
Netflixの恋愛リアリティ番組『ラヴ上等』シーズン2をめぐり、出演者への人格・外見攻撃が広がっているとして議論が続いている。番組を企画・プロデュースするMEGUMIは以前から、出演者を傷つける言葉を送らないよう呼び掛けているが、9月1日に第14~16回が配信された後も厳しい投稿が相次いだ。
公開された反応を見ると、「出演者の行動への批判は必要」という考えと、「人格や容姿への攻撃は別問題」という線引き、さらに「刺激的な構成で注目を集める制作側にも責任があるのではないか」という三つの論点が交差している。
行動への批判まで封じるのは違うという声
第14回では、ある出演者が新メンバーの食事を用意しない場面があり、そこから批判が拡大したとされる。
反応には、容姿への攻撃は問題だが、番組内で見せた行動や態度への批判まで同じ「中傷」として扱うのは違うという意見がある。リアリティ番組は出演者の選択や人間関係そのものを見せる形式である以上、視聴者がその行動を評価することまでは避けられないという考えだ。
一方、「切り抜きだけで判断して叩いている人も多いのではないか」とする反応もあった。前後の文脈を見ず、数十秒の場面だけで人物全体を断定すれば、行動批判から人格攻撃へ簡単に滑ってしまう。
刺激の強い番組構造そのものへの疑問
別の反応では、「元ヤン」を前面に出した企画で衝突や乱闘のような刺激的場面を見せれば、強い反応が起きることは予想できたのではないかという指摘が出ている。
番組は「筋書きのない物語」と位置づけられているが、視聴者からは「どこまでが自然な出来事で、どこまでが番組として見せるための構成なのか分からない」と感じる声もある。
出演者だけを矢面に立たせるのではなく、何を撮影し、どの場面を編集して配信するかを決める制作側にも一定の責任があるという視点だ。
「騒ぐほど番組が伸びる」という皮肉
ランキング上位が続いていることから、「炎上して騒がれるほど注目が集まり、結果的に番組が伸びる構造になっている」と見る反応もあった。
これはリアリティ番組特有の難しさである。批判が大きくなるほど、未視聴者が「何が起きたのか」と見に行き、さらに話題が拡大する。制作側にとって話題性は成功指標になり得るが、出演者個人には精神的負担が集中する。
また、過去の問題行動を持つ人物をエンターテインメントに登場させること自体に慎重であるべきだという反応もあり、番組が「更生」や「過去を乗り越える物語」をどのように扱うのかまで問われている。
批判できることと傷つけてよいことは同じではない
公開反応には出演者の言動を厳しく評価する声が多い。それでも、行動への批判と、容姿・人格・存在そのものへの攻撃は分ける必要がある。
同時に、出演者を守るよう呼び掛けるだけでなく、炎上しやすい編集や宣伝の設計、配信後のケア、誤解を生みやすい切り抜きへの対応まで含めて考える必要があるだろう。
視聴者の反応を前提に成り立つリアリティ番組だからこそ、「見せる自由」と「出演者を守る責任」の両方が問われている。
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