
諸葛亮曰く、執筆時点のドル円は15時58分時点で157円34銭前後で推移している。東京時間には156円台前半まで急落した後、157円台へ大きく切り返す荒い値動きとなった。午後の意見を追うと、安値からの反発を見て買いへ傾く声と、157円台を戻り売りの機会と見る声が正面から衝突している。ただし最も特徴的なのは、どちらか一方向への確信ではなく、往復の激しさを嫌ってロンドン時間の方向が見えるまで待つ姿勢である。今回の多数派は様子見優勢と判定する。
156円40銭台から157円台へ、急反発で空気が一変
午後のドル円は、一方向へ素直に動く相場ではなかった。意見の中では156円40銭付近から157円25銭付近まで一気に戻した値動きが強く意識されている。下落を見て売りを考えていた人からも、下ヒゲの長さを理由に「安値を更新するまでは素直に売れない」という慎重な見方が出た。
反発局面では「二番底を付けた」と判断して買いへ向かう意見や、157円へ戻ったことを歓迎する意見が続いた。158円方向までの戻りを期待する声もあり、午前中の急落だけを見て下方向へ決め打ちする空気は弱まった。
しかし買い側が完全に主導権を取ったわけでもない。157円へ戻すたびに売りを考える意見も多く、157円を超える動きと、それを押し戻そうとする動きの衝突が強く意識されている。「157円を絶対に超えたい側と、超えさせたくない側が戦っている」という趣旨の意見は、午後の心理を端的に表している。
157円が最大の攻防線、上では戻り売りも待つ
大衆の価格マップで最も強く意識されているのは157円ちょうどである。157円回復を買い側の復活と見る意見がある一方、157円を叩かれたことを確認して再び売ったという意見もあり、同じ価格が買いと売り双方の判断基準になっている。
売りたい価格では157円台前半から半ばを待つ意見がある。157円20銭台まで戻れば売りたいという考えや、157円台へ戻した後の失速を狙う考えが確認できる。逆に買い側では、156円台で付けた安値からの強い反発そのものを根拠に、突っ込み売りは危険だという見方が目立つ。
さらに上では158円が大きな目標として意識されている。158円まで止まらないという強気な意見、さらに159円や160円まで戻してほしいという意見もあるが、これは現在の多数派というより、急反発を見て上方向へ期待を強めた層の見方である。
したがって現在の価格マップは、買い側が156円40~60銭台の反発を重視し、売り側が157円から157円20銭台を警戒、さらに158円を上方向の大きな節目として見る構図になっている。157円を挟んだ攻防が終わらない限り、どちらか一方へ強く傾きにくい。
売りで追えば反発、買えば失速する往復相場
午後の意見で繰り返されているのが、値動きの激しさに対する疲労である。「一方通行ばかりで稼ぐのが難しい」という意見だけでなく、実際には上下双方へ振られるため往復で損失を受けたという体験が目立つ。
安値付近で売らずに済んだことを安堵する意見がある一方、高値側では買った直後に押し戻されたという不満もある。利益が出た位置で決済された後、再び逆方向へ動いたことへの苛立ちもあり、方向を当てるだけでは利益になりにくいという感覚が広がっている。
中には、損失を取り返そうとして取引を繰り返し、さらに損失を増やしたという体験もある。午後の値動きは、上昇派と下落派のどちらかが一貫して正しかったというより、短時間で両方を振り落とす展開だったと見る方が実態に近い。
そのため「手が出せない」「今日は見ているだけ」という意見が増えた。方向を予想すること自体を放棄したのではなく、値幅が大きい割に継続性が乏しく、入る位置を誤ればすぐ逆方向へ振られることを警戒しているのである。
15時台後半、買い戻しから再び157円攻防へ
心理の時系列を見ると、15時前後には安値からの反発を受け、買い側の勢いが強まった。156円40銭台から157円台へ戻した動きによって、底打ちや二番底を意識する意見が増え、158円方向を期待する意見も出始めた。
ところが157円台へ戻ると、今度は戻り売りを狙う意見が増える。「157円を叩かれたことを確認して再度売る」という考えや、157円20銭台まで戻れば売りたいという意見が現れた。上昇をそのまま追うより、戻ったところを売る方がよいと考える層が再び勢いを取り戻した形だ。
その後も157円を挟んで上下が続き、買い側と売り側の双方が強気になる珍しい状態となった。「ロング側もショート側も安心している」という趣旨の意見が出たことは、方向感の乏しさを象徴している。
最終的には「ロンドンの方向性が決まるまで様子見」「今日は見ているだけ」という慎重な意見が目立つようになった。東京時間の急落と急反発を見た後だけに、欧州勢が入ってから再び大きく振られる可能性を警戒しているのである。
ファンダは上、値動きは下というねじれ
方向を決めにくくしている理由として、材料と実際の値動きが一致しないという意見もある。金利を意識してドル買いを期待する声がある一方、円買いやドル売りを意識する意見もあり、「材料だけなら上だが、実際には下へ動きやすい」というねじれが指摘されている。
157円と158円付近の大きな節目を意識する意見もあり、価格が近づくたびに短期の売買が増えていると見る向きがある。午前から午後にかけての大幅な往復を経験したことで、単純に材料だけを見て一方向へ持ち続けることへの警戒も強まった。
介入警戒についても意見は割れている。円安方向へ戻れば再び警戒が強まると見る人がいる一方、口先でのけん制だけでは流れを止められないと考える人もいる。この対立も、157円台で買いと売りが拮抗する理由の一つになっている。
大衆の通信簿と孔明の判断
前回10時20分の大衆は157円44銭付近で「様子見優勢」と判定していた。今回の確認価格は157円34銭前後で、差は約10銭である。前回の様子見判定は基準範囲内に収まっており、的中扱いとなる。直近の記録は5回的中、9回判定であり、現時点では大衆の方向判断に明確な優位性があるとは言い難い。
11時20分の孔明は、午前の急落を受けてドル円を下方向、信頼度72%と判断していた。ただし急落直後の追撃売りは避け、戻りを待つ判断だった。その後は156円台前半から157円台へ大きく反発しており、午後の大衆も売り一色にはならず、買いと売りが衝突した末に様子見へ傾いている。孔明が下方向を維持する一方、大衆は方向を決めず欧州入りを待つ構図である。
まとめ
午後のドル円は156円台前半から157円台へ急反発し、売り優勢だった空気を一度打ち消した。しかし157円へ戻ると戻り売りも増え、買い側と売り側が同時に強気になる荒い往復相場となっている。157円が最大の攻防線で、上では157円20銭台から158円が意識される。執筆時点では方向を追う意見より、ロンドン時間の流れを確認するまで待つ意見が目立ち、多数派は様子見優勢である。
評価コメント