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タイでFIFA ASEAN Cup決勝惜敗に厳しい意見 「監督の形が見えない」「10人でここまで戦ったなら十分」

タイ代表、10人で延長まで戦うもインドネシアにPK戦で敗れる
タイ代表は10月5日、ジャカルタのゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで行われたFIFA ASEAN Cup 2026決勝で開催国インドネシアと対戦した。90分を1-1、延長戦を含めて2-2で終えた後、PK戦で2-4と敗れ、初開催となった大会を準優勝で終えた。
試合は終盤に大きく動いた。81分、ニコラス・ミケルソンが2枚目の警告を受けて退場し、タイは10人となった。84分にインドネシアが先制したが、87分にはイックラース・サンロンが同点弾。延長111分にはピラドン・チャムラッサミーの得点でタイが2-1と逆転したものの、116分に追いつかれ、最後はPK戦で敗れた。
タイ語圏で目立ったのは、10人になりながら逆転まで持ち込んだ選手への評価と、試合運びやチームの形が見えないとして監督を厳しく批判する意見だった。判定への不満もあったが、それ以上に自分たちの戦い方を問題視する内容が強かった。
「監督の仕事だ」チームの形が見えないとの批判
厳しかったのは監督とチーム作りへの評価である。「これは監督の仕事だ」という意見があり、結果だけでなく、現在のタイ代表に明確な戦い方が見えないことを問題視していた。
さらに「システムもプレーの形も始まりと終わりがない」とする批判もあった。特定のスタイルで戦うのではなく、試合の中で方針が定まらず、選手が迷っているように映ったという内容である。アジアカップ終了時には、監督就任時よりFIFAランキングのポイントが減っているのではないかと将来まで悲観する意見も出た。
終盤の試合運びにも不満が向けられた。リードした状態で残り時間が少ないなら、できるだけ長くボールを保持して相手の攻撃時間を減らすべきだったのに、相手へボールを返してしまったという指摘である。「もう少し集中していれば勝てた」という意見では、敗因を単純な実力差ではなく、終盤の判断に求めていた。
また、「タイ代表にもASEANのサッカーにも進歩が見えない」という厳しい評価もあった。決勝まで進んだ結果とは別に、試合内容を長期的な代表強化の基準で見ている人ほど評価が辛かった。
「10人で逆転した」選手と交代策を評価する意見
監督批判がある一方、10人になってからの戦いを高く評価する意見も少なくなかった。「タイはよく戦った。選手は一生懸命だった」という評価があり、退場後も試合を捨てなかった姿勢が支持されていた。
特に79分に投入されたアナン・ヨーサンワンとイックラース・サンロンを評価する内容があった。実際にイックラースは87分に1-1の同点ゴールを決め、延長111分にはアナンのパスからピラドンが2-1の逆転ゴールを挙げた。この展開を見て「交代で入った選手の機動力が効いた」と評価する意見が出た。
「10人で引き分けまで持っていったなら十分」という意見もあった。タイは81分から数的不利となりながら、一度は延長戦でリードしている。最終的にはPK戦で敗れたものの、「悔しくない。チームスタッフには評価を与えたい」という受け止め方も見られた。
「これは良い実戦練習になった。これを越えられないならワールドカップには行けない」という意見もあり、敗戦を今後の国際大会へ向けた試金石として見る人もいた。
退場判定には「黄色まで出すのは厳しい」と不満
判定を巡っては、ミケルソンの退場につながった2枚目の警告への不満が出た。「ファウルを取るのは分かるが、黄色まで出すのはやりすぎ」という意見である。決勝がインドネシアのホームで行われたことから、開催国の優位を意識する人もいた。
ただし判定だけを敗因にする意見ばかりではなかった。「ホームチームが有利になるのはどのレベルのサッカーでもある」とした上で、それよりタイ自身の監督、試合内容、システムを批判する意見もあった。タイ代表も過去にアウェーで似た状況を経験してきたとして、審判への不満とチームへの評価を分けていた。
「相手に体勢で負ければファウルを取られることはある。相手は開催国だということを忘れてはいけない」という意見もあった。判定への不満は残しながらも、アウェーの決勝ではそうした状況まで想定して戦うべきだという受け止め方である。
「試合が退屈だった」内容そのものへの不満も
決勝という舞台にもかかわらず、試合を楽しめなかったという意見もあった。「見ていて退屈で、本当に眠くなる試合だった」という厳しい評価である。前半は0-0で、得点が動いたのは終盤になってからだった。
別の人は、アジア大会の女子サッカーで行われた北朝鮮対日本の試合の方が面白かったと比較していた。その一方で、タイが10人になってから得点し、一時は逆転までしたことについては評価しており、試合全体への不満と終盤の粘りを別々に見ていた。
無料テレビ中継がなく試合を見られなかったという意見も複数あり、大会への接触そのものが十分ではなかったと受け止める人もいた。「もう試合をやっていたのか」という言葉まであり、初開催のFIFA ASEAN Cupがタイ国内でどこまで広く浸透していたのかを疑問視する内容もあった。
PK戦敗退より「今のタイ代表に形があるのか」が焦点
確認できた意見で最も強かったのは、PK戦で負けたこと自体より、監督の下でタイ代表の戦い方が明確になっていないという批判だった。終盤のボール管理やチームのシステムを挙げ、「もう少し良ければ勝てた」とする内容が目立った。
次に多かったのは、10人になっても同点、さらに延長で逆転まで持ち込んだ選手を評価する意見である。アナンやイックラースら途中出場組の働きを具体的に評価する人もいた。判定への不満もあったが、それだけを敗因とする内容は中心ではなかった。
タイは初開催のFIFA ASEAN Cupを準優勝で終えた。取得できた意見では、「10人でここまで戦ったなら評価できる」という見方と、「それでも代表の形が見えない」という厳しい見方が並び、特に今後のチーム作りと監督の手腕へ関心が集まっていた。