
土日の新馬戦は血統だけでも見どころが多い
10月3日と4日の中央競馬は東京、京都の2場開催となる。木曜段階で出走予定馬が具体化し、新馬戦には良血馬が多数並んだ。今週は重賞ではなく、これから上の舞台へ進む可能性を持つ2歳馬と、3歳上1勝クラスの注目馬を中心に見る。
新馬では、東京にコントレイル産駒ポッドコーディア、京都にはブエナビスタを母に持つピュティアスが登場する。ほかにもキタサンブラック、スワーヴリチャード、モーリス、エピファネイア、エフフォーリアなどの産駒が揃い、将来性を比べるには面白い週である。
木曜時点では単勝オッズと人気はまだ出ていないレースが多く、枠番や馬体重も未確定である。そのため今の段階では人気順を先読みせず、血統、厩舎、騎手、レース条件から「初戦で特に見ておきたい馬」を絞るのがよい。
10月3日東京3R 芝1400メートル新馬
ポッドコーディアはコントレイル産駒のスピードに注目
東京3Rは芝1400メートルの2歳新馬戦で18頭が出走予定である。注目は佐々木騎手が騎乗するポッドコーディアだ。父はコントレイル、母はターフドンナで、母の父はDoyen。1400メートルという初戦でどの程度のスピードを見せられるかが最初の確認点になる。
もう一頭はルメール騎手のマデイラシトリン。父スワーヴリチャード、母ミーアシャムという配合で、田中勝春厩舎からデビューする。スワーヴリチャード産駒は芝での走りに注目が集まりやすく、鞍上との組み合わせも含めて初戦から見逃しにくい存在である。
穴候補として名前を挙げたいのはソードオブステート。父モーリス、母レジーナドーロ、母の父キングカメハメハという構成で、堀宣行厩舎、田辺裕信騎手の組み合わせとなる。初戦だけに完成度は走ってみなければ分からないが、血統面では東京芝で見ておきたい一頭である。
外国産馬イレブンローズも興味深い。父Uncle Moで横山武史騎手が騎乗する予定だ。芝1400メートルへの適性が最初から明確とは言えないだけに、序盤の行き脚と直線での伸びを確認したい。
10月3日京都5R 芝1600メートル新馬
パンプルネルとトロフィーズ、京都マイルで素質比べ
京都5Rの芝1600メートル新馬戦は16頭立ての予定である。注目は川田将雅騎手が騎乗するパンプルネル。父ドレフォン、母ゲンティアナ、母の父ディープインパクトという配合で、斉藤崇史厩舎からのデビューとなる。
ドレフォン産駒だけにダートの印象を持ちやすいが、母系にはディープインパクトが入り、初戦は芝のマイルが選ばれた。ここで芝への対応力を見せれば今後の選択肢は大きく広がる。
トロフィーズも注目したい。父エピファネイア、母オリーブティアラ、母の父キングカメハメハで、杉山晴紀厩舎、M・デムーロ騎手の組み合わせである。マイルでどの程度の瞬発力を見せるかが焦点になる。
ほかではキタサンブラック産駒コスモクレアシオン、コントレイル産駒ポネンテ、池江泰寿厩舎のレッドシーカーも出走予定である。頭数が多く、人気がまだ分からない木曜段階では一頭に絞るより、初戦の位置取りと直線の脚を次走以降まで追うレースとして見たい。
10月3日東京7R 芝1400メートル1勝クラス
グリオンヴールとワディアルリヤハが古馬混合戦へ
東京7Rは3歳以上1勝クラスの芝1400メートルで18頭が出走予定である。新馬戦とは違い、ここでは既に実戦を経験している馬同士の争いになる。
注目はルメール騎手が騎乗するグリオンヴール。父エピファネイア、母イーデンキーで宮田敬介厩舎所属。芝1400メートルの多頭数戦だけに、道中で無理なく流れへ乗れるかが重要になる。
ワディアルリヤハはSt Mark's Basilica産駒で戸崎圭太騎手。リラはキズナ産駒で佐々木騎手、ピエドゥラパンはエピファネイア産駒で津村明秀騎手となる。木曜時点ではオッズが出ていないため人気との比較はできないが、東京芝1400メートルでどの馬が最後まで脚を残せるかを見たい組み合わせである。
1勝クラスは新馬戦と違い、血統の華やかさだけでは足りない。実戦での位置取り、折り合い、直線での反応まで含めて、今後2勝クラスへ進める馬を探す一戦として注目したい。
10月4日東京5R 芝2000メートル新馬
ランパディアスとリントヴルム、東京2000メートルで将来性を測る
日曜東京5Rは芝2000メートルの2歳新馬戦。中距離路線を意識する良血馬が集まり、今週の新馬戦でも将来を見据えて追いたい一戦である。
ランパディアスは父キタサンブラック、母ピンクアリエス、母の父キングカメハメハ。黒岩陽一厩舎で坂井瑠星騎手が騎乗する。東京芝2000メートルという条件だけに、初戦から単純なスピードだけでなく、折り合いと直線まで脚を温存できるかが重要になる。
ルメール騎手のリントヴルムは父ロードカナロア、母ポウリナズラヴ。ロードカナロア産駒が2000メートルの初戦でどう走るかという点も見どころである。
サトノダイヤモンド産駒サトノラディアント、キズナ産駒マイネルユンフェン、シルバーステート産駒シルヴァノーブルも出走予定。ここは勝ち馬だけでなく、直線で脚を使いながら届かなかった馬まで次走候補として記憶しておきたい。
10月4日京都5R 芝2000メートル新馬
ブエナビスタ仔ピュティアスが今週最大級の注目
今週の新馬戦で血統面から最も目を引く一頭が、京都5Rに出走予定のピュティアスである。父ルーラーシップ、母ブエナビスタ、母の父スペシャルウィーク。池添学厩舎で北村友一騎手が騎乗する予定だ。
母ブエナビスタは現役時代に国内外の大舞台で活躍した名牝であり、その仔が京都芝2000メートルから始動するだけに、勝敗だけでなく走りの内容そのものが重要になる。初戦から完成されているか、それとも距離を延ばしながら良くなるタイプなのかを見たい。
同じレースには友道康夫厩舎のジュンキングもいる。父キタサンブラック、母ジャウスターで川田将雅騎手が騎乗予定。キタサンブラック産駒と京都芝2000メートルの組み合わせだけでも注目材料になる。
さらに福永祐一厩舎のジーティーギャングも父キタサンブラック。松山弘平騎手が騎乗する。池江泰寿厩舎のジワールドコアはオルフェーヴル産駒である。ピュティアスだけを見るレースではなく、将来の中距離路線へつながる馬が複数潜んでいる可能性がある。
10月4日京都7R 芝1200メートル1勝クラス
スプリント路線へ進む馬を探す18頭戦
京都7Rは3歳以上1勝クラスの芝1200メートルで18頭が出走予定である。注目は川田将雅騎手が騎乗するマウンテンバローズ。父キタサンブラック、母ターフウォーという配合で清水久詞厩舎所属である。
短距離色の強い馬も多く、ムーンリットアイルはミッキーアイル産駒、ラブアイミーは母がラブカンプー、アーリントンロウはタワーオブロンドン産駒である。芝1200メートルらしく、序盤から流れが速くなった時に最後まで脚を維持できるかが重要になる。
このクラスで安定して走れる馬が出れば、その先の短距離条件でも追跡する価値が生まれる。木曜段階ではオッズが未発表のため人気との比較はできないが、日曜の結果を受けて次走でも狙える馬を探す意味で注目したい。
今週は勝ち馬だけでなく次につながる内容を見る
今週の新馬戦では、ピュティアス、ポッドコーディア、ジュンキング、ランパディアス、パンプルネルなど血統面で目を引く馬が揃った。特に京都芝2000メートルのピュティアスは、ブエナビスタの仔という背景からも今後まで追いたい存在である。
ただし新馬戦は未知の部分が大きい。血統や厩舎、騎手が魅力的でも、実戦でのスタート、折り合い、位置取り、直線での反応は走って初めて分かる。木曜の段階で勝ち負けを決めつけるより、週末の走りを月曜以降の2歳馬評価へつなげる方が価値は高い。
1勝クラスでは東京芝1400メートルと京都芝1200メートルを取り上げた。こちらは新馬とは違い、上のクラスへ進める力があるかを見る段階である。週末は良血新馬の初陣と、既走馬のクラス突破力を分けて確認したい。
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