競馬
カムニャックは坂路で「サッと」、フィリオソラーレは重賞馬と併入 サウジRC・アイルランドTの水曜追い切り

10月7日、今週末の東京の重賞2つに向けた最終追い切りが行われた。10日(土)の2歳重賞サウジアラビアロイヤルカップ(芝1600メートル)は登録12頭、11日(日)の牝馬G2アイルランドトロフィー(芝1800メートル)は登録18頭。出馬投票は木曜なので、ここで挙げる馬はいずれも出走予定の段階だ。
アイルランドT カムニャックは「無理せずサッと」
1番人気候補は坂路で軽め
昨年のオークス馬で、前走のヴィクトリアマイル2着から5カ月ぶりとなるカムニャックは、栗東の坂路で4ハロン53秒9、ラスト1ハロン12秒4。1週前はCWコースの3頭併せで最先着しており、今週は調整程度にとどめた。友道調教師は「今週は坂路コースで無理せずサッとやった。動きは良かったし、具合もいい。当日の落ち着きが一番の鍵」と話している。
意見では、この馬を中心に見る人が多い。「流石にカムニャックは勝てなくても馬券外は無いだろ」「ここはカムニャ」という見方がある一方、騎手の近況を理由に「抜けて強くない」と疑う意見もあり、評価は一枚岩ではない。
クイーンズウォークは「時計は遅めでも躍動感」
春の金鯱賞、ヴィクトリアマイルと連続3着だったクイーンズウォークは、栗東の坂路を単走で4ハロン56秒0、ラスト11秒8。中内田調教師は「時計は遅めだったが、しまいは躍動感があった」と説明し、1週前にCWで負荷をかけ済みであることを強調した。全体は遅く、最後だけ速い。上がり重点の典型的な仕上げだ。
意見では「カムニャンクイーンズウォークなんだけど」と上位2頭の力を認めつつ、「固いと思ってカム、クイーンの馬連買ったら間に何か入って外しそう」と、2頭の決着をそのまま信じきれない意見が目立つ。
セキトバイーストは「態勢は整っている」
逃げて粘る形が持ち味のセキトバイーストは、栗東CWで半マイル53秒6、ラスト11秒9。四位調教師は「輸送もあるので、半マイルから。態勢は整っている」とし、「なかなか濃いメンバー」とも認めた。
この馬には逃げ馬ならではの期待がある。「どうせ赤兎馬だよ 逃げ馬買っとけば当たる」と、名前をもじって推す意見が複数出ている。一方で「毎日王冠が前残りだったからここも前有利だろと思ってたら差しが飛んでくるレースなんだよな」と、東京1800メートルの牝馬戦は差しが届くという指摘もあり、展開の読みが分かれている。
サウジアラビアRC フィリオソラーレは重賞馬と併入
1番人気候補は3頭併せで力強く
新馬勝ちから休養を挟んだフィリオソラーレは、美浦Wコースの3頭併せで5ハロン68秒7、ラスト11秒3。オープン馬サンダーストラックと併入した。太田助手は「帰厩から毎週しっかり調教を積めています」と話す一方で、「走りの柔らかみという点では新馬の頃と比べると少しなくなってきた」と変化も認め、「現状であれば何とか東京のマイルはこなしてくれるんじゃないか」と慎重な言い回しだった。
意見では、想定段階で1倍台の抜けた1番人気とする見方が出ている。「フィリオソラーレから買うか」という素直な意見がある一方、「強いと思うけど外して2.3番人気から流したほうが面白そう」と、配当を考えてあえて外す意見もある。
ハンサムは中1週でも「これで十分」
栗東から遠征するハンサムは、中1週で坂路を単走、4ハロン54秒3、ラスト12秒7。清水久調教師は「これで十分ですね。使ったあとでも落ち着きもある」とした。新馬戦は稍重で3着、前走は重馬場で初勝利という戦績について「柔らかくて、きれいな跳びをするので、良馬場ならもっと走れると思う」と、良馬場での上積みを見込んでいる。
ジップスパークは1週前に「破格」の時計
桜花賞3着馬の半弟ジップスパークは、1週前の美浦Wで6ハロン79秒1を出した。陣営は2歳としては破格と受け止めており、佐藤助手は「普通の馬は4コーナーで手応えがなくなるのに、自分からハミを取りました」と振り返った。新潟芝1600メートルの新馬戦は2馬身差の勝利だった。
意見でもこの馬の名前は出ている。「ジップリ馬券買おうかな」と、穴として狙う意見だ。
調教で走りそうな伏兵探し
ベルウッドディープを推す意見
サウジアラビアRCで、調教内容を根拠に名前が挙がるのがベルウッドディープだ。「調教内容は2歳では1番だったし全体でも最上位 前走の直前と比べてもガラッと変わってる」と、前走前との比較で上積みを見る意見がある。「エフフォ産駒のわりに全然注目されてないけどこれが最強の可能性もある」「馬格ないけど脚力はエグい」とも言われ、想定2番人気の評価以上を期待する意見が多い。
デミアンとサトノハクマイ
デミアンには「いい走りするし このオッズで買えるの美味しい」と、人気と力の差を指摘する意見がある。騎手の東京マイルの成績を不安視する意見もあるが、「そもそもこの条件でチャンスある馬に乗る機会がないだけじゃないの」という反論も出ている。サトノハクマイは「新馬戦のあの勝ち方は期待しちゃう」と、新馬戦の内容から推す意見がある。
アイルランドTはニシノティアモとラヴァンダ
アイルランドTでは、「ニシノティアモが休養して上手く立て直されてたらワンチャン」と、立て直しに期待する意見がある。ただ同じ意見の中で厩舎の近況を気にしており、確信までは持てていない。連覇がかかるラヴァンダは「ムラ駆けなのに常に人気の一角で美味しくない」と、人気と安定感のずれを指摘されている。
週末に向けて見るべき点
上位2頭の牝馬G2は「3着探し」か「波乱」か
アイルランドTは、カムニャックとクイーンズウォークがともに坂路で軽く仕上げた。どちらも1週前にCWで負荷をかけ済みという同じ調整パターンだ。意見は「序列ほぼ決まってんだからそんな荒れる要素ないぞ しいて言うなら3着がどれかくらい」という堅い見方と、「序列決まってると思い込んでるだけでしょ」という反論に割れている。
サウジアラビアRCは、フィリオソラーレ陣営の「何とかこなしてくれる」という控えめな言葉と、調教の上積みを推されるベルウッドディープの差がどこまで縮まるかが焦点になる。木曜の出馬投票と週末の馬場状態を見たうえで、金曜20時20分の週末展望で改めて整理する。