諸葛亮曰く、東京市場を迎えるドル円は157円41銭前後、ユーロドルは1.1329前後で推移している。前夜は米物価指標の鈍化を受けてドル売りが先行したが、その後はドルが買い戻され、ドル円は前夜の156円台後半から157円台前半へ反発した。ユーロドルも一時1.1370台まで上昇した流れを維持できず、再び1.1330近辺へ押し戻されている。朝のテクニカルはドル円の短期上昇とユーロドルの下落が比較的明瞭である。ただし8時50分には日銀関連材料が予定されており、ドル円は東京序盤から一方向へ追うより、その内容を確認してからの方が安全である。

現在の戦況

前回22時20分版ではドル円を下方向、基準156.82円、予測レンジ156.30~157.20円、target1を156.60円、無効化ラインを157.25円としていた。その後は反発が進み、今回の基準値は157.41円前後まで上昇している。157.25円の無効化ラインを上回ったため、前回の下方向は不的中である。予測レンジ上限157.20円も超えており、レンジ判定も外れた。

ユーロドルは前回、上方向、基準1.1361、予測レンジ1.1340~1.1395、target1を1.1380、無効化ラインを1.1345としていた。今回は1.1329前後まで下落しており、上方向は不的中、無効化ラインも割り込んだ。前夜の米物価鈍化後に出たユーロ反発は持続せず、再びドル優勢へ戻った形である。

累積では方向判断が13回的中、24回判定となる。予測レンジ内は18回、target1到達は7回である。前回はドル円、ユーロドルとも方向とレンジを外しており、月替わり直後の巻き戻しを十分に捉えられなかった。

現在のドル円は本日高値157.425円に近く、始値157.382円を上回っている。ユーロドルは本日高値1.13313から押され、1.13289前後で推移する。東京朝の初動ではドル買いが優勢だが、まだ一日の値幅はドル円約11銭、ユーロドル約8pipsと小さい。

時間足別テクニカル分析

ドル円は5分足、15分足、1時間足で現在値が主要な短期移動平均を上回っている。特に5分足はRSI14が58.2、ADX14が38.9、+DIが24.5に対して-DIが8.6となり、短期では買い側が優勢である。1時間足もRSI14が58.4、MACDヒストグラムがプラス、+DIが-DIを上回っている。一方、4時間足は方向感が弱く、日足ではEMA75とEMA200が現在値より上に残る。短期上昇をそのまま長期上昇へ読み替える段階ではない。

時間足基準価格EMA20EMA75EMA200位置・配列
5分足157.410157.384157.323157.2043本すべて上
15分足157.410157.346157.195157.2343本すべて上
1時間足157.410157.202157.317157.2263本すべて上
4時間足157.410157.338157.073157.464EMA20・75上、EMA200下
日足157.410157.098158.401157.695EMA20上、EMA75・200下
時間足RSI14MACD HistADX14+DI / -DIATR14BB幅判定
5分足58.20.0065038.924.5 / 8.60.0240.141上昇優勢
15分足60.4-0.0105332.723.4 / 11.10.0570.177上方向
1時間足58.40.0624031.835.2 / 16.60.1840.835上昇優勢
4時間足50.5-0.0117229.416.0 / 15.20.4810.944中立
日足50.80.3359732.717.8 / 17.31.3076.353中立

ユーロドルは対照的である。5分足から日足まで現在値が主要移動平均をほぼ全面的に下回る。1時間足はRSI14が41.0、ADX14が39.5、-DIが23.5に対して+DIは7.2で、下落の方向性が強い。4時間足も-DI優勢、日足ではRSI14が23.6まで低下している。長期では売られ過ぎの領域へ入っているため反発には注意が必要だが、現時点のトレンドそのものは下向きである。

時間足基準価格EMA20EMA75EMA200位置・配列
5分足1.132891.132931.133241.133893本すべて下
15分足1.132891.133111.133961.134783本すべて下
1時間足1.132891.133911.135461.139783本すべて下
4時間足1.132891.135631.142931.149813本すべて下
日足1.132891.146041.152211.155073本すべて下
時間足RSI14MACD HistADX14+DI / -DIATR14BB幅判定
5分足48.2-0.00001421.214.2 / 34.20.000100.00043下方向
15分足41.70.00012438.912.4 / 25.40.000370.00104下落優勢
1時間足41.0-0.00033639.57.2 / 23.50.001200.00486下落優勢
4時間足36.70.00023036.814.2 / 26.50.002410.00868下方向
日足23.6-0.00206754.96.4 / 29.70.005210.04205下落優勢・売られ過ぎ

USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル

前夜の米国指標は強弱が混在した。GDP前期比は2.2%と予想1.5%を上回り、個人消費も0.9%と予想0.3%を上回った。一方、コアPCE前年比は3.0%と予想3.3%を下回り、総合PCE前年比も3.4%と予想4.2%を下回った。物価鈍化を受けて米国債利回りはいったん低下し、ドル売りが進んだが、その後は強い成長指標も意識され、ドルが買い戻されている。

9月を通じて米国の強い成長と高い金利はドルを支えてきた。月末には物価鈍化を材料にそのポジションが巻き戻されたものの、10月初日の東京朝ではドル円が157円台を回復し、ユーロドルが1.1330近辺まで下落している。価格の組み合わせを見る限り、短期の通貨強弱はドルが再び優勢である。

ただし円には独自材料がある。8時50分には日銀の意見要旨が予定されており、金融政策の先行きに関する表現が円相場を動かす可能性がある。ドル円は短期指標だけなら上方向だが、157円台は介入警戒も意識されやすく、円売りを無条件で追う局面ではない。

ユーロは前日に物価指標が予想を上回ったものの、その後のユーロドルは上昇を維持できなかった。これはユーロ固有の材料よりドル側の金利・成長期待が再び優先されていることを示す。現在はドル優位、円は日銀材料待ち、ユーロは弱含みという序列で見る。

本日の重要イベント

東京朝で最も重要なのは8時50分の日銀関連材料である。現在のドル円は157円40銭前後まで戻しており、発表前から短期指標は上向いている。金融政策について想定より引き締めに前向きな内容が確認されれば円買いが入りやすく、逆に追加引き締めを急がない印象なら157円台後半を試す余地が生まれる。

海外では米国の製造業関連指標が焦点になる。23時にはISM製造業PMIが予定され、前回54.6に対して予想56.0となっている。仕入価格指数も高い水準が予想されており、強い結果なら米金利上昇とドル買いを再び支える可能性がある。弱い結果なら前夜の物価鈍化と合わせ、ドル高の巻き戻しが再開する可能性がある。

また、欧米の中央銀行関係者の発言も複数予定されている。したがって東京時間だけで一日の方向を固定するより、朝の日銀材料、欧州時間、米製造業指標という三段階で見直す必要がある。

時間帯別シナリオと価格予測

ドル円は157.41円前後を基準に、まず前日高値157.529円が最初の上値抵抗となる。ここを明確に抜けば157.70円、さらに157.85円付近が次の候補である。下は157.20円前後に1時間足のEMA20とEMA200があり、その下では157.00円が心理的な節目になる。

東京朝のドル円は上方向を基本とし、予測レンジを157.00~157.85円、target1を157.55円、target2を157.80円、無効化ラインを157.05円とする。ただし8時50分の日銀材料直前に高値を追うのは避けたい。157.20~157.30円へ押して下げ止まるか、157.53円を明確に突破してからの方が方向確認としては強い。現在の推奨は見送りである。

ユーロドルは1.1329前後を基準に、前日安値1.13213が直近の重要な下値となる。これを割れば1.1310前後、さらに1.1300が視野に入る。上は1.1339前後の1時間足EMA20、1.1355前後のEMA75が戻りの壁になりやすい。

ユーロドルは下方向を基本とし、予測レンジを1.1305~1.1355、target1を1.1320、target2を1.1310、無効化ラインを1.1356とする。日足RSIは23台まで低下しており、現在値からの追撃売りは反発を受けやすい。1.1335~1.1345へ戻した後に上値が止まる場面を待つ方がよい。現在の推奨は戻り売りである。

諸葛亮孔明の最終裁定

諸葛亮曰く、ドル円は上方向、予測確度67%とする。現在値157円41銭前後に対し、予測レンジ157.00~157.85円、target1は157.55円、target2は157.80円、無効化ラインは157.05円である。5分足から1時間足まで価格が主要移動平均を上回り、1時間足では+DIが-DIを大きく上回る。前夜のドル売りをかなり巻き戻した点も上方向を支える。ただし日銀材料が目前にあるため、現在の推奨は見送りとする。

ユーロドルは下方向、予測確度74%とする。現在値1.1329前後に対し、予測レンジ1.1305~1.1355、target1は1.1320、target2は1.1310、無効化ラインは1.1356である。5分足から日足まで主要移動平均の下にあり、1時間足と日足では-DI優勢が明確である。日足RSIが売られ過ぎ領域にあるため安値追いは避け、現在の推奨は戻り売りとする。

大衆の意見では、深夜から早朝にかけてドル円の上昇を期待する見方が増えた一方、157円台での介入警戒や上値の重さを意識する声も残っている。朝の価格は買い側に有利だが、日銀材料直前という条件を考えれば、孔明は上方向を見ながらも飛び乗らない。

前回はドル円の下、ユーロドルの上という両判断が崩れた。ゆえに今朝は、予測方向より無効化ラインを重く見るべき局面である。

兵は勢いのみを追わず、敵が陣形を示すまで待つべし。東京朝は日銀材料を通過した後の157円台の定着力を見極めるなり。