『映画名探偵プリキュア!』でシリーズ初の4DX上映がスタート

『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』の4DX上映が10月2日に始まった。9月18日に公開された本作は『名探偵プリキュア!』の劇場版で、『キミとアイドルプリキュア♪』『わんだふるぷりきゅあ!』のプリキュアたちも登場する。今回の4DXは、長く続いてきたプリキュアシリーズで初の試みとなる。

4DXでは座席の動きに加え、風や水、光、香りなどを作品の場面に合わせて体感できる。上映開始後の意見では、単に「映画をもう一度見る」という感覚ではなく、通常上映とは違う体験そのものに驚く意見が目立った。

特に具体的だったのが、変身場面での演出に対する反応である。実際に鑑賞した人からは「4DX凄かった」「戦闘ではなく変身であんなに揺れるんだと思った」といった意見が出ており、アクション場面だけに効果を集中させるのではない演出が強い印象を残している。

香りまで飛び出す演出に驚き

4DXで注目されたもう一つの要素が香りである。鑑賞した人からは、エクレールの変身場面で香りの効果が使われたことについて「容赦なく撒かれて笑っちゃった」という意見が出た。作品中の演出を座席の揺れだけではなく、嗅覚まで使って再現している点が話題になった形だ。

これに対しては「匂いはオモチャと同じ?」と気にする意見もあり、4DXならではの特殊効果そのものが鑑賞前の関心事になっている。映像や音だけなら通常上映でも体験できるが、実際に座席が動き、香りまで加わるとなれば同じ作品でも受ける印象はかなり変わる。

今回の意見で特徴的なのは、「揺れがすごい」という一言だけでは終わっていないことだ。どの場面で効果が入ったのかまで具体的に語られており、とりわけ変身場面が強く記憶に残ったことがうかがえる。

プリキュアは変身そのものが大きな見せ場である。戦闘場面だけを激しく動かすのではなく、その前段階から身体で感じさせる演出は作品との相性が良かったようだ。

応援上映では歴代キャラクター登場に大歓声

映画をめぐっては4DXだけでなく、応援上映の盛り上がりについても具体的な意見が出ている。実際に参加した人からは「応援上映すごかった」としたうえで、過去シリーズのキャラクターが映るたびに歓声が上がった様子が報告された。

なかでも『わんだふるぷりきゅあ!』のキャラクターが登場する場面への反応が大きかったという。こむぎが走る場面で歓声が上がり、悟が登場した際には客席から大きな呼びかけが起きたとの意見もある。

さらに、キュアワンダフルの呼びかけに観客が返事をするなど、通常上映とは明確に違う空気が生まれていたという。悟と大福の変身場面については「映画で一番盛り上がってた」とする意見まであり、現行作品だけではなく、歴代作品の登場人物を含めた共演が観客参加型上映と強くかみ合っている。

この反応から見えてくるのは、劇場版における歴代キャラクター共演の強さだ。物語を静かに追う通常上映とは違い、応援上映では「好きな人物が出た瞬間に反応できる」こと自体が楽しみになる。登場時間が短くても、観客が積み重ねてきた思い入れが大きければ一瞬で劇場の空気が変わる。

盛り上がる一方で観賞マナーを気にする意見も

一方、応援上映ならではの懸念も出ている。ペンライトなどの使用について、周囲の鑑賞を妨げない程度の長さや明るさにするよう注意が示されているなか、「注意を守らない光害が出てしまったらしい」という意見があった。

応援上映は声や光を使って参加できることが魅力だが、それだけに通常上映以上に周囲への配慮が必要になる。盛り上がることと、他の観客が作品を見られなくなるほど強い光を出すことは別である。

今回の意見でも応援そのものを否定する方向ではなく、「決められた範囲で楽しんでほしい」という問題意識が中心だった。実際、歓声や掛け声を含めた劇場全体の一体感を高く評価する意見があるからこそ、一部の行動で体験を損なってほしくないという感覚につながっている。

4DXでも同様に、通常上映とは異なる鑑賞条件がある。特殊効果を使う上映方式である以上、誰でも同じ条件で鑑賞できるわけではない。シリーズ初の試みとして注目が集まっているだけに、通常上映、4DX、応援上映をそれぞれの楽しみ方に合わせて選ぶことになりそうだ。

「映画をもう一度見る理由」になった4DX

通常版がすでに公開されている作品で、後から4DX上映を始める意味は大きい。すでに一度見た人にとっても、座席の動きや香りを含む別の体験が加われば、同じ作品を劇場でもう一度見る理由になるからだ。

実際の意見でも、物語そのものの感想とは別に「4DXがどうだったか」が独立した話題になっている。特に「変身でこんなに揺れるとは思わなかった」という驚きは、映像を見ただけでは分からない劇場体験そのものへの評価である。

また、応援上映では歴代キャラクターの登場が客席の反応によってさらに大きな見せ場になっている。映画本編が同じでも、上映方式によって注目される場面が変わることがよく分かる。

シリーズ作品の場合、観客には長年積み上げてきたキャラクターへの思い入れがある。そこへ4DXや応援上映の仕掛けが加わることで、単なる再鑑賞ではなく「別の形で作品に参加する」という体験になっている。

シリーズ初の試みは好調な滑り出し

確認できた意見では、4DXに対して否定的な評価が大きく広がっている状況ではなく、まず特殊効果の強さや意外な使われ方を面白がる意見が目立った。変身場面の揺れ、香りの演出、そして応援上映での大歓声と、劇場でなければ味わえない部分が具体的に語られている。

とりわけ興味深いのは、戦闘の激しさだけが評価されているわけではない点だ。変身、キャラクターの登場、観客同士の掛け合いといったプリキュアらしい見せ場が、それぞれ異なる上映方式によって増幅されている。

その一方で、応援上映ではペンライトの明るさなど鑑賞マナーを気にする意見も出た。参加型の楽しさが大きいほど、周囲と一緒に楽しむための配慮も重要になる。

シリーズ史上初となった今回の4DX上映は、少なくとも開始直後から「どの場面がどう動くのか」「どんな効果が来るのか」を語りたくなる体験を生んでいる。すでに通常版を見た人にも、新しい見方を提示する上映になったと言えそうだ。