この時間の重要ポイント

日曜午前の実戦が始まり、東京と京都でようやく当日の馬場を判断する材料が出てきた。11時20分時点で予想の中心は午後の未発走レースへ移る。朝版から大きく結論を変える必要はなく、東京11R毎日王冠は②リアライズシリウス、京都11R京都大賞典は⑱ダノンシーマを引き続き本命とする。

ただし、同じ据え置きでも意味は違う。東京芝はここまで2レースで、差しと先行が1勝ずつ。1番人気が2勝しており、極端な前残りにも差し一辺倒にもなっていない。一方の京都は雨のなかで行われ、芝1600メートルの2Rは逃げた⑧レイクイーンが勝利。まだ芝は1レースだけなので傾向と断定できないが、少なくとも前に行く馬を馬場だけで下げる状況ではない。

午後は東京9Rのtvk賞、京都9R大原ステークス、京都10R藤森ステークスを経て二つのGⅡへ向かう。重賞だけでなく、ここからの前哨戦で馬場の答えをさらに詰めたい。

午前競馬で見えた馬場

東京芝は1R芝1800メートルを①人気の③ダノンダックスが差して勝利し、2R芝1400メートルは①人気の⑨ピクシーブラストが先行して勝った。ここまで2レースなので強い傾向とは言えないが、勝ち馬の脚質は差し1、先行1。上位人気が素直に結果を出している。

注目したいのは馬番である。1Rは③、⑫、④、2Rは⑨、①、②が3着以内。内だけ、外だけという一方向の偏りはまだ見えない。毎日王冠で②リアライズシリウスを内枠だからという理由だけで嫌う必要はなく、同時に外の有力馬も切れない馬場である。

京都は1Rダート1800メートルを差し、2R芝1600メートルを逃げが勝った。芝2Rは⑧レイクイーンが逃げ切り、③ブロッサムスピア、④キシゲヒーローが続いた。雨でも前が止まるとは限らない。京都大賞典では⑨ミステリーウェイや⑰キングスコールの逃げを軽視せず、前方で運べる⑱ダノンシーマ、⑥アクアヴァーナルにも引き続き有利な材料と見る。

注目レース予想

東京9R tvk賞

◎⑨フェルミアーク
○⑩スペルーチェ
▲③イヌボウノウタゴエ
☆①ララバニュルス
△⑪ウフドゥウフ

午後前半で最も見たいのが東京芝1400メートルのtvk賞である。本命は⑨フェルミアーク。単勝2.7倍の1番人気だが、前走の福島芝1200メートルで3着、その前の東京芝1400メートルでは勝っており、今回の舞台へ戻るのは好材料だ。先行型で、午前2Rの芝1400メートルを先行馬が勝ったこともマイナスではない。

○⑩スペルーチェは4.7倍。差し主体で、東京の午前1Rでは差しが届いているため脚質だけで割り引く必要はない。▲③イヌボウノウタゴエは7.2倍で、東京芝1400メートルの近走実績がある。☆①ララバニュルスは13.0倍。人気上位とのオッズ差を考えれば穴として面白い。

フェルミアークの単勝は3.0倍以上なら買いを考えたいが、現在2.7倍では妙味はやや薄い。スペルーチェは5.0倍以上、イヌボウノウタゴエは7.0倍以上なら評価との釣り合いが取れる。

京都9R 大原ステークス

◎⑱ロードフィレール
○③レディーミコノス
▲⑭ミュージシャン
☆⑪ローベルクランツ
△⑦カリーニョ

京都芝2000メートルの3勝クラスは⑱ロードフィレールを本命とする。単勝2.4倍の1番人気で人気は集中しているが、ここでは能力上位と判断する。相手は6.3倍の③レディーミコノス、8.1倍の⑭ミュージシャン、8.6倍の⑪ローベルクランツ。⑦カリーニョは15.0倍なら相手として残したい。

京都は雨の影響を引き続き確認する必要がある。2R芝1600メートルは逃げ切りだったため、後方一気を前提にするより位置を取れる馬を優先したい。ロードフィレールは2.5倍以上なら買いの基準に置きたいところで、現在2.4倍はほぼ境界線。人気だけで飛びつくより、5R以降の芝を見て判断したい。

京都10R 藤森ステークス

◎⑭ゼットエール
○⑦メイショウホウレン
▲⑧コンクイスタ
☆⑮ルージュラナキラ
△⑤ロードフロンティア

ダート1200メートルは⑭ゼットエールを本命。単勝4.6倍の1番人気だが、ここは人気順をそのまま並べるのではなく、前に行ける⑦メイショウホウレンを対抗に置く。メイショウホウレンは近走でも前方から運んでおり、5.9倍なら相手として魅力がある。

▲⑧コンクイスタは7.1倍、☆⑮ルージュラナキラは8.9倍。⑤ロードフロンティアは12.7倍で、近走のダート短距離で大きく崩れていない点を評価する。

ゼットエールは5.0倍以上なら単勝妙味を感じるが、4.6倍ではやや人気先行。むしろメイショウホウレンが6倍前後を保つなら、配当との比較ではこちらが面白い。

東京11R 毎日王冠

◎②リアライズシリウス
○⑥ライヒスアドラー
▲④サトノシャイニング
☆①セイウンハーデス
△⑭レイニング、⑯アドマイヤクワッズ
危⑬ホウオウビスケッツ

朝版から本命は変えない。リアライズシリウスは3.1倍の1番人気。午前の東京芝で内枠が明確に死んでいる状況ではなく、②番から自分の位置を取れる点を引き続き評価する。

隊列の鍵は②リアライズシリウスと⑬ホウオウビスケッツ。両馬が逃げ候補で、その後ろに④サトノシャイニング、⑥ライヒスアドラー、⑭レイニング、⑯アドマイヤクワッズなど先行型が多い。前へ行きたい馬は少なくないため、極端なスローより平均からやや締まった流れを想定する。

○ライヒスアドラーは5.0倍、▲サトノシャイニングは5.3倍でほぼ並ぶ。朝から大きな評価変更はない。☆セイウンハーデスは9.9倍。内枠からロスを抑えられれば、人気上位3頭へ割って入る余地がある。

リアライズシリウスは金曜、土曜前夜、日曜朝から◎を維持している。朝は2.9倍、昼前は3.1倍。単勝3.5倍以上を買いの基準に置いているため、現状では能力評価は最上位でも価格はまだ少し低い。

危⑬ホウオウビスケッツは24.8倍。逃げ候補なので午前の馬場だけを理由に消すことはできないが、近走内容を考えると積極的に評価を上げる材料は不足している。前残り傾向が午後さらに強まった場合だけ再検討したい。

京都11R 京都大賞典

◎⑱ダノンシーマ
○⑥アクアヴァーナル
▲③ディープモンスター
☆②ヴェルテンベルク
△①ウエストナウ、④ヘデントール、⑧ミクニインスパイア
危⑮メイショウブレゲ

京都大賞典も朝版から⑱ダノンシーマを据え置く。単勝5.1倍の1番人気だが、⑥アクアヴァーナル6.0倍、③ディープモンスター6.5倍と差は小さく、実質的には混戦である。

隊列は⑨ミステリーウェイと⑰キングスコールが逃げ候補。先行型も多く、⑱ダノンシーマ、⑥アクアヴァーナル、③ディープモンスター、④ヘデントールなどが続く形を想定する。京都芝は午前2Rで逃げ切りが出ており、現段階では前方で立ち回れる馬を下げる理由はない。

ダノンシーマは新潟記念3着、目黒記念3着と近走で安定しており、2400メートルへの対応にも不安は小さい。大外18番は課題だが、川田将雅騎手が序盤で位置を作れれば本命を変える必要はない。

○アクアヴァーナルは阪神大賞典2着、天皇賞・春4着と長距離で安定。▲ディープモンスターも上位争いの能力を持つ。☆ヴェルテンベルクは10.6倍で、差しが届く馬場へ変われば浮上する穴候補だ。

ダノンシーマは金曜、土曜前夜、日曜朝から◎据え置き。単勝5.0倍以上を買いの目安としており、現在5.1倍ならぎりぎり妙味ありと判断する。朝から価格もほぼ変わっていない。

危⑮メイショウブレゲは75.5倍。近走は障害戦が続いており、平地GⅡへ戻る今回を積極的には買いにくい。

朝版から変わったこと

二つのGⅡの◎は変えていない。変わったのは、馬場を推測ではなく当日の実戦で少し確認できるようになったことだ。

東京芝は差し1勝、先行1勝で、内外にも明確な偏りがない。このため毎日王冠ではリアライズシリウスの内枠を維持材料としつつ、差し勢も消さない。京都芝はまだ1レースだけだが、雨の中でも逃げ切りが成立した。ダノンシーマやアクアヴァーナルなど前方で運べる有力馬には悪くない。

オッズでは毎日王冠のリアライズシリウスが朝2.9倍から3.1倍、京都大賞典のダノンシーマは5.1倍でほぼ横ばい。評価を動かすほどの市場変化ではない。

穴馬・危険人気馬

午後の穴は東京9R①ララバニュルス、毎日王冠①セイウンハーデス、京都大賞典②ヴェルテンベルクを挙げる。いずれも10倍前後以上の価格があり、人気上位との差ほど能力差が大きいとは見ない。

危険人気馬は毎日王冠⑬ホウオウビスケッツ、京都大賞典⑮メイショウブレゲを継続。ただしホウオウビスケッツは逃げ候補なので、午後の東京芝で前残りが明確になれば評価を上げる余地がある。固定評価ではなく、14時台までの実戦馬場を見て最終判断する。

まとめ

11時20分時点の結論は、毎日王冠②リアライズシリウス、京都大賞典⑱ダノンシーマの本命維持である。午前競馬からは両場とも極端な差し馬場を示す材料はなく、先行力を持つ本命2頭を下げる理由は出ていない。

午後は東京9R、京都9R・10Rが重要な観測レースになる。特に京都は雨の影響が午後にどう変化するかが最大の焦点。14時台の最終版では、実戦馬場と直前オッズを優先し、必要なら重賞の序列を組み替える。