諸葛亮曰く、執筆時点のドル円は9時50分時点で158円04銭前後で推移している。朝は157円台後半まで下げた後、9時20分前後に158円台を一気に回復し、その後また押し戻される激しい往復となった。それでも意見の中心は売りではなく、「下がったらロング」「押し目買いの方が強い」とする買い優勢である。一方、158円台では円買い介入への警戒と、朝の急騰を見て高値を追いたくない慎重姿勢も強く、単純な強気相場ではない。

朝の下落を5分ほどで戻し、買い側が再び勢いを取り戻す

8時台から9時前半にかけては方向感が定まらず、売りを選ぶ意見も少なくなかった。しかし9時20分前後に流れが急変した。朝から積み上げた下落を短時間でほぼ戻したことで、「おかえり158円」「80で試しに買ったらいきなり上げた」「朝から頑張って下げたのに5分足2本で全戻し」と、戻りの速さに驚く意見が相次いだ。

この動きを見て強まったのが押し目買いである。「ドルだけ買っていれば間違いない」「底が固い」「下がったらロングを繰り返す」という意見があり、下落しても短時間で買い戻される値動きそのものが買い側の根拠になっている。

特に9時30分以降、一度上昇が崩れて再び下げ始めても、「押し目買いの方が強い」「意地でも下げたくない意思を感じる」という見方が残った。朝の上昇をそのまま追うのではなく、下げたところを買うという姿勢である。

ただし、急騰後には「上げのターンはもう終わりか」「方向感がない」「触ったらやけどする相場」という慎重な意見も出ている。買い優勢ではあるが、値動きの荒さを理由に取引を避ける層も明確に存在する。

158円を維持できるとの強気、次は159円を見る意見も

買い側が強く意識しているのは158円の維持である。9時40分台には「もう157円以下にするのは難しい」「158円は今月割れない」といったかなり強気な意見が出た。もちろん将来の価格を保証するものではないが、心理としては157円台への下落を売り場ではなく買い場と見る傾向が強い。

さらに上では159円を意識する意見もある。「159円まで行ってほしい」「このドルの強さなら雇用で159円へ行くか」と、ドルそのものの強さを理由に上値を期待する見方である。

その背景には、円の弱さだけではなくドル買いの強さを指摘する意見が多い。「ドル買いがすごい」「ドルが強すぎる」「ドル一択」といった見方が繰り返され、ドル円単独の円売りというより、ドル全体の強さを意識している参加者が目立つ。

一方で「ドル買いが溜まりすぎれば反動が来そうだ」という警戒もある。強いから買うという意見が増えるほど、その偏り自体を危険視する層も出てきた。

売り側は介入と急落を待つが、踏み上げへの恐怖が強い

売り意見が消えたわけではない。朝の急騰後にはロングを手仕舞って売りへ転じたという意見があり、「また理由の分からない急落が来そう」「仲値後に下げるのではないか」と反落を待つ見方もある。

さらに、円買い介入を想定して売りを持つという意見も存在する。介入が来ればクロス円も含めて大きく下がるとの期待から、現在の円安局面を売り場と見る考え方である。

しかし売り側が抱える最大の問題は、少し下げてもすぐ買い戻されることである。「どんな位置でも少し下がると下ヒゲを出して戻す」「売りを握っていたら苦しい」という意見があり、下方向を予想していても実際にポジションを維持しにくい状況が続いている。

朝の値動きでは、下落を見て売りへ傾いた直後に158円まで急反発し、その後また下落する往復が発生した。このため方向を当てること以上に、入る位置を間違えると短時間で振り回されるという警戒が強い。

大衆の価格マップは157円50~80銭が買い、158円50銭が売り側の防衛線

具体的な価格では、157円50~70銭付近を現在の底ではないかと見る意見があり、157円台への下落を押し目として待つ姿勢が目立つ。朝の急落局面でも157円台後半から買った体験があり、反発後には押し目買いの成功体験として語られている。

損切りでは、ロング側の逆指値が157円80銭付近、ショート側が158円50銭付近にあるという意見が出ている。これをそのまま市場全体の注文状況と断定することはできないが、参加者が意識する境界としては分かりやすい。

上方向では158円50銭を越えた先に159円を期待する意見がある。したがって大衆の価格マップは、買いたい価格が157円50~80銭付近、売り側が警戒する価格が158円50銭付近、強気派の次の目標が159円という構図になっている。

9時前半の迷いから9時20分の急騰で買い優勢へ

心理の変化が最も大きかったのは9時20分前後である。9時前半にはドル買いの強さを認めながらも、「ロングして騙されたのか」「朝からどうなっている」と方向を決めかねる意見が目立った。下値の固さを評価する声はあったが、買い一色ではなかった。

ところが9時19分から22分にかけて急速に158円台を回復すると、「全戻しした」「おかえり158円」「159円まで行ってほしい」と強気が一気に増えた。短時間の反発が心理を買い方向へ傾けた形である。

その後9時28分から31分には再び下落し、「上げのターンは終わりか」「方向感がない」という意見が増えた。それでも9時33分以降には押し目買いを評価する意見が戻り、9時36分には「下がったらロング」、9時40分以降には157円以下への下落は難しいという強気まで現れた。

つまり朝の心理は一直線に強気になったのではない。売り警戒、急騰による買い優勢、再下落による迷い、そして押し目買い優勢という順番で何度も揺れている。それでも最後まで残ったのは、下落局面を買い場と見る姿勢である。

大衆の通信簿は前回の買い優勢が不的中

前回7時20分版では158円17銭前後で買い優勢だった。今回の基準となる9時50分時点は158円04銭前後で、前回から約13銭下落している。買い優勢の的中条件である5銭以上の上昇とは逆方向であるため、前回判定は不的中となる。

これで直近の記録は6回的中、16回判定となる。的中数は8回以下であり、大衆の見方はむしろ逆張りの目安になっている。今回も買い優勢へ傾いているため、強気の偏りそのものには注意が必要である。

まとめ

ドル円は朝の下落を9時20分前後に短時間で戻し、その後も157円台への下落を買い場と見る意見が優勢である。買い側は157円50~80銭付近を意識し、上では158円50銭突破から159円を期待する一方、売り側は介入と急落を待っている。ただし朝から上下への往復が激しく、方向感のなさを理由に触らないという慎重な意見も強い。現時点の大衆心理は買い優勢だが、前回の買い優勢は不的中となっており、強気の偏りと突然の反落への警戒が同時に残る局面である。