
10月2日の業界では、9月に実施された型式試験の結果がまとまり、パチンコの適合状況が改善した一方、パチスロでは試験機関によって数字に大きな差が出た。また、新たな検定通過も確認され、週末には多数の新台導入が控える。個別機種の派手な性能競争だけでなく、新機種が市場へ出る前段階と、導入直前の期待が同時に動いた一日である。
今日のトップニュース
9月の型式試験、パチンコは改善もパチスロは試験機関で明暗
9月に実施された型式試験の結果が公表され、パチンコでは適合率の改善が目立った。保通協ではパチンコの結果書交付が61型式、適合が24型式、不適合が37型式となり、適合率は39.3%だった。前月から適合数が11型式増え、適合率も17.3ポイント上昇している。受理件数は61型式で、結果書交付数と同数だった。
数字を検算すると、24型式を結果書交付61型式で割った値は約39.34%となり、公表された39.3%と整合する。4割にはわずかに届かなかったものの、前月より通過しやすい月になったことは明確である。適合率が低い状態が続けばメーカー側は商品投入の予定を組みにくくなるため、この改善は今後の新機種供給を考えるうえで重要な変化だ。
パチスロも同じ試験では結果書交付88型式に対し14型式が適合し、適合率15.9%となった。14を88で割ると約15.91%で、公表値と一致する。前月から適合数は5型式増え、適合率も6.9ポイント改善したが、パチンコの39.3%と比べると依然として低い。受理件数は92型式であり、メーカー側の申請意欲に対して適合まで到達する割合にはまだ大きな差がある。
もう一つの試験機関では、パチンコの結果書交付49型式に対し12型式が適合し、適合率24.5%だった。12を49で割ると約24.49%で、公表値と一致する。前月より適合数は2型式増え、適合率は4.5ポイント改善した。
ところがパチスロは結果書交付61型式に対し適合3型式、不適合58型式で、適合率は4.9%にとどまった。3を61で割ると約4.92%である。受理件数は66型式ありながら、適合したのはわずか3型式だった。もう一方の15.9%と比較すると約11ポイントの差がある。
同じ9月でも試験機関によって結果が大きく異なるため、単純に「パチスロの適合状況が改善した」と一括りにするのは難しい。パチンコは双方で前月より改善した一方、パチスロは片方で改善、もう片方では極めて低い適合率となった。新台供給を見る場合、検定通過機種の名前だけでなく、その前段階でどれだけの型式が試験を突破しているかを見る必要がある。
ホール側にとっても無関係ではない。適合機種が安定して増えれば、入替時の選択肢が広がり、特定時期に似た性格の機種が集中する状況を避けやすくなる。逆に適合率が低い状態が続けば、メーカーの販売計画が後ろへずれたり、限られた適合機種へ導入時期が集中したりする可能性がある。9月の数字はパチンコ側には明るさが見えるが、パチスロ側はなお不安定さを残した結果である。
e義風堂々!!~兼続と慶次~4H5が検定通過
10月2日には、新潟県公安委員会などの公示から「e義風堂々!!~兼続と慶次~4H5」の検定通過も確認された。現段階で確認できる中心的な事実は型式名と検定通過であり、詳細なスペックや導入時期について未確認の数字を加える段階ではない。
重要なのは、同日に型式試験全体の結果が公表される一方で、個別機種についても市場投入へ向けた次の段階が進んでいることである。型式試験の適合は新機種開発の入口に近く、検定通過は実際の販売・導入へさらに近づいた状態となる。今日の動きを並べると、試験から検定まで新台供給の流れを一日で確認できる形になった。
シリーズ名には既存の知名度があるが、名前だけで市場評価が決まるわけではない。近年はスマパチ、LT、高回転設計など選択肢が広がり、同じ版権でも出玉設計と遊びやすさによって受け止められ方が大きく変わる。今後は正式なスペック、導入時期、通常時の設計、右打ち性能などが明らかになった段階で、既存シリーズとの差が焦点になる。
検定通過は発売決定そのものと同義ではないため、現時点では先走った評価を避けるべきである。ただ、新たな型式が市場投入候補へ加わったこと自体は確認できる。9月の型式試験でパチンコ側の適合状況が改善した日に、個別機種でも新しい検定通過が出たことは、新台供給の動きを見るうえで分かりやすい一日となった。
SNSで広がった話題
今日目立った話題の一つは、全国の営業店舗数が6004店舗になったという数字である。9月30日時点で前週から7店舗減り、パチンコ設置台数が5738台、パチスロ設置台数が3140台減ったという情報に関心が集まった。6000店舗という節目が近いため、「次の集計では5000店舗台に入るのではないか」という意見も出ている。
店舗数減少は一週間だけで長期傾向を断定する材料にはならないが、遊技人口や店舗再編を考えるうえで継続して確認すべき数字である。大型店への集約が進めば、単純な店舗数減少と全国の総設置規模が同じ速度で縮むとは限らない。店舗数、設置台数、企業数を分けて見る必要がある。
遊技性については「スロットは一定額で確実に回せるが、パチンコは回転そのものが安定しない」という意見も広がった。これは機種スペックではなく、ホールで実際に遊ぶ際の体感に関する不満である。デカヘソなど回転体験を変える機種が増えている現在、出玉性能だけでなく通常時にどれだけ遊技できるかが改めて関心を集めている。
一方、新台ではPドラムde電音部の導入を喜ぶ意見も確認された。「まさかの導入」という驚きとともに、楽曲を実機で聴けることへの期待が語られている。高い出玉性能だけではなく、楽曲や版権そのものを目的に機種を選ぶ層が存在することが分かる反応である。
動画で注目された機種・話題
動画では、今後登場するとみられる新機種やシリーズ展開をまとめた内容への関心が高かった。特にスマスロ版の海物語を期待する意見があり、「BTに合うと思っていた」「ヒット機が出るか楽しみ」と、新しい遊技方式と定番シリーズの組み合わせに期待する声が見られた。
ほかにもカイジ、アカギ、ラブ嬢など過去に遊技機化された作品の新展開を待つ意見があり、新台への関心が必ずしも最新作品だけに向いているわけではない。過去に打った経験があるシリーズほど、名前を見た段階で当時の遊技体験と比較されやすい。メーカー側には知名度という利点がある一方、旧作を越えられるかという高い基準も同時に課される。
また「メーカー公式から突然発表される形が理想」という意見もあり、未確定情報が早期に広がる現在の新台情報の流れそのものへの反応もあった。噂段階では仕様変更や発売時期の変更が起こり得るため、遊技者側にも確定情報と未確定情報を分けて見る姿勢が求められている。
ネット上で盛り上がった話題
ネット上では新機種全般に加え、戦国コレクション6、L邪神ちゃんドロップキック、ソードアート・オンライン2、スマスロ北斗の拳、e東京喰種など複数の現行機種に書き込みが集中している。単独の一機種だけが話題を独占する状況ではなく、パチンコとパチスロの双方で複数機種が並行して語られている。
ここで注目したいのは、導入前情報だけではなく、実際に打った後の出玉推移、通常時の感触、ATやRUSHへの入り方など、稼働後の体験へ話題が移っていることである。新台は発表時に性能数字が注目されるが、導入後には同じ数字でも体感がどうだったかが評価を左右する。今日の話題分布も、カタログ上の性能と実戦時の印象が別物として扱われていることを示している。
特定の一機種について結論を出せるだけの材料へ絞るのではなく、複数の機種で継続的に議論が続いていること自体が現在の特徴である。週末から次の新台群が加わるため、既存機の稼働がどこまで維持されるかも次の確認点になる。
今週・来週の入替
10月4日にはパチンコ、パチスロともに多数の新機種が予定されている。パチンコでは「Re:ゼロから始める異世界生活鬼がかり2」、「中森明菜・歌姫伝説~FOR FANS~」のP機・e機、「P電音部」、「e GODZILLA7」、「e GANTZ~いんふぃにてぃ~」、「eバキ2」、「e ACわんわんセレブレーション」などが並ぶ。
パチスロでは「マイジャグラーVI」、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」などが予定されている。特に今回はパチンコ側の候補が多く、ハイミドル、ミドル、ライト、甘デジまで幅がある。同じ入替日でも一つの高射幸帯へ集中していないため、ホールがどの客層へ重点的に新台を配置するかが見えやすい週になる。
導入直後は空き台の少なさや短時間の出玉結果だけで評価が大きく振れやすい。初日の出玉だけでなく、数日後の着席状況、通常時の遊びやすさ、再遊技されるかまで確認して初動を見る必要がある。
今日のまとめ
今日の最大の動きは、9月の型式試験でパチンコの適合状況が改善した一方、パチスロでは試験機関によって適合率に大きな差が出たことである。個別では新たな検定通過も確認され、週末には多数の新台導入が控える。遊技者側では出玉性能だけでなく「どれだけ回せるか」という通常時の体験への関心も強い。試験、検定、導入、実際の遊技評価という流れが一度に見える一日となった。
評価コメント