東京都東大和市の都立高校で、文化祭中に盗撮をしていたとみられる男が教師に催涙スプレーをかけ、傷害容疑で現行犯逮捕された事件が注目を集めている。報道では男性教諭が容疑者を追跡し、警察到着までの確保につながったとされ、学校は警備を強化したうえで翌日の文化祭も開催するとしている。

文化祭という開かれた場所の難しさ

反応では、一般客が出入りする文化祭で盗撮を完全に防ぐ難しさを指摘する声がある。学校行事は生徒の家族や地域住民が参加できる開放性が魅力だが、不特定多数が校内へ入る以上、通常授業とは異なる警備が必要になる。

今回、穴を開けたペットボトルに小型カメラを仕込んでいたとする報道もあり、「普通に見ただけでは分かりにくい手口まで学校側に見抜けというのは厳しい」という見方もできる。荷物検査を徹底すれば安全性は上がるが、入場待ちや運営負担も大きくなる。

教師が追跡、確保した対応に注目

現場で教師が異変に気付き、逃げようとした人物を追った点にも関心が集まった。反応の中には、催涙スプレーを持っていた相手に対応した教師の危険を心配する声や、「学校の先生がここまで対応しなければならないのか」と負担を問題視する意見がある。

実際、容疑者が逃走時にスプレーを使ったとされる以上、追跡には相当な危険が伴う。結果的に確保できたとしても、今後の学校行事では教員だけで対応せず、警備員や警察との連携を事前に設計する必要があるという教訓になる。

翌日も開催する判断は妥当か

学校が警備を強化して文化祭を継続するとしたことについては、事件が起きたからといって生徒全員の行事を中止する必要はないという考え方がある。一方、同様の侵入を防げる体制が本当に整ったかを確認すべきだという慎重論も成り立つ。

文化祭は生徒が長期間準備してきた行事であり、一人の不審者によって全面中止になれば影響は大きい。だからこそ、入場受付、校内巡回、立入区域、緊急時の通報役などを明確化し、安全を確保したうえで続けるのが現実的だろう。

今回の事件は、学校が地域へ開かれる機会ほど、日常より高いセキュリティ設計が必要になることを示した。生徒の楽しみを守ることと、不審者を排除することは対立する課題ではない。行事を続けるためにこそ、外部警備を含めた仕組みづくりが必要になっている。