
諸葛亮曰く、22時05分時点のドル円は158円03銭前後である。東京時間に158円44銭まで上昇した後、欧州では157円台まで押し戻され、NY序盤は再び158円を挟む攻防になった。上位足はなお上昇基調を残す一方、15分足と1時間足では上昇の勢いが鈍っている。23時には米ISM製造業景況指数を控えるため、ここから高値を追うより結果を待つ局面である。ユーロドルは1.1284前後まで下落し、下降基調がさらに鮮明になった。
第1章 現在の戦況
17時20分版ではドル円を上方向、基準158円32銭、第一目標158円55銭、第二目標158円80銭としていた。その後の高値は158円44銭で第一目標には届かず、22時05分は158円03銭まで下落したため、前版の上方向は不的中と判定する。ただし予測レンジ157円80銭から158円90銭の中には収まっており、無効化ライン157円75銭にも到達していない。
ユーロドルは前版で下方向、基準1.13015、第一目標1.1290、第二目標1.1278としていた。22時05分は1.1284前後で、当日安値は1.12643まで下落している。下方向は的中し、第一目標と第二目標をともに通過した。ただし前版レンジ下限1.1275を一時下回ったため、方向は当たったものの想定以上に下落した形である。
今回の答え合わせを加えると、今週と今月の方向判断は18回的中、30回判定となる。予測レンジ内は22回、第一目標到達は11回である。ドル円の欧州版は高値更新を読み切れなかった一方、ユーロドルの下降継続は捉えた。
本日のドル円は東京時間が主役だった。東京では約108銭の値幅で約99銭上昇したが、欧州では約58銭の値幅で約44銭下落した。NY序盤は約18銭の値幅で約9銭反発している。東京の円売りを欧州が半分近く打ち消し、NY序盤で158円を取り戻そうとしている構図である。
当日のドル円値幅は約113銭で、直近5日平均の約129銭に対して約88%をすでに消化した。ユーロドルは当日約71pips動き、直近5日平均約48pipsを大きく超えている。特にユーロドルは通常より大きく動いた後であり、下方向でも現在値からの追撃は慎重にしたい。
第2章 時間足別テクニカル分析
USD/JPY
| 時間足 | 基準価格 | EMA20 | EMA75 | EMA200 | 位置・配列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 158.025 | 158.015 | 158.126 | 157.971 | EMA20・200上、EMA75下 |
| 15分足 | 158.025 | 158.123 | 157.933 | 157.616 | EMA20下、EMA75・200上 |
| 1時間足 | 158.026 | 157.911 | 157.571 | 157.343 | 3本すべて上 |
| 4時間足 | 158.025 | 157.603 | 157.180 | 157.491 | 3本すべて上 |
| 日足 | 158.025 | 157.098 | 158.401 | 157.695 | EMA20・200上、EMA75下 |
| 時間足 | RSI14 | MACD Hist | ADX14 | +DI / -DI | ATR14 | BB幅 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 48.9 | 0.02159 | 28.1 | 14.7 / 15.5 | 0.071 | 0.287 | 中立 |
| 15分足 | 42.0 | -0.03534 | 34.5 | 12.6 / 23.6 | 0.119 | 0.634 | 短期下向き |
| 1時間足 | 56.3 | -0.04790 | 36.8 | 17.9 / 17.9 | 0.246 | 1.596 | 上昇一服 |
| 4時間足 | 57.5 | 0.16689 | 33.6 | 27.1 / 13.7 | 0.506 | 1.641 | 上昇優勢 |
| 日足 | 50.8 | 0.33597 | 32.7 | 17.8 / 17.3 | 1.307 | 6.353 | 中立から上 |
ドル円は1時間足と4時間足で価格が主要移動平均を上回り、4時間足では+DIが-DIを大きく上回る。中期の上昇構造はまだ崩れていない。一方、15分足はRSI42前後、MACDヒストグラムはマイナス、-DIが+DIを上回っている。東京時間の強い上昇に対して欧州時間に調整が入り、短期と上位足が逆方向を向いている状態である。
EUR/USD
| 時間足 | 基準価格 | EMA20 | EMA75 | EMA200 | 位置・配列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 1.12840 | 1.12907 | 1.12961 | 1.13103 | 3本すべて下 |
| 15分足 | 1.12839 | 1.12936 | 1.13121 | 1.13308 | 3本すべて下 |
| 1時間足 | 1.12839 | 1.13122 | 1.13400 | 1.13862 | 3本すべて下 |
| 4時間足 | 1.12839 | 1.13391 | 1.14168 | 1.14905 | 3本すべて下 |
| 日足 | 1.12839 | 1.14604 | 1.15221 | 1.15507 | 3本すべて下 |
| 時間足 | RSI14 | MACD Hist | ADX14 | +DI / -DI | ATR14 | BB幅 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 40.0 | -0.00019 | 32.1 | 13.6 / 29.3 | 0.00047 | 0.00285 | 下落優勢 |
| 15分足 | 42.6 | 0.00015 | 18.1 | 20.0 / 30.3 | 0.00109 | 0.00307 | 下方向 |
| 1時間足 | 36.0 | -0.00035 | 57.8 | 8.1 / 26.0 | 0.00167 | 0.00719 | 強い下落 |
| 4時間足 | 28.2 | -0.00039 | 41.8 | 8.0 / 33.8 | 0.00265 | 0.01003 | 下落・売られ過ぎ |
| 日足 | 23.6 | -0.00207 | 54.9 | 6.4 / 29.7 | 0.00521 | 0.04205 | 強い下落・売られ過ぎ |
ユーロドルは5分足から日足まで価格がEMA20、EMA75、EMA200をすべて下回る。1時間足のADXは57台、-DIは+DIの3倍超であり、下降トレンドはドル円より明確である。ただし4時間足RSIは28台、日足RSIは23台まで低下している。方向は下でも売られ過ぎが進んでおり、安値での追撃より戻りを待つ方が合理的である。
第3章 USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル
本日の中心は、米長期金利の高止まりを背景とするドル優位と、日銀の早期追加利上げ観測の後退である。日銀短観では企業景況感の底堅さが確認された一方、金融政策をめぐっては急いで追加利上げを進めるとの見方が後退し、東京時間には円売りが強まった。ドル円が158円44銭まで上昇した背景には、この円側の弱さがある。
ただしNY序盤では東京時間の上昇をそのまま引き継げていない。米金利は高水準でも、23時の米ISM製造業景況指数を前にポジション調整が入りやすく、158円台前半では方向感が薄れている。ドルが強いことと、ドル円を現在値から買うことは別問題である。
ユーロは三通貨の中で最も弱い。ユーロドルは1.128台まで下落し、複数の時間足で下降構造が揃っている。米金利上昇によるドル買いに加え、欧州側では金融政策を慎重に運営する姿勢が意識され、ユーロ買いを強く促す材料が乏しい。現状の強弱はドル優位、円は中位から弱め、ユーロが最も弱いという並びである。
第4章 本日の重要イベント
最大の焦点は23時の米ISM製造業景況指数である。市場予想は55前後、前回は54.6で、同時に製造業雇用、仕入価格、建設支出も発表される。22時45分には米製造業PMI確報値も控えるため、22時台後半から値動きが急に拡大する可能性がある。
ISMが55前後の予想を明確に上回り、仕入価格も強ければ、米金利上昇を通じてドル円は158円20銭、さらに当日高値158円44銭を再び試す展開が考えられる。反対に景況指数が予想を下回り、雇用も弱ければ157円90銭を割り、157円70銭台への押しを警戒したい。
ユーロドルでは22時30分以降の欧州中央銀行関係者の発言も変動要因になる。ただし現在は米指標の影響が大きく、1.1300を回復できなければ反発しても下降基調の中の戻りにとどまりやすい。
第5章 時間帯別シナリオと価格予測
ドル円の価格の地図は、現在の158円03銭前後を中心に見ると、上は158円20銭、158円44銭の当日高値、158円50銭の節目が並ぶ。下は158円00銭、157円90銭、157円75銭前後が重要である。すでに一日の平均的な値幅の約88%を消化しているため、ISM前に一方向へ大きく追うより、指標後に節目を抜けるかを見る方がよい。
ドル円のNIGHT版は方向を上とするが、確度は61%まで下げる。予測レンジは157円65銭から158円60銭、第一目標158円25銭、第二目標158円45銭、無効化ライン157円65銭とする。4時間足は上を維持している一方、15分足と1時間足の勢いは弱い。現在の推奨は見送りである。ISM通過後に158円20銭台を明確に回復するなら上方向を再評価し、157円90銭を割れたまま戻れない場合は上予測の確度を下げる。
ユーロドルは下方向を維持する。予測レンジは1.1255から1.1315、第一目標1.1270、第二目標1.1258、無効化ライン1.1318とする。現在値はすでに売られ過ぎ領域へ近づいているため、現在の推奨は戻り売りである。1.1295から1.1305方向へ戻した後に失速する形を待ちたい。
第6章 諸葛亮孔明の最終裁定
諸葛亮曰く、ドル円は上方向を維持するが、確度61%、現在の推奨は見送りである。東京時間の強い上昇で中期構造は上を保つものの、欧州で約44銭売り戻され、短期指標は弱くなった。23時のISMを目前に158円前後で新規に方向を決め打ちする優位性は低い。
ユーロドルは下方向、確度82%とする。複数の時間足で価格が主要移動平均を下回り、1時間足と日足の下降トレンドも強い。ただし当日値幅は直近平均をすでに大きく超え、4時間足と日足は売られ過ぎである。したがって推奨は安値追撃ではなく戻り売りである。
直近の意見ではドル円の売り目線が優勢で、158円割れから157円台を狙う見方が目立つ一方、158円付近を押し目として買う意見も残っている。孔明は大衆の売り優勢とは逆に上方向を残すが、指標前のため今すぐ買う判断はしない。方向予測と取引開始を分ける局面である。
兵法に曰く、敵の勢いが定まらぬ時は、先に動かず変を待つ。
今夜の主軸は、ドル円は158円を挟んだISM待ち、ユーロドルは下降継続だが売られ過ぎ警戒である。
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