諸葛亮曰く、ドル円は最新確認できた14時18分時点で157円05銭前後である。東京午前に157円台から156円60銭台まで急落した後は買い戻されたが、11時05分時点の複数の時間足では短期から4時間足まで上値の重さが残る。対してユーロドルは1.1333前後まで低下し、米金利上昇と欧州への懸念を背景に下方向が明確である。欧州版の結論は、ドル円を下方向ながら戻り待ち、ユーロドルを下方向で戻り売り優先とする。

現在の戦況

ドル円は朝版で想定した上方向が崩れ、11時20分版では下方向へ転換した。その後は156円台後半から157円台へ戻しており、東京時間の急落をそのまま追撃する局面ではなくなった。しかし157円台前半は短期移動平均が密集する領域であり、157円35銭から55銭を明確に回復しない限り、反発を本格的な上昇再開とは判定しにくい。

11時20分版のドル円は基準156.728円、下方向、予測レンジ156.20~157.55円としていた。現在確認価格は157.05円前後まで戻しているため方向判定は現時点で不的中だが、予測レンジ内にはとどまっている。156.50円のtarget1到達は確認できていない。

ユーロドルは朝から下方向を維持している。11時20分版の基準1.13358に対し、現在確認値は1.1333前後であり、方向は引き続き下である。9月はドルが対ユーロで大きく上昇し、ユーロは前日に1.1312まで下落した。米国の成長力と高金利に対し、欧州ではエネルギー、財政、政治面への警戒が重しになっている。

時間足別テクニカル分析

ドル円は11時05分時点で5分足と15分足のRSI14が23.41、22.67まで低下しており、短期的には売られ過ぎからの反発余地が大きかった。その反発が157円台回復として現れている。一方、1時間足と4時間足でも価格はEMA20を下回っており、中期の戻り売り圧力は消えていない。

時間足基準価格EMA20EMA75EMA200位置・配列
5分足156.714156.946157.181157.2803本すべて下
15分足156.714157.151157.292157.4033本すべて下
1時間足156.714157.286157.473157.2573本すべて下
4時間足156.714157.470157.065157.4823本すべて下
日足156.718157.067158.428157.6983本すべて下
時間足RSI14MACD HistADX14+DI / -DIATR14BB幅判定
5分足23.4130-0.0189395442.05349.2996 / 26.18130.1140.919短期下落優勢・売られ過ぎ
15分足22.6662-0.0885834630.220112.1795 / 34.92180.1220.832下落優勢・売られ過ぎ
1時間足34.3953-0.0569046713.694721.0684 / 31.80240.2330.781下方向だが勢い弱い
4時間足43.1371-0.0357371521.73528.4879 / 19.49470.4822.058戻り売り優勢
日足50.06100.4252276937.525820.4902 / 11.97891.3236.662大局は中立から上向き余地

ユーロドルはドル円以上に方向が揃っている。5分足から日足まで価格がEMA20、EMA75、EMA200を下回り、4時間足ADX14は48.19、日足は53.45とトレンドの強さも高い。日足RSI14は24.49まで低下しているため安値追いには注意が必要だが、反発局面は戻り売り候補になりやすい。

時間足基準価格EMA20EMA75EMA200位置・配列
5分足1.133471.133701.133711.134013本すべて下
15分足1.133471.133741.134111.135543本すべて下
1時間足1.133471.134111.136431.141083本すべて下
4時間足1.133471.136511.144151.150603本すべて下
日足1.133471.147441.152731.155303本すべて下
時間足RSI14MACD HistADX14+DI / -DIATR14BB幅判定
5分足39.8885-0.0000371124.244711.6386 / 27.63220.000280.00078下方向
15分足44.3378-0.0000436123.111213.8477 / 26.97660.000320.00075下方向
1時間足42.26340.0002326537.60146.7155 / 20.59510.001100.00415戻りを挟みつつ下優勢
4時間足34.0881-0.0002362948.19125.5763 / 24.99060.002020.00859強い下落基調
日足24.4874-0.0021910453.44985.8468 / 34.24700.005150.03976強い下落・売られ過ぎ注意

USD・JPY・EUR通貨強弱とファンダメンタル

ドルは対ユーロでは明確に優位である。米国の堅調な成長と高金利がドルを支え、米10年債利回りは5%台前半の高水準まで上昇している。9月の米債市場は大幅な金利上昇となり、金利差という観点ではユーロドルの下落を支える材料が強い。

ただしドル円では事情が異なる。ドルそのものは強い一方、円も9月を通じて対ドルで持ち直しており、日本側の金利上昇と為替介入への警戒が円売りを抑えている。このため「ドル強=ドル円上昇」と単純化できず、ドルと円の双方が買われる局面では157円前後で方向が割れやすい。

ユーロは三通貨の中で最も弱い。前日の1.1312は2025年5月以来の安値圏であり、欧州のエネルギー問題、財政不安、政治的不透明感が米国との成長・金利差と重なっている。したがって通貨強弱はドル優位、円も底堅い、ユーロ劣位という序列で見る。

大衆心理ではドル円157円を挟んで買いと売りが衝突している。156円台からの急反発を見て上を期待する意見がある一方、157円台を戻り売りの好機と見る意見も強い。孔明はこの混在を追いかけず、157円35銭以上を回復できるか、再び156円台へ押し戻されるかを確認してから動く方が勝率は高いと見る。

本日の重要イベント

欧州時間からNY時間にかけては、米金利の動きが最重要である。長期金利は数十年来の高水準まで上昇しており、債券売りが続けばドル買い材料になりやすい。一方、金利上昇が株式市場のリスク回避を強めれば、円買いも同時に発生し、ドル円だけは上値を抑えられる可能性がある。

翌10月1日には日本の企業関連統計、欧州の製造業PMI、米国では新規失業保険申請件数やISM製造業PMIなどが控える。さらに米雇用・物価指標への警戒が続くため、欧州後半からNYでは金利変動に対する為替の反応が大きくなりやすい。

ユーロについては欧州の景況感と財政・エネルギー問題への警戒が続く。強い反発材料が出ない限り、1.1340~1.1360方向への戻りは売り圧力を受けやすい。

時間帯別シナリオと価格予測

ドル円の本日方向は下とする。予測レンジは156.40~157.60円、target1は156.75円、target2は156.40円、無効化ラインは157.55円、現在の推奨は見送りである。157円前後は売買が交錯しており、現在値からの追撃は値幅に対して不利である。157円30~50銭へ戻して失速するなら売りを検討しやすく、逆に157円55銭を明確に超えれば下目線を解除する。

欧州序盤では156円80銭~157円35銭を中心とする往復を基本シナリオとする。米金利上昇だけならドル買いが支えになるが、株安と円買いが同時進行すれば156円台半ばへの再下落を警戒する。157円55銭突破なら157円80銭方向まで反発余地が広がるため、売りの固執は禁物である。

ユーロドルの本日方向は下とする。予測レンジは1.1295~1.1360、target1は1.1320、target2は1.1300、無効化ラインは1.1370、現在の推奨は売りである。1.1330近辺からの安値追いより、1.1340~1.1355への戻りを待つ方がリスク管理しやすい。1.1370を明確に上抜けば下方向の前提を解除する。

欧州後半からNY序盤では、ユーロドルが1.1320を割れば1.1300と前日安値圏の再試験が焦点になる。反対に1.1360まで戻しても、1時間足と4時間足の移動平均からは依然として戻り局面の範囲であり、上方向への転換判定には1.1370超えが必要である。

諸葛亮孔明の最終裁定

ドル円は下方向、信頼度58%とする。ただし現在の157円前後は売りを追う位置ではない。東京午前の急落で短期指標が売られ過ぎまで進んだ後だけに、欧州序盤では反発と再下落の双方が起こり得る。157円35~55銭を越えられないことを確認してからの戻り売りが最も合理的である。

ユーロドルは下方向、信頼度78%とする。5分足から日足まで価格が主要移動平均を下回り、4時間足と日足では下落トレンドの強さも明確である。米金利高と欧州側の弱材料も同じ方向を向いており、二通貨のうち方向性が明瞭なのはユーロドルである。

この時間の優先順位は、第一にユーロドルの戻り売り、第二にドル円の戻り待ちである。ドル円は円とドルが同時に強くなり得るため見送り、ユーロドルは1.1340~1.1355へ戻した場面を売り候補とする。欧州序盤で無理に初動を追わず、価格がこちらの陣地へ来るまで待つのが上策なり。