
結論:軸はコスモキュランダ、最大の変数は日曜の雨
9月20日の中山11R・オールカマーは、コスモキュランダを本命に据える。対抗はヴーレヴー、単穴にレガレイラ、穴でパンジャ、相手にジューンテイクまで。能力だけならレガレイラが最上位候補だが、今回は日曜の天候と馬場悪化の可能性を無視できない。JRAは台風25号の影響を見込み、オールカマーの前日発売を取りやめている。土曜夕方の時点で「開催中止」と決まったわけではないが、通常の良馬場前提で組み立てるレースではなくなった。
◎コスモキュランダ ○ヴーレヴー ▲レガレイラ ☆パンジャ △ジューンテイク 危ワイドエンペラー
馬券の中心はコスモキュランダの連軸。雨量が想定より少なく良~稍重に収まるならレガレイラの評価を上げ、重以上まで悪化するならヴーレヴーとパンジャの比重を上げる。前日発売がない以上、土曜夕方に一点へ決め打ちするより、当日の馬場を見て配分を変えるのが合理的だ。
土曜中山から見えたこと Cコース替わりでも決めつけは禁物
土曜の中山芝は良馬場で行われた。日曜はCコース2日目となるが、最大の問題は土曜と同じコンディションが続く保証がないことだ。土曜の結果だけを見て「内が有利」「前が止まらない」と固定すると、降雨後の馬場変化に対応できない。
オールカマーは芝2200メートル外回り。単純な瞬発力だけでなく、向正面から3~4コーナーで長く脚を使えるかが重要になる。出馬表上はメイショウゲキリン、セイウンプラチナ、コスモブッドレア、コスモキュランダなど前へ行ける馬がいる。極端な超スロー一辺倒と決めつけるより、コスモキュランダがどの位置を取り、いつ動くかを中心に考えたい。
土曜の中山ではルメール騎手が好調だったことも話題になった。ただし騎手の当日成績を翌日の別馬へそのまま移すのは危険だ。オールカマーでルメール騎手が乗るのはワイドエンペラーで、レガレイラは戸崎圭太騎手。馬の能力、馬場適性、位置取りを優先して評価する。
◎コスモキュランダ 中山適性と宝塚記念4着を重視
本命はコスモキュランダ。JRAの出走馬情報でも、皐月賞と有馬記念の2着を含め、中山重賞で5度の馬券圏内があることが示されている。前走の宝塚記念は逃げて4着。勝利には届かなかったが、GⅠで前へ行って粘った内容は今回のメンバーに入れば評価できる。
昨年のオールカマーでは結果を残せなかったため、同じ中山2200メートルだから自動的に買いというわけではない。それでも今回は宝塚記念で見せた積極策を再現できる余地がある。雨で瞬発力勝負になりにくくなれば、早めに動いて持続力を生かす形はさらに魅力が増す。
意見でも「宝塚記念4着の内容を評価する」「馬場が悪化するならコスモキュランダを軸にしたい」という見方が繰り返し出ている。一方、横山武史騎手の今年の重賞成績を不安視する意見や、調教を気にする見方もある。ここは騎手の年間数字だけで消すより、馬自身の中山実績と前走内容を優先する。勝ち切り一点より、連軸としての信頼を取る本命だ。
○ヴーレヴー 馬場悪化なら一段上げたい伏兵
対抗はヴーレヴー。良馬場の高速決着ならレガレイラを上に置きたいが、今回は雨を前提にした保険ではなく、馬場がタフになるほど評価を上げる候補として選ぶ。
意見では早い段階から「重くなればヴーレヴー」という評価があり、芝の中距離へ戻ることをプラスと見る向きもあった。4番枠なら、外を大きく回して距離損を増やすより、前の組を見ながらロスを抑えたい。上位人気馬が馬場を意識して仕掛けを遅らせれば、先に動ける馬に展開利が生まれる。
もちろん格の比較ではレガレイラやコスモキュランダより実績が下になる。したがって良馬場なら対抗評価は下げる。ただ、重馬場以上まで悪化し、上位馬が切れ味を削がれる条件になれば、この馬を相手筆頭から勝ち負け候補まで引き上げたい。
▲レガレイラ 能力最上位でも今回は絶対視しない
レガレイラは昨年のオールカマー勝ち馬で、中山との相性も強みだ。JRA公式でも前年優勝馬として紹介されており、能力比較だけなら当然中心になる。5番7番から極端な外を回さず運べる点も悪くない。
それでも今回は単勝一本で決めるより、馬場を確認したい。意見では「このメンバーなら能力が抜けている」という支持と、「雨で切れ味を削がれるのではないか」という不安が真っ二つに分かれている。特に重い馬場になった場合、後方で構えて直線だけで差す形はリスクが高まる。
逆に、雨が弱まり良~稍重程度なら評価は一気に戻る。中山2200メートルでの実績があり、戸崎騎手が早めに位置を取りに行ければ連覇の可能性は十分ある。今回は「能力を疑う」のではなく、「能力を最大限出せる馬場になるか」を見極める一戦と考える。
☆パンジャと△ジューンテイク 相手は前で運べる組を重視
穴はパンジャ。大きく人気を落とすなら、馬場悪化と展開の両方を味方につける候補として押さえたい。意見でも穴候補として名前が挙がり始めており、上位2頭へ人気が集中するなら配当面の役割が大きい。
ジューンテイクは58キロが鍵だが、8枠13番から無理に内へ潜り込まず、自分のリズムで運べる。雨で外を通る馬が伸びる状態へ変われば外枠が必ずしも不利とは限らない。武豊騎手がどこで進出を開始するかが焦点になる。
キャントウェイト、エセルフリーダも相手候補。特にエセルフリーダは中山適性を評価する意見があり、三連系では無視しにくい。人気馬だけで固めるより、馬場が悪くなるほど二列目を広げる方針を取りたい。
危ワイドエンペラー ルメール人気だけなら追わない
危険人気馬として挙げるのはワイドエンペラー。ルメール騎手が土曜に好調だったことで注目が上がる可能性があるが、8歳馬で近走内容から一変を要求される立場である。騎手だけを理由に人気が上がるなら妙味は薄い。
一方で、過去にルメール騎手との組み合わせで結果を出している点や、渋った馬場を評価する意見もある。完全消しではなく、オッズ次第で三連系の押さえまでという扱いが妥当だ。人気薄のままなら危険馬指定の意味は薄くなるため、当日の売れ方を見て判断したい。
今回のように前日発売が取りやめられたレースでは、最終オッズそのものが当日まで形成されない。土曜時点の予想人気だけで「人気馬」「穴馬」を固定しないことが重要である。
日曜はWIN5キャリーオーバーも発生 熱くなりすぎない
土曜のWIN5は的中者がなく、日曜へ2億6716万3960円のキャリーオーバーが発生したとの情報が競馬ファンの間で共有されている。日曜は通常以上に注目が集まりやすいが、オールカマー自体が天候という大きな不確定要素を抱える。
キャリーオーバーがあるから点数を無制限に増やすのではなく、馬場が読みにくいレースをどこまで広げるかを先に決めるべきだ。オールカマーでレガレイラ一本に絞るなら他レースを広げる、ここを荒れる前提にするなら他レースで軸を作るというように、全体の点数設計が必要になる。
台風の進路や開催情報が変わる可能性もあるため、購入前にはJRA公式の開催情報を再確認したい。
買い方 良~稍重と重以上で二段階に分ける
現時点の基本線は、馬連・ワイドならコスモキュランダからヴーレヴー、レガレイラ、パンジャ、ジューンテイクへ。三連複はコスモキュランダを一頭軸にして、ヴーレヴー、レガレイラ、パンジャ、ジューンテイク、エセルフリーダまでを相手候補とする。
良~稍重ならレガレイラを○まで上げ、コスモキュランダとの二頭軸を本線にする。重以上ならヴーレヴーを○のまま強化し、パンジャとエセルフリーダを厚くする。雨が想定以上に強ければ、レガレイラを三連系の相手へ下げる選択もある。
最終判断で見るのは三つだけだ。開催実施の正式情報、芝の馬場状態、直前までの雨量である。土曜17時時点では、◎コスモキュランダを中心に据えつつ、馬場次第で○と▲を入れ替えられる形が最も崩れにくい。前日発売取りやめという特殊条件だからこそ、早い段階で買い目を固定するより、当日の情報で最後の一段を調整するのが勝負になる。
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