NIGHT版のユーロドル予測レンジは1.1348〜1.1382、主方向は下、target1は1.1358、target2は1.1348、無効化ラインは1.1382とする。ラガルド総裁発言後に1.1360を割り込み、戻しても1.1360〜1.1370を回復できないなら下方向継続の確度が上がる。逆に1.1382を明確に上回って定着するなら、今夜の下方向予測は無効とする。
諸葛亮孔明の最終裁定
諸葛亮曰く、ドル円の本日方向は下、AI予測確度は63%とする。22時12分時点の157.22円付近を基準に、予測レンジ156.50〜157.70円、target1は156.90円、target2は156.60円、無効化ラインは157.70円である。最大の根拠は、1時間足と4時間足で下向きの勢いが残ること、欧州時間の下げをNY序盤の戻しがまだ取り返していないこと、米金利高にもかかわらず円安けん制と国内金利上昇がドル円の上値を抑えていることである。現在の推奨は見送り。ラガルド総裁発言後も157.00円を割れたまま157.20円以下で戻りが止まれば売りへ切り替え、157.70円を回復・定着した場合は下目線を撤回する。
ユーロドルの本日方向も下、AI予測確度は72%とする。22時12分時点の1.1363付近を基準に、予測レンジ1.1348〜1.1382、target1は1.1358、target2は1.1348、無効化ラインは1.1382である。最大の根拠は、複数時間足で価格が主要EMAを下回ること、ドル指数が上昇していること、欧州からNY序盤まで下方向が連続していることである。現在の推奨は見送り。発言通過後に1.1360割れが定着すれば売りへ切り替え、1.1382を回復して維持すれば下方向予測を破棄する。
故事に倣えば、今夜は「敵の疲れを待つ」。方向が見えていても、重要発言の直前と値幅消化後に兵を出す必要はない。
本日の為替全体の主軸は、ドル高そのものを追う相場ではなく、ドル円は円高警戒で上値を抑えられ、ユーロドルはドル優位で下値を探る二層構造である。