海外反応
ポーランド職業学校で19歳生徒が9人負傷させる 「教師はいじめを見逃す」学校への不信

ポーランドの職業学校で19歳生徒が襲撃、9人が負傷
10月7日、ポーランド北東部のオストロウェンカにある第4職業学校複合校で、19歳の男子生徒が刃物を使って生徒や教職員らを襲った。地元当局の説明では、負傷したのは生徒5人、教職員2人、学校の外にいた2人の計9人。容疑者も自ら負傷し、警察に身柄を確保された。被害者は病院へ運ばれ、検察当局は殺人未遂の疑いで捜査を始めた。動機はまだ明らかになっていない。
事件を知った人々の間では、学校内のいじめや教員の対応を疑う意見が相次いだ。被害者の心身に残る傷を心配する意見や、政府が一律の持ち物検査を導入するのではないかという警戒もあった。犯行の理由が判明していない段階から、学校の問題と結び付ける推測が続いた。
「学校は弱い生徒を追い詰める」教師への不信
「きっとまた、いじめられていた孤立した生徒だったという話になる」。こう推測した人に対し、「教師は気付いていたのに、何もなかったふりをしたのだろう」と応じる意見があった。犯行を正当化するというより、学校が日常的ないじめを見過ごしているのではないかという不信を示したものだ。ただし、容疑者自身がいじめを受けていたと確認されたわけではない。
「いつも誰も何も見ていない、誰にも何もできなかったことになる」と憤る人は、ポーランドの学校には問題を抱える弱い生徒を精神的に追い詰める風潮があると主張した。教員の中には、生徒同士の攻撃に気付かない人も、気付かないふりをする人もいるという。別の人は、教員が気に入った生徒をひいきし、静かな生徒を敵視することさえあると述べた。
「教師が乱暴な生徒の側に立つこともある」という意見もあった。被害を受ける生徒がいても、教員が加害側をかばうという経験を挙げ、学校に対する根深い不満を表した。さらに、鉛筆の削り方までクラス全員に笑われ、家でも安らげなかった子どもの例を挙げる人がいた。何をしても笑いものにされれば、大人になってからも自分の判断を疑うようになるという訴えである。
「来週には忘れられる」被害生徒の将来を心配
「一週間もすれば大半の人はこの事件を忘れる。しかし、あの子たちは忘れない」。負傷した生徒を心配する意見は、事件のニュース性よりも、その後の長い生活に目を向けていた。体に一生残る傷を負う人もいれば、報道が終わってからも精神的な傷に苦しむ人がいるだろうと述べ、「どうか死者が出ないでほしい」と願っている。
この意見に対しては、「そういうことはあらゆる悲劇に当てはまる」と冷静に返す人もいた。別のやり取りでは、「人生はおとぎ話ではない。もっと悪いことも起きるし、人は生きていく」とする意見が出た。しかし、それに対して「生きているかどうかではなく、その後どう生きているかを考えたい」と言い返す人がいた。
事件を一時の騒ぎとして終わらせたくない人と、悲劇は日常的に起きていると受け止める人では、関心の向け方が違っていた。負傷者の人数だけでは分からない、学校へ戻った後の恐怖や人間関係を心配する意見が続いた。
「小学4年生ではない」被害者の年齢をめぐる訂正
事件を伝える文章の「4年生」という表現から、幼い子どもが襲われたと受け取った人もいた。「19歳が4年生の子どもを襲ったのか。彼らは同年代ではないのか」と疑問を示したのである。これに対し、「職業学校の4年生なら年齢は近い。小学生ではない」と説明する人が現れた。
さらに「最初から職業学校だと書かれている」と指摘する意見もあった。ポーランドの中等教育では、日本語の「4年生」から連想される年齢と異なる場合がある。事件の深刻さを否定するやり取りではなく、学校の種類を取り違えると被害者像まで変わってしまうという訂正だった。
「容疑者は19歳の成人男性だ」と念を押す人もいた。いじめられていた生徒という推測に話が傾く一方で、年齢や立場を正確に捉えるべきだという意見が出ていた。
「また金属探知機を置くのか」学校の安全対策に疑問
「政府がまた無意味な対応を始めるのではないか」。ある人は、事件後に全生徒の持ち物を調べたり、学校ごとに金属探知機を設置したりする案が出ることを警戒した。事件の原因が分からないうちに一律の規制だけを増やしても、学校生活の問題が解決するとは限らないという不満である。
これとは別に、いじめの仲裁で教師が使う決まり文句を皮肉る意見もあった。「どちらが先に始めたかは関係ない。握手して仲直りしなさい」。被害を訴えた側にも同じ責任を負わせるような対応では、日頃の対立を解決できないという批判が込められていた。
学校で何が起きていたかを調べる前から安全設備や校則の話に進むことへの不信と、そもそも教員が生徒同士の問題に向き合っていないという不満が重なった。学校の安全をどう確保するかという話題でも、設備の強化より日常の人間関係を重視する意見が目立った。
「原因は対戦型の銃撃作品だろう」皮肉も飛び出す
「社会の分断、人間関係、いじめ、価値観の混乱。周囲にあるものが全部ここにもある」。事件の背景を広く考えた人は、SNSによる対立の激化も挙げ、「最良の時代なのに最悪のことが起きる」と嘆いた。これには「昔のほうが悪かった。今はまだましだ」と反論する人もいた。
暴力事件の原因を娯楽作品に押し付ける議論をからかうように、「もちろん対戦型の銃撃作品のせいだ」と皮肉る意見もあった。別の人は、SNSで見かける世界と現実の違いをあざ笑い、「現実はそんなものではない」と述べた。さらに「アメリカの事件みたいだ。ただし銃ではなく刃物だ」という皮肉もあった。
こうした意見は、特定の作品やSNSが今回の犯行を引き起こしたという証拠を示したものではない。原因を一つに決めつける説明そのものを疑ったり、社会全体の荒れ方に結び付けたりする意見として交わされていた。
責任能力への疑念と、職業学校生への偏見を皮肉る意見
容疑者の扱いについては、「以前の有名な刃物事件では、容疑者がすぐ責任能力を欠くと判断された。今回はどうなるのか」と尋ねる人もいた。これに対して、過去の別事件を指しているのではないかと説明する人がいたが、今回の容疑者について精神鑑定の結論が出たわけではない。
「今回は貧しい職業学校の生徒だから、責任能力があると決められるのだろう」という皮肉もあった。社会的な立場によって司法の扱いが変わるのではないかという不信を表したもので、実際の捜査や裁判の判断を示すものではない。
いじめへの疑念、被害者の傷、安易な対策への警戒
今回の意見で目立ったのは、学校がいじめを見逃しているのではないかという疑念と、教員への強い不信だった。次いで、負傷した生徒の心身に長く残る傷を心配する意見、持ち物検査や金属探知機のような対策だけが先行することへの警戒が続いた。被害者の学年をめぐる誤解への訂正や、娯楽作品への責任転嫁を皮肉る意見もあり、動機が明らかにならない中で受け止め方は分かれていた。