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ドル円158円台回復も上値は158円35銭が壁、ユーロドルは下落継続 米要人発言前は両通貨見送り(10月8日欧州版)

諸葛亮曰く、欧州序盤の戦況はドル円の戻り買いとユーロドルの下降基調が併存する局面である。17時26分に確認したドル円は158.17円前後、ユーロドルは1.1197ドル前後だ。ドル円は朝の157円57銭台から158円台へ戻したが、158円28銭付近の当日高値を突破できず、ユーロドルは1.12ドルの回復を試しても上位足の下向き構造を変えられていない。17時30分の米金融当局者発言を目前に、新規取引は両通貨とも見送りと裁定する。
現在の戦況
東京時間のドル円は158.060円で始まり、一時157.575円へ沈んだ後、158.282円まで切り返した。東京市場の始値と終値の差は約14.6銭のドル高だが、欧州入り後は158.206円から158.158円へ約4.8銭反落し、買いの勢いは一服している。ユーロドルは東京で1.11946から1.11931へ下げ、欧州では1.11815を試した後に1.11971へ戻った。つまり東京で主導したのは円の急落と買い戻し、欧州序盤で目立つのはユーロの売り直しと短期の反発だ。
11時20分版の裁定を検証する。ドル円は基準157.804円から158.17円台へ上がり、「下」の予測は不的中。12時の158.160円だけでも当時の想定上限158.15円と無効化ライン158.15円を超えたことが確認できる。一方、ユーロドルは基準1.12086から1.1197付近へ下落し、「下」の予測は的中した。16時の1.11906は第一目標1.11930を通過しており、当日の確認済み高安も前版レンジ1.11580~1.12380に収まっている。今回の採点を含む継続記録では、方向判定は今週22件中11件、今月32件中16件の的中である。数字は過去の的中を保証するものではなく、外したドル円の上昇転換を次の分析へ反映させる。
値幅の消化率にも差がある。ドル円の当日高安差は70.7銭で、直近5営業日の平均90.0銭の約79%を使った。ユーロドルの当日値幅30.9pipsは平均91.7pipsの約34%にとどまる。ドル円は既に一度大きく振られた後であり、次の上昇を無条件に追うと値幅不足に直面する。ユーロドルは残存値幅が比較的大きいが、それは上昇余地を意味するのではなく、米国指標を受けて下方向にも伸び得るということである。
時間足別テクニカル分析
以下は17時05分時点の確定足に基づくテクニカル値である。5分足は売買のタイミング、15分足と1時間足は当日の方向、4時間足と日足は上位の地合いとして読む。
USD/JPY|移動平均・価格位置
| 時間足 | 基準価格 | EMA20 | EMA75 | EMA200 | 位置・配列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 158.157 | 158.185 | 158.137 | 158.101 | EMA20下・上昇配列 |
| 15分足 | 158.158 | 158.151 | 158.102 | 158.101 | EMA20上・上昇配列 |
| 1時間足 | 158.158 | 158.114 | 158.063 | 157.820 | EMA20上・上昇配列 |
| 4時間足 | 158.159 | 158.055 | 157.629 | 157.622 | EMA20上・上昇配列 |
| 日足 | 158.158 | 157.453 | 158.354 | 157.715 | EMA20上・混在 |
USD/JPY|モメンタム・トレンド強度
| 時間足 | RSI14 | MACD Hist | ADX14 | +DI / -DI | ATR14 | BB幅 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 46.3 | -0.0016317 | 18.2 | 14.6 / 15.4 | 0.049 | 0.124 | 売り優位・勢い弱 |
| 15分足 | 54.8 | -0.0127262 | 18.2 | 22.6 / 17.7 | 0.076 | 0.128 | 買い優位・勢い弱 |
| 1時間足 | 53.3 | 0.0383640 | 15.0 | 19.6 / 16.8 | 0.173 | 0.472 | 買い優位・勢い弱 |
| 4時間足 | 54.4 | -0.0398981 | 24.0 | 11.2 / 23.7 | 0.340 | 0.741 | 売り優位・勢い弱 |
| 日足 | 54.4 | 0.1787141 | 27.8 | 20.5 / 10.3 | 1.153 | 5.785 | 買い優位・勢い強 |
EUR/USD|移動平均・価格位置
| 時間足 | 基準価格 | EMA20 | EMA75 | EMA200 | 位置・配列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 1.11972 | 1.11946 | 1.11982 | 1.11999 | EMA20上・下降配列 |
| 15分足 | 1.11972 | 1.11980 | 1.12006 | 1.12121 | EMA20下・下降配列 |
| 1時間足 | 1.11971 | 1.12003 | 1.12210 | 1.12741 | EMA20下・下降配列 |
| 4時間足 | 1.11971 | 1.12238 | 1.13153 | 1.14261 | EMA20下・下降配列 |
| 日足 | 1.11971 | 1.13704 | 1.14863 | 1.15357 | EMA20下・下降配列 |
EUR/USD|モメンタム・トレンド強度
| 時間足 | RSI14 | MACD Hist | ADX14 | +DI / -DI | ATR14 | BB幅 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 52.4 | 0.00008707 | 17.8 | 20.8 / 13.4 | 0.00049 | 0.00171 | 買い優位・勢い弱 |
| 15分足 | 44.8 | -0.00009469 | 17.8 | 18.6 / 23.2 | 0.00063 | 0.00200 | 売り優位・勢い弱 |
| 1時間足 | 43.8 | 0.00009439 | 21.4 | 13.7 / 28.2 | 0.00089 | 0.00302 | 売り優位・勢い弱 |
| 4時間足 | 41.1 | -0.00016884 | 37.4 | 14.0 / 20.5 | 0.00252 | 0.01020 | 売り優位・勢い強 |
| 日足 | 22.6 | -0.00197971 | 63.7 | 5.6 / 32.3 | 0.00643 | 0.04906 | 売り優位・勢い強 |
ドル円は15分足、1時間足、4時間足でEMA20・75・200が上昇配列を形成し、価格も1時間足EMA20の158.114円より上にある。1時間足RSI53.3、MACDヒストグラムはプラス0.0383640、+DI19.6が-DI16.8を上回り、朝の急落からの回復を裏付ける。ただしADXは15.0と低く、強い一方向の上昇トレンドが確立したわけではない。4時間足ではEMA配列こそ上向きでも、-DI23.7が+DI11.2を上回り、MACDヒストグラムもマイナスである。日足はRSI54.4と買い優勢ながらEMA75の158.354円が上に残り、上昇継続にはこの抵抗を越える必要がある。
5分足では価格がEMA20の158.185円を下回り、RSI46.3、MACDヒストグラムも小幅マイナスである。短期の再加速を確認しないまま買いを追う根拠は弱い。4時間足ATRの過去100本における位置は下位4%と低く、上位足の値幅は極端に細っている。静かな時間が続いた後の方向転換には注意を要するが、収縮だけを理由に上抜けを決めつけることはできない。
ユーロドルは対照的だ。15分足から日足までEMA20・75・200が下降配列で、1時間足価格1.11971はEMA20の1.12003を下回る。4時間足ADX37.4、日足ADX63.7、日足RSI22.6という組み合わせは、売り圧力が強く、しかも売られ過ぎの状態が長引き得ることを示す。RSIが30を割ったから買うという逆張りは採用しない。日足MACDヒストグラムのマイナス0.00197971も下方向を支持する。
ただしユーロドルの5分足はRSI52.4、MACDヒストグラムがプラス、+DIも優位で、短期反発が発生している。1時間足MACDヒストグラムもわずかにプラスへ戻り、下落速度は一定ではない。1時間足ATRは過去100本の下位9%に位置し、狭い値幅の後に拡大する余地がある。大局は売り優勢でも、1.1197付近で機械的に売るより、1.1200台への戻りが止まるか、1.11815を割ってからの維持を確かめる方が整合的である。
USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル
現在の通貨強弱はドルが相対的に優位、ユーロが弱く、円は東京の一時的な買いから再び伸び悩む構図とみる。米国の10年債利回りは5.3%台、2年債も4.8%台と高水準で、日本の10年債は前日確認で約3.11%だった。日米長期金利差は概算で2.2ポイント程度あり、円買いが持続しにくい一因である。ただし、米長期金利の上昇は米国株を圧迫するため、常にドル円上昇へ直結するわけではない。
ドル指数DXYは8日の確認値で102.3付近と高く、米金融政策の引き締め観測を映す。前夜公表の米連邦公開市場委員会議事要旨を受け、追加利上げの時期をめぐる思惑が続いている。10月会合での即時追加利上げを織り込む割合は限定的でも、年末に向けた引き締め余地がドルの下支えになっている。ドル円が朝の円買いを吸収した一方、ユーロドルが1.12付近に押し戻されるのは、このドルの底堅さと整合する。
株式はドル買い一辺倒を妨げる材料だ。前日のNYダウは341ドル安、S&P500とNASDAQも下落した。8日の日経平均も約0.7%安で引け、日経先物の前夜清算水準は69,790円だった。VIXは前日の確認で15台半ばと極端な恐怖水準ではないが、債券利回り上昇と株安が同時進行している。株安が円買いを呼ぶ局面では、米金利差だけを根拠に158円台を買い上げるのは危うい。
ユーロ側にはフランスの財政懸念と欧州国債市場の不安定さが重い。ドイツ10年債利回りは直近確認で3%台半ばだが、米10年債の5%台前半との差は大きい。欧州中央銀行はインフレと成長減速の板挟みであり、原油高がインフレ期待を押し上げても、景気への悪影響が追加利上げ観測を弱める可能性がある。ドル全面高という単純な図式だけでなく、ユーロ固有の売り圧力がユーロドルの下降を強めている。
本日の重要イベント
17時30分には米連邦準備制度理事会のウォラー理事発言が予定されている。直前の数分間は政策金利に関する一言で米2年債利回りが振れ、ドル円とユーロドルが逆方向へ急変し得る。市場の利上げ観測を強める内容ならドル円は158.282円を試し、ユーロドルは1.11815へ下押ししやすい。慎重な発言ならドル円は158.087円、ユーロドルは1.12035を先に試す展開が考えられる。発言内容が確定する前に結果を断定しない。
19時には欧州中央銀行のレーン専務理事講演、20時30分には同中銀の金融政策会合の報告書公表が予定される。インフレ警戒が強ければユーロの買い戻しが起き得るが、成長への慎重論が前面に出れば1.1200ドルを回復できないまま下値を探る可能性が高い。欧州国債の利回り上昇が財政不安によるものか、政策金利期待によるものかで、ユーロへの影響は逆になる。
21時30分には米新規失業保険申請件数が発表予定だ。前回は19.7万件、予想は集計元によって19万~20万件程度である。19万件を下回る強い数字なら米金利とドルを押し上げ、ドル円158.35~158.50円、ユーロドル1.11815~1.11642ドルが次の焦点となる。20万件を明確に上回る弱い数字ならドル買いが巻き戻され、ドル円158.06~157.85円、ユーロドル1.12035~1.12124ドルへの反発を想定する。発表前後の急変は通常時の狭い損切り幅を容易に越える。
時間帯別シナリオと価格予測
17時台のドル円158.17円付近から上を見れば、まず158.185円の5分足EMA20が約1.5銭先、その先に欧州高値158.262円が約9銭、当日高値158.282円が約11銭先にある。さらに日足EMA75の158.354円は約18銭先、前日高値158.507円は約34銭先の抵抗だ。下は158.137円の短期EMA帯が約3銭、1時間足EMA20の158.114円が約6銭、欧州安値158.087円が約8銭先に控える。上昇継続の条件は158.282円の突破と維持、反対に158.087円割れが続けば東京の戻り買いが失速する。
ユーロドルは1.1197付近から上に1.11980の15分足EMA20が約1pips、1.12003の1時間足EMA20が約3pips、欧州高値1.12035が約6.5pips先にある。下は当日安値1.11815まで約15.5pips、前日安値1.11642まで約33pipsだ。上位足の下降を否定するには1.12124の当日高値を越えて定着する必要がある。小幅反発をそのまま上昇転換と判定しない。
16時の実績はドル円158.212円、ユーロドル1.11906ドルだった。20時の中心予測はドル円158.24円、予測帯158.03~158.44円、ユーロドル1.1190ドル、予測帯1.1178~1.1206ドルとする。20時30分の欧州中銀材料が弱いユーロをさらに押すか、買い戻しを誘うかが前半の分岐点だ。24時には米雇用関連統計を消化し、ドル円158.36円を中心に158.02~158.68円、ユーロドル1.1179を中心に1.1162~1.1202を想定する。翌6時の中心予測はドル円158.46円、帯157.95~158.90円、ユーロドル1.1170、帯1.1148~1.1208である。いずれも一点の到達を保証する予言ではなく、イベントを含む条件付きの想定帯だ。
本日全体の予測レンジはドル円157.575~158.700円、ユーロドル1.11580~1.12124ドルとする。ドル円の第一目標は158.400円、第二目標は158.507円、上方向判断の無効化ラインは157.950円。ユーロドルの第一目標は1.11815ドル、第二目標は1.11642ドル、下方向判断の無効化ラインは1.12130ドルである。ドル円は日足の158.354円を越えても米指標次第で反落し得る一方、ユーロドルは1.11815を割れなければ売り手の利食いで戻す余地がある。
孔明、この一局の策を授ける
諸葛亮曰く、ドル円の本日方向は「上」、AI予測確度は60%と裁定する。現在値158.17円前後、予測レンジ157.575~158.700円、第一目標158.400円、第二目標158.507円、無効化157.950円である。根拠は1時間足の上昇配列と買い優位、米金利の高止まり、東京の円買いを吸収した値動きの三つ。ただし4時間足の売り優位と158.354円の抵抗が残り、現在の推奨は「見送り」、戦術も見送り、推奨度は★1とする。17時30分の発言通過後に158.282円を上抜け、5分足と15分足が上方向を維持するかを確認するまでは、追い買いしない。
ユーロドルの本日方向は「下」、AI予測確度は77%と裁定する。現在値1.1197ドル前後、予測レンジ1.11580~1.12124ドル、第一目標1.11815ドル、第二目標1.11642ドル、無効化1.12130ドルである。根拠は15分足から日足までの下降配列、4時間足と日足の強い売り勢力、欧州財政懸念とドル金利の優位だ。しかし5分足は反発しており、米欧の発言・報告書が相次ぐため現在の推奨は「見送り」、戦術も見送り、推奨度は★2とする。1.1200台への戻りが止まり15分足で再下落を確認するか、1.11815割れ後の戻りが失敗するまでは新規売りを控える。
現在の推奨保有時間は両通貨とも該当なし、作戦の有効期限は本日21時30分の米指標発表前までとし、発表後は条件を再評価する。中止条件は、ドル円の157.950円割れ、ユーロドルの1.12130ドル超え、または要人発言による金利と価格の急変だ。見送りのため新規エントリー価格、損切り、利確注文、リスクリワードは設定しない。数値を無理に埋めて発注を誘うより、材料がそろうまで待つ方が筋である。
市場参加者の意見には159円への上昇を期待して押し目を買う考えが目立つ一方、158円台を戻り売りの場とみる意見もある。16時台にはユーロ売りがドル円の底堅さにつながるとする見方と、欧州入り後の反落を警戒する見方が並んだ。孔明のドル円上方向判断は押し目買い派と同じだが、即時買いには与しない。ユーロドルは大衆のドル高観測と整合する下方向を主軸とする。
故事にいう空城の計は、動かないことにも戦術上の価値があると教える。今宵の主軸は、ドル円の戻り上昇とユーロドルの下降継続を想定しながら、政策発言と米指標の通過を待つことである。