諸葛亮曰く、11時台のドル円は158円台前半まで上昇し、朝8時20分版で示した157円55銭、157円80銭の二つの上値目標をともに突破した。11時05分時点では158円17銭前後、当日高値は158円20銭台まで切り上がっている。日銀材料を通過しても円買いが続かず、東京市場ではドル買い・円売りが加速した。一方、158円台は為替介入への警戒が強まりやすい水準でもあり、ここからは上昇方向を維持しつつ、高値をそのまま追うより押しを待つ局面である。ユーロドルは1.1325前後で弱く、朝版から引き続き下方向を基本とする。

現在の戦況

朝8時20分版ではドル円を上方向、基準157.41円、予測レンジ157.00~157.85円、target1を157.55円、target2を157.80円、無効化ラインを157.05円としていた。その後は東京時間に上昇が加速し、11時05分までに158.20円台へ到達した。方向判断は的中し、target1とtarget2もともに到達した。一方、予測レンジ上限157.85円を上抜いたため、レンジ判定は不的中である。朝に想定した以上に円売りが強かった。

ユーロドルは朝版で下方向、基準1.13289、予測レンジ1.1305~1.1355、target1を1.1320、target2を1.1310、無効化ラインを1.1356としていた。11時05分時点では1.1325前後で、基準値を下回っているため方向判断は的中、予測レンジ内も維持している。ただし1.1320への到達は確認できておらず、target1は未到達とする。

今回の検証を加えると、週・月の方向判断は15回的中、26回判定となる。予測レンジ内は19回、target1到達は8回である。朝版ではドル円の方向と二つの上値目標を捉えた一方、上昇速度を過小評価した。東京後半では「方向が合っているから追い続ける」より、158円台での値幅拡大と介入警戒を重く見る。

時間足別テクニカル分析

USD/JPY
時間足基準価格EMA20EMA75EMA200位置・配列
5分足158.168157.950157.628157.3773本すべて上
15分足158.168157.682157.352157.2923本すべて上
1時間足158.168157.380157.360157.2453本すべて上
4時間足158.168157.392157.094157.4693本すべて上
日足158.168157.098158.401157.695EMA20・200上、EMA75下
時間足RSI14MACD HistADX14+DI / -DIATR14BB幅判定
5分足74.20.0110851.427.3 / 11.60.0830.559上昇優勢・過熱
15分足87.10.0665060.842.3 / 3.50.1181.069強い上昇・過熱
1時間足74.40.1140240.749.9 / 10.80.2141.364上昇優勢
4時間足58.80.0479228.922.5 / 13.20.4831.083上方向
日足50.80.3359732.717.8 / 17.31.3076.353中立から上

ドル円は5分足から4時間足まで価格がEMA20、EMA75、EMA200を上回り、短中期の地合いは明確に上向きである。特に15分足はRSI14が87台、ADX14が60台、+DIが-DIを大幅に上回っており、東京時間の上昇が強いトレンドを伴っている。ただしRSIの過熱は無視できない。1時間足もRSI74台まで上がっており、158円台で新規に高値を追うほど損切り幅が広くなりやすい。

EUR/USD
時間足基準価格EMA20EMA75EMA200位置・配列
5分足1.132531.133061.133131.133633本すべて下
15分足1.132531.133091.133711.134583本すべて下
1時間足1.132531.133631.135261.139583本すべて下
4時間足1.132531.135401.142671.149643本すべて下
日足1.132531.146041.152211.155073本すべて下
時間足RSI14MACD HistADX14+DI / -DIATR14BB幅判定
5分足31.4-0.00013034.211.7 / 41.50.000190.00106下落優勢
15分足41.20.00005719.616.3 / 30.90.000320.00093下方向
1時間足41.1-0.00015538.710.8 / 18.20.001160.00514下落優勢
4時間足38.50.00022235.912.3 / 23.00.002250.00837下方向
日足23.6-0.00206754.96.4 / 29.70.005210.04205強い下落・売られ過ぎ

ユーロドルは5分足から日足まで主要移動平均の下にあり、ドル円以上に時間足間の方向がそろっている。1時間足と4時間足は-DI優勢で、日足も強い下降トレンドを示す。一方、日足RSIは23台、5分足も31台で、安値圏を追いかけて売るには反発リスクが高い。方向は下でも、1.1330台へ戻した後の失速を待つ方がよい。

USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル

東京市場で最も重要な変化は、日銀短観や金融政策に関する材料を通過しても円高にならず、逆にドル円が158円台へ上昇したことである。国内金利には上昇圧力がかかり、日本の長期金利も追加利上げ観測を反映して上向いている。それでも円が買われないため、東京時間では金利材料以上にドル需要と円売りの勢いが勝っている。

米国では前日に物価指標が予想を下回り、追加利上げ期待を一時後退させたが、米長期金利の高止まりと強い成長指標がドルを支えている。ドル円が前夜の156円台から158円台へ戻したこと、ユーロドルが1.1320台で低迷していることを合わせると、現在の通貨強弱はドル優勢、円弱含み、ユーロ弱含みと見るのが自然である。

ユーロは米欧金利差の不利が続く。ユーロドルは重要な下値圏に接近しており、売られ過ぎによる反発余地はあるが、反発しても上位時間足の移動平均が上値を抑えやすい。ドル側の金利優位が崩れない限り、戻り局面はまだ売り圧力を受けやすい。

本日の重要イベント

東京時間では8時50分の日銀関連材料をすでに通過した。重要なのは材料そのものより、その後の価格反応である。円高材料として意識され得る内容がありながらドル円が158円台まで上昇したため、午前の市場は円買いよりドル買い・円売りを選んだ。この反応が東京後半でも維持されるかが焦点になる。

欧州時間には製造業PMIが相次ぐ。ユーロドルは1.1320台まで低下しているため、欧州景況感が予想を上回れば短期的な買い戻しが起きやすい。一方、弱い結果なら1.1320割れから1.1300方向を試す材料になり得る。

米国時間では新規失業保険申請件数に続き、23時のISM製造業PMIと仕入価格が重要である。米景気の強さと物価圧力が同時に確認されれば米金利とドルを押し上げやすい。逆に景況感が大きく鈍化すれば、東京時間に積み上がったドル買いの巻き戻しに注意が必要である。

時間帯別シナリオと価格予測

東京前半のドル円は157円31銭から158円20銭台まで約90銭上昇し、朝版の上値目標をすでに突破した。東京後半は158円台を維持できるかが第一の焦点である。158.00円を保って押しが浅ければ158.30円、その先は158.50円が次の候補になる。一方、短期指標は過熱しており、157.80円を明確に割ると157.50円台まで調整する余地が生まれる。

ドル円の本日方向は上とする。予測レンジは157.55~158.65円、target1は158.30円、target2は158.55円、無効化ラインは157.65円とする。方向は上だが、現在値付近は短期過熱と介入警戒が重なるため、現在の推奨は見送りである。押し目を作らず158円台後半へ走る場合も追撃は避けたい。

ユーロドルは1.1325前後を基準に下方向を維持する。予測レンジは1.1295~1.1350、target1は1.1320、target2は1.1305、無効化ラインは1.1352とする。1.1320近辺は下値として意識されやすく、日足も売られ過ぎであるため、現在値からの追撃売りより1.1330~1.1340台への戻りを待つ。現在の推奨は売りである。

東京時間の値幅はすでに大きく、ドル円は午前だけで約90銭動いている。ここから欧州入りまで同じ速度で一方向へ進むと決めつけるのは危険である。東京後半では高値更新そのものより、158円割れの押しが買い戻されるかを見るべきである。

諸葛亮孔明の最終裁定

諸葛亮曰く、ドル円は上方向、予測確度72%とする。基準は158円17銭前後、予測レンジ157.55~158.65円、target1は158.30円、target2は158.55円、無効化ラインは157.65円である。短中期の移動平均、RSI、ADX、DMIは上昇トレンドを支持している。ただし15分足RSIが87台まで上昇し、158円台は介入警戒も強まる。ゆえに方向は上でも現在の推奨は見送りである。

ユーロドルは下方向、予測確度76%とする。基準は1.1325前後、予測レンジ1.1295~1.1350、target1は1.1320、target2は1.1305、無効化ラインは1.1352である。主要時間足で価格が移動平均を下回り、1時間足・4時間足・日足の下向きがそろう。ただし売られ過ぎのため、現在の推奨は戻り売りとする。

朝版のドル円上方向は正しかったが、値幅は想定を上回った。大衆の意見でも158円突破からさらに上を見る強気と、158円台を最後の逃げ場と見る警戒がぶつかっている。こうした局面では、方向を当てることより高値で捕まらないことが重要になる。

兵は勝ちに乗じても、深追いして陣形を崩してはならぬ。東京後半はドル高の勢いを認めつつ、押し目なき進軍には加わらないなり。