諸葛亮曰く、執筆時点のドル円は157円90銭前後で推移している。朝7時台の157円30銭前後から一段高となり、10時までに157円94銭まで上値を伸ばした。意見では「押したら買う」から「158円を試す」へ強気が加速し、前夜の156円台への下落を月末特有の動きだったと見る意見が増えている。一方、158円手前では利食いと戻り売りを試す意見もあり、介入警戒も消えてはいない。現在の大衆心理は明確に買い優勢である。

日銀材料を受けても円買いにならず、むしろ買いが加速

朝の反応で最も大きかったのは、日銀の材料が出た後も円高へ進まず、ドル円が157円後半へ上昇したことである。追加利上げに前向きな内容は含まれていたものの、連続して大幅に利上げするほど積極的ではないとの受け止めが広がり、「結局は円売り」「昨日の下げは何だったのか」という意見が目立った。

実際、9時20分ごろには157円77銭付近まで上昇し、その後も157円80銭台へ伸びた。10時時点では157円91銭前後となり、157円94銭まで高値を更新している。前夜に156円台へ落ちた場面を見て売りへ傾いた層ほど、朝の切り返しの速さに驚いている。

強気派の根拠は、単に価格が上がったからではない。「3日連続で下ヒゲを作っている」「昨日の下げで買い増した分が利益になった」「長いレンジを上へ抜けた」と、下値の固さと戻りの強さを重視する意見がある。157円台前半を割っても崩れず、その後に高値を更新した事実が、押し目買いへの信頼を強めた形である。

158円が目先の焦点、159円まで見る強気派も出た

価格水準では158円が最も強く意識されている。「158円まで行く」「仲値で158円」「158円を超えれば159円も見える」という意見が相次ぎ、上昇が続くほど目線が上へ移った。157円80銭台で勢いが止まらなかったため、159円タッチまで保有するという強気な意見も現れている。

買いたい価格としては157円台後半への押しが意識され、特に157円80銭前後で一度押してから再上昇する形を期待する意見がある。売りたい側は157円85銭から158円付近を意識しており、「打診で売りたい」「158円では売りたくなる」という意見が残る。ただし朝の値動きでは、売った直後に踏み上げられた体験も出ており、戻り売り側は明らかに慎重になっている。

大衆の価格マップを整理すると、買いは157円70~80銭台への押し、売りは157円85銭~158円付近、その上では159円が強気派の次の目標として意識されている。現在値が158円目前まで来たことで、朝7時台の「157円40~50銭なら売る」という感覚はすでに崩れている。

9時台前半から「買い優勢」へ一気に傾いた

心理の変化は9時台に鮮明だった。9時10分前後には157円台後半への上昇を見て、「今日一切下がらない」「円が終わった」「158円が来る」と強気な反応が急増した。同時に、介入を期待して売っていた側からは「なぜこんなに上げるのか」「早く介入してほしい」という焦りも出ている。

9時20分以降は、日銀の材料を受けても円売りが続いたことで買い優勢がさらに強まった。157円80銭台では「レンジを抜けた」「159円まで見えてきた」という意見が現れ、前夜の下落を一時的な月末要因と捉え直す流れが強くなった。

9時40分前後になると157円85銭付近で利食いを考える意見や、短期の売りを試す意見も出た。しかし、売り派の中心は「ここから下がる」と断定するより、「さすがに一度押すのではないか」という逆張りに近い。朝の時点では、下落継続を主張する売りより、上昇後の調整を狙う売りへ性質が変わっている。

介入警戒は残るが、朝は売る根拠になりにくい

円安が進んだことで介入への警戒は再び強まっている。「今日も口先のけん制が来るのでは」「158円を超えれば当局が動くのでは」という意見は多い。しかし同時に、「結局介入できないのでは」「警戒だけで売ると踏まれる」という見方も強まった。

前夜まで介入警戒は戻り売りを支える大きな心理材料だった。ところが157円前半から157円90銭前後まで上昇する過程で、警戒だけを理由に売った人が苦しくなった。実際、157円47銭付近の売りが157円87銭付近で損切りになったという体験もあり、売り側には「当局が何か言うまで待つ」という慎重さが出ている。

したがって、介入警戒そのものは消えていないが、今朝の大衆心理では上昇を止める確定材料としては扱われていない。むしろ実際に強いけん制や急落が出るまでは、円安方向へついていくという姿勢が優勢である。

大衆の通信簿は前回の拮抗判断が外れ

前回7時20分版では157円31銭前後で買いと売りが「拮抗」と判定していた。今回は157円90銭前後まで約60銭上昇しており、方向感がないという前回判断から明確に離れた。前回は不的中とする。

直近の記録は前回まで5回的中、11回判定だったため、今回を加えると5回的中、12回判定となる。的中率だけを見れば、大衆の見方をそのまま追えばよい状態ではない。ただし今回は、朝7時台の拮抗から9時台に買い優勢へ変わったこと自体が重要であり、古い判断より現在の反応の変化を重く見るべき局面である。

同日8時20分の孔明はドル円を上方向と判定し、157円55銭、157円80銭を上値目標としていた。朝の大衆は当初そこまで強気ではなかったが、その後の上昇で157円80銭を超え、現在は大衆側も上方向へ追随した形になっている。

まとめ

ドル円は157円90銭前後まで上昇し、朝の大衆心理は買い優勢へ明確に傾いた。日銀の材料が円買いにつながらず、157円80銭台を突破したことで、焦点は158円、その先の159円へ移っている。一方、158円手前では利食いと短期の戻り売りも出ており、介入警戒は上値追いをためらわせる材料として残る。現時点では「下がったら買う」から「158円突破を見たい」へ強気が一段進んだ朝である。