
『天は赤い河のほとり』第13話で第2クールが本格始動
テレビアニメ『天は赤い河のほとり』第13話「エジプトからの書簡」が放送され、第2クールの展開に多くの意見が寄せられている。ミタンニとの戦いを終え、現代へ戻る機会を逃したユーリがハットゥサでの生活へ戻る一方、敵対するエジプトから王妃とヒッタイト皇子との縁談を求める書簡が届き、物語は新たな局面へ入った。
第2クールではエジプトとの関係や皇位継承を巡る動きが本格化する。新たにナキアの息子で第6皇子のジュダや、後にカイルの大きなライバルとなるエジプトの将軍ラムセスらも物語へ加わることが発表されている。
しかし、今回の放送後に最も強い意見を集めたのは、新章への期待以上にザナンザを巡る展開だった。カイルの弟で兄を慕うザナンザが命を落とす展開に、「ザナンザが死んでしまった」「カイルよりザナンザの方が好きなのに、なんですぐ死んでまうん?」と惜しむ意見が続いた。
ザナンザの最期に「こんなに簡単に殺されるなんて」
ザナンザの死は、今回の意見で明確に大きな論点となった。これまで兄カイルを支える存在として登場してきただけに、「兄想いの優しいザナンザ王子が殺されて辛い」「声優も良かったので卒業は残念」と、人物そのものへの愛着を示す意見が出ている。
特に評価されたのが最期の見せ方だった。「ザナンザが砂に埋もれていくシーンが今までで一番いいシーンだった気がする」という意見があり、悲劇的な場面でありながら映像として印象に残ったという評価が見られた。
一方、「こんなに簡単に殺されるなんて」と展開の速さに驚く声もある。第1クールから続くナキアの策謀が再び大きな犠牲を生んだことで、「王妃やりたい放題」「カイルはいつになったら反撃するの」と、敵側の動きに対して主人公側が後手に回り続けることへのもどかしさも表面化した。
今回の事件を史実と結び付けて見る人もいた。作中は紀元前14世紀のヒッタイトを舞台としており、史実を知る視聴者からはザナンザを巡る歴史上の出来事を思い出したという意見も出ている。ただし、本作は歴史上の人物や出来事を取り入れたフィクションであり、今後の展開が史実をどこまで踏襲するかはアニメ本編を見なければ分からない。
第2クールで作画は「少し良くなった?」
第13話では作画についても意見が割れた。第1クールから作画を気にしていた視聴者から「作画、ちょっとだけマシになった気がする」という意見が出た一方、「そうか? 王子たちの脚の形とか異様だった」と反論する声もあり、評価は一枚岩ではない。
ジュダについては「新キャラだけあって顔は力を入れていた」と感じた人もいた。逆に、ザナンザとカイルが接近する場面の絵について違和感を訴える意見もあり、重要場面ほど作画に目が向けられていることが分かる。
今回の意見では、物語自体を否定するというより、原作への思い入れがあるからこそ映像面でもう一段の完成度を求める意見が目立つ。第2クールのPVについても、ユーリの顔つきや一部の作画を気にする声がある一方、後半の重要場面については良かったと評価する意見も出ていた。
長く愛されてきた原作の初テレビアニメ化だけに、視聴者側が頭の中に持っている人物像や名場面のイメージも強い。そのため、重要人物の登場や退場ではストーリーだけでなく、どのような絵で表現されるかまで厳しく見られているようだ。
新OPは水樹奈々「暁の星」 前の曲を惜しむ声も
第2クールではオープニングテーマも変更され、水樹奈々が歌う「暁の星」が使用されている。水樹は楽曲を担当するだけでなく、物語に登場する“偽イシュタル”ウルスラ役としても出演する。
新曲については「新しいOP、水樹奈々が歌っていて草」と驚く意見が出た一方、「前の歌の方がいい」「OPとEDが酷くなった」と、第1クールの楽曲を惜しむ意見も見られた。「EDのようなOPにEDのようなED」と、曲調に対する印象を表現する人もいる。
さらに、第1クールで使われていた冒頭のナレーションが変化したことを気にする意見もあった。作品そのものだけでなく、毎週繰り返し触れるオープニングやナレーションは視聴体験の一部になっている。それだけに、第2クールへの切り替えで雰囲気が変わったことへの反応も大きくなった。
一方で、第2クールから登場するジュダやラムセスへの期待もある。特にジュダについては、母ナキアが皇位を巡って策謀を続けているにもかかわらず、本人はカイルを慕っているという関係が注目されている。「ナキアが息子を皇帝にしたがっているけど、本人にはそのつもりがない」と、親子の思惑の違いを面白がる意見も出た。
「王妃やりたい放題」今後はカイルの反撃に期待
第13話を巡る意見を整理すると、最大の反応軸はザナンザの死、その次に作画、新OP、第2クールから本格化するナキアの策謀となっている。
とりわけ「王妃やりたい放題」という言葉に象徴されるように、ナキア側の攻勢が続くことへの苛立ちは強い。視聴者がカイルやユーリへ感情移入しているほど、味方が次々と危険にさらされる現在の展開はストレスも大きい。その一方、その状況が「いつ反撃するのか」という次回以降への関心にもつながっている。
ユーリ自身も再び命の危険にさらされ、「主人公また襲われてて笑った」「王子もいい加減学習しろよ」と、これまで何度も危機に遭ってきたことを踏まえた意見が出た。深刻な場面でありながら、あまりにも危機が続くため半ばお約束として受け止める人もいるようだ。
第2クールはまだ始まったばかりである。エジプトとの関係、ジュダとナキア、そしてラムセスの登場によって、ユーリとカイルを取り巻く状況はさらに複雑になっていく。
ザナンザの退場という重い展開から始まった第2クールに対し、確認できた意見では悲しみだけでなく、作画への注文、楽曲への評価、今後のナキアとの対決への期待までさまざまな意見が交錯した。原作を知る人にも初めて物語を追う人にも、ここからの展開が大きな山場になりそうだ。
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