諸葛亮曰く、執筆時点のドル円は157円80銭前後で推移している。東京時間に158円台を維持できず、欧州勢が入り始める15時台には157円台後半まで下落した。それでも意見の中心は売り一色ではなく、急落したところを拾う押し目買いが優勢である。一方では「最終的に下がる」と売りを維持する意見や、今夜の米雇用統計を前にポジションを持たない慎重派も増えており、朝までの単純な買い優勢からは明らかに警戒が強まっている。

15時台の急落でも買い手は消えず

15時台前半のドル円は下方向へ勢いがつき、157円60銭付近までの下落を警戒する空気が強まった。急な値動きを見て円買い介入を疑う意見が相次ぎ、「介入ではないか」「ロンガーは逃げた方がいい」と下方向を警戒する声が一気に増えた。

ところが、下落が止まり始めると心理はすぐに変化した。「50でロングするのはどうか」「落ちたら止まるまで待ってロング」「押し目がうまい」と、157円台半ばから後半を買い場として見る意見が現れた。15時19分ごろには「底でロング」「ロング」と明確に買いへ向かう意見も増えている。

この反応が現在の特徴である。下落そのものは強かったが、それを新しい下降トレンドの開始と見るより、押し目として拾う参加者がまだ多い。15時20分前後には「80まで戻りそう」「ドル買いだ」と反発を期待する意見が出ており、157円台へ落ちても買い目線が簡単には崩れていない。

買い優勢でも朝より明らかに弱気が増えた

朝の意見では「下がったらロング」がかなり強かったが、午後は同じ買い目線でも確信度が落ちている。15時27分には「買い下がりが大量に出ているチャート」と、押し目買いそのものを危険視する意見が出た。15時29分には「朝の上げで上を盲信して、下げるたびに買っているのではないか」と、買い側の偏りを警戒する見方もある。

売り側では「最終的に下がっていくから売りを持つ」という意見や、時間足の形から大幅な下落余地を期待する意見がある。157円70銭付近から売ったという具体的な意見も確認できる。

ただし売り側にも不満は大きい。「売りの時間効率が悪い」「下げても戻す」と、下方向へ入っても反発に苦しめられている。実際、15時前半の急落後には何度も買い戻され、15時48分には再び「買え」という意見が現れた。売り優勢へ完全に転換したとは言いにくい。

現在の心理は、買い優勢を維持しながら売りと警戒が急速に増えてきた状態である。

大衆の価格マップは157円50~70銭が買い場

具体的な価格では、157円50銭付近を買い場として見る意見があり、157円70銭付近でもロングを試す動きが確認できる。したがって買いたい価格は157円50~70銭付近に集まっている。

一方、売り側では157円70銭付近から売る意見があり、上方向では158円への戻りを意識する意見が多い。15時44分には「158までまた戻る」とする意見があり、今夜の米雇用統計を158円付近で迎える展開を想定する見方も出ている。

さらに大きな価格では、雇用統計で159円を期待する強気と、結果次第では155円台まで下がる可能性を意識する弱気が両方存在する。イベント前だけに、現在の157円台後半を中心とした通常の値幅より、発表後の大きな変動へ関心が移っている。

15時前半は売り警戒、後半は押し目買いが復活

心理を時間順に見ると変化は鮮明である。15時02分ごろはロングを迷う意見がある程度だったが、15時03分から15時14分にかけて下落が加速すると、介入を疑う声とロンガーへの警戒が急増した。この時間帯は明確に下方向への恐怖が優勢だった。

ところが15時15分を過ぎると「押し目」という言葉が現れ、15時19分前後には底を拾うロングが増えた。15時20分台にはドル買いを指摘する意見や、下げれば買うという姿勢が再び強くなった。

15時27分以降は再び割れた。押し目買いを続ける意見がある一方、買い下がりの蓄積を危険視する意見、最終的な下落を想定して売りを維持する意見が増加した。15時40分には「今日はポジションを持たない方がいい」とする慎重論まで出ている。

それでも15時44分以降には158円への戻りを期待する意見、15時48分には買いを促す意見が再登場した。欧州入りの下落で買い心理は傷ついたものの、完全には崩れていない。

米雇用統計が近づき様子見派も存在感

現在の最大の特徴は、今夜の米雇用統計を意識した意見が急増していることである。「雇用統計には参加する」「雇用前なので底を掘りにくいのではないか」と、通常の値動きより発表後を重視する見方が出ている。

強気派は雇用統計で158円、さらに159円方向への上昇を期待する。一方の売り派は、発表で一度上へ振れれば売りたいという姿勢を見せている。現在値から方向を決め打ちするより、発表前のポジション調整と考える慎重派もいる。

このため、買い優勢という結論だけで現在の心理を説明するのは不十分である。朝は下げれば買うという単純な構図だったが、午後は「買いたいが雇用統計が怖い」「売りたいが下げても戻される」という双方の迷いが強くなっている。

孔明は上方向、大衆も買い優勢だが温度差あり

11時20分版の孔明はドル円を上方向、確度64%とし、現在値を追わず押し目形成を待つ判断だった。午後の大衆も結論だけなら買い優勢であり、方向は一致している。

ただし午後の大衆は、157円台への下落を実際に受けたことで朝より慎重になった。買いを続ける層と、157円70銭付近から売る層、雇用統計まで見送る層が同時に存在している。方向一致だけを理由に強気一辺倒とは判断できない状況である。

大衆の通信簿は前回の買い優勢が不的中

前回10時20分版では158円04銭前後で買い優勢だった。今回の157円80銭前後は前回から約24銭下であり、買い優勢の的中条件である5銭以上の上昇とは逆方向になったため、前回判定は不的中となる。

これで直近の記録は6回的中、17回判定となる。的中数は8回以下であり、大衆の見方はむしろ逆張りの目安になっている。今回も押し目買いが優勢である以上、買い側への偏りそのものは警戒材料になる。

まとめ

ドル円は158円台から157円台後半へ下落したが、意見では157円50~70銭付近を拾う押し目買いがなお優勢である。ただし朝と比べれば売り派と慎重派が明確に増え、158円への戻りを期待する買いと、最終的な下落を待つ売りが衝突している。さらに米雇用統計を控え、発表までポジションを持たないという意見も存在感を増した。現在は買い優勢を維持しているものの、その強気は朝よりかなり弱まり、157円台後半を境に心理が揺れる局面である。