
大都技研の「e Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかり2」が10月5日の導入を目前に控えた。導入前から注目されていたのは、右打ち中に6000個を獲得できる振り分けを持たせた派手さである。しかし、導入直前の意見を追うと、期待の中心がその6000個へ一本化しているわけではない。むしろ目立つのは「6000個を引けなかった時に何が残るのか」という不安だ。
初代鬼がかりや後継機で支持されたのは、一撃の大きさだけではなかった。右打ちへ入った時点でまとまった持ち玉を確保できる安心感が、重い初当たりを追う理由の一つになっていた。鬼がかり2はそこを組み替え、右打ち中の大きな振り分けへ夢を寄せた。その代わり、小さい獲得やリセットを引いた時の落差が大きく見える。導入を前にした論点は、6000個が強いか弱いかではない。6000個以外を引いた時でも納得できる設計なのか、そこに集約されている。
349帯にしたこと自体は明確な強み
鬼がかり2について肯定的な意見でまず挙がるのは、図柄揃いが約1/349.9である点だ。現在の高射幸機にはさらに重い確率帯も多く、「399というだけで打たない層には349の方が触りやすい」という評価がある。右打ち突入は約55%で、初当たり時は基本1500個、さらに一部では3000個と右打ちが付く。
この入口だけを見れば、極端に重い機種へ寄せなかったことには意味がある。実際、「ミドル帯のリゼロは外していない」「349なのは強み」と期待する意見も確認できる。先バレをはじめシリーズで定着した演出への期待も残っており、新規演出や通常時の告知を楽しみにする層もいる。
一方で、初代鬼がかりを知る層ほど比較基準が厳しい。前作までの魅力として記憶されているのは、右打ちへ入った時のまとまった獲得だった。今回は初当たり後に右打ちへ入っても、そこで大きな安心を先に受け取る設計ではない。この変更を「349になった代わり」と受け入れるか、「リゼロらしい長所を削った」と見るかで評価が割れている。
つまり349という数字は入口の心理的負担を下げるが、それだけで初代の代替にはならない。打ち手が比較しているのは当たりやすさだけではなく、「当てて右打ちへ入れた後に、どれだけ報われた気分になれるか」だからだ。
6000個の25%が期待と重圧を同時に作る
右打ち中で最も目立つのは、6000個の振り分けが25%用意されていることだ。この数字だけなら十分に派手であり、実際に引いた瞬間の満足感を期待する意見は多い。「6000個を取れれば気持ちいい」「大きな告知と組み合わされれば楽しそう」という評価は、この機種の分かりやすい魅力である。
しかし、意見全体を見ると、その25%が逆に心理的な重圧を生んでいる。「右で25%を引けないと弱く感じる」「75%側ばかり引く未来が見える」「6000個を取れなければ前作より物足りない」という不安が繰り返されている。
これは単に確率の大小を嫌っているのではない。25%の成功側があまりに目立つため、残り側を引いた時に損をした感覚が強くなる構造が問題視されているのである。1500個なら本来は十分な獲得でも、隣に6000個という大きな数字が置かれると「外れ側」に見えやすい。さらに少量獲得やリセットまで含まれることで、同じ右打ち中でも結果の体感差が大きくなる。
支持側から見れば、そこが本機の面白さでもある。毎回同じ獲得ではなく、大きな振り分けを射止めた瞬間に一気に伸びる。この尖りを求める人には明確な目的がある。しかし、不満側は「大きい方を引けなかった時の弱さ」を先に見ている。導入直前の段階では、6000個への期待そのものより、その裏側の振り分けへの警戒が優勢である。
リセットと少量獲得が再び最大の弱点になった
導入前から最も強く嫌われていたのが、右打ち中のリセットと少量獲得である。この点は直前になっても評価が変わっていない。「今の機種で出玉なしのリセットを残すのはきつい」「300個側を引いた時の落差が大きい」という意見が続いている。
ここで重要なのは、継続率だけを見れば説明し切れないことである。右打ちが続いたとしても、その一回一回で何を得たかによって満足感は大きく変わる。6000個を引けば一気に評価が跳ね上がる一方、リセットや少量獲得が続けば「続いたのに増えない」という感覚になりやすい。
初代鬼がかりが強かったのは、荒い機種でありながら、右打ち突入時に一定の成功体験を先に与えていた点にある。今回の設計は、その安心を薄くして右打ち中の振り分けへ期待を移した。だからこそ「初代の良かったところを消した」という不満につながっている。
もちろん、右打ちへ入った瞬間の獲得を抑えたからこそ、6000個という大きな振り分けを置ける。設計上は交換条件である。しかし打ち手は設計上の帳尻ではなく体験で評価する。苦労して初当たりを取り、さらに右打ちへ入り、その先で小さい側を引いた時に納得できるか。ここが鬼がかり2の最初の試験になる。
前作や同系統機との比較では厳しい意見が目立つ
比較対象として最も多いのは、当然ながら初代鬼がかりと強欲である。初回のまとまった獲得や右打ち中の振り分けを評価していた人ほど、「なぜそこを削ったのか」という疑問を持っている。
さらに、同じように大きな一撃を狙える他機種と比べ、「6000個を狙うなら別の選択肢でもよい」という意見も出ている。ここでは版権や演出への好みを除けば、鬼がかり2だけが持つ圧倒的な優位性を見つけにくいという見方だ。
一方、擁護材料もある。図柄揃い約1/349.9、右打ち突入約55%、初当たり1500個以上という組み合わせは、極端な重さだけを追った設計ではない。6000個を取れなければ何もない機種でもない。シリーズの告知演出が好きで、349帯を歓迎する人には十分に触る理由がある。
それでも比較が厳しくなる最大の理由は、リゼロ自身が過去に強い成功体験を作ってしまったことだ。新規シリーズなら「25%で6000個」が純粋な長所として見られやすい。しかし鬼がかりの名前を掲げれば、打ち手は初代の3000個スタートや過去作の安心感まで同時に思い出す。新作は他社機だけでなく、自分自身の成功作と戦わなければならない。
低いボーダーは店の扱い次第で逆風にもなる
もう一つの論点が回転状況である。等価条件のボーダーについては16回転前後という計算が出ており、数値上は甘めに見える。そのため期待する意見がある一方、「甘いなら店側が回さなくなるのでは」という警戒も強い。
ここは導入前評価だけでは決着しない。機械側の理論値が魅力的でも、実際の営業で1000円あたりの回転が極端に落ちれば、打ち手にとっては長所にならない。むしろ数字上の甘さが調整の厳しさへつながれば、「スペックは悪くないのに打てない」という最も苦しい評価になり得る。
すでに「店の扱い次第」という意見は多く、初週にどこまで回されるかが重要視されている。大きな台数を入れる店があるという報告もあり、少なくとも初動への期待は小さくない。ただし大量導入そのものは長期稼働の保証ではない。台数が多いほど、初週以降に空席が目立った時の印象も強くなる。
鬼がかり2は、低めのボーダー、349帯、6000個という分かりやすい武器を持つ。その一方で、実際の回転状況が悪ければ、その三つを試す前に打ち手が離れる可能性がある。導入後に最初に見るべきなのは最大獲得の報告より、通常時をどの程度回せる状態で使われているかだ。
導入前の不安は直前になっても消えていない
この機種は導入前にも二度取り上げている。最初は6000個とリセットの交換条件、次は先バレなどの演出継承とシリーズ疲れが中心だった。導入直前になって変わったのは、論点そのものではなく、懸念がより具体的になったことだ。
6000個は確かに魅力である。しかし「25%を引けなければ弱い」「リセットや少量獲得が続くと苦しい」「初回3000個の安心感を残してほしかった」という意見は、導入直前まで消えなかった。演出面では楽しみにする意見が目立つ一方、スペック面では依然として慎重な見方が強い。
ホール関係者の評価も、初動は動くと見る一方、長期稼働には慎重な傾向である。シリーズの知名度が高いため最初から誰にも触られない機種ではない。むしろ初週は相当な注目を集める可能性が高い。問題は、その後に「また打ちたい」が残るかである。
初週に6000個の成功体験ばかりが目立てば評価は上向く余地がある。逆に、リセットや少量獲得、厳しい回転状況への不満が実戦で増えれば、導入前の警戒がそのまま確定評価へ移る。鬼がかり2は、期待されていない新台ではない。期待値が高いからこそ、初代との比較で失点しやすい新台なのである。
本日の鑑定
おそらくクソ台|6000の王冠を戴いた瞬間、足元の階段だけが消えていたクソ台
評価点 44点
349帯と6000個への期待、シリーズの演出への支持は明確にある。しかし現時点では、初代の3000個スタートを失ったこと、右打ち中のリセットと少量獲得、6000個を引けない時の見返りへの不満が優勢である。前回の46点から44点へ下げた。導入後の実戦評価で反転する余地は残るが、まずは店の回転状況と6000個以外を引いた時の満足度が試される。
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