Netflixの恋愛リアリティー番組「ラヴ上等2」をめぐり、出演者への誹謗中傷と番組の作り方をめぐる議論が広がっている。最新エピソードでは出演者を守る姿勢が示された一方、視聴者からは「攻撃を誘発しやすい構造そのものを考えるべきでは」という反応も出ている。

「全部演出と分かれば落ち着くのでは」という声

反応の一つは、リアリティー番組がどこまで現実でどこまで演出なのか分かりにくいことへの戸惑いだ。視聴者が登場人物の行動を現実の人格そのものとして受け取れば、批判が出演者個人へ向かいやすい。「演技や構成を含む娯楽として見られれば、過剰な攻撃は減るのでは」という意見が出ている。

一方で、番組を見ずに短い切り抜きだけで人物を判断することへの警戒もある。文脈が切れた数十秒の映像は強い場面ほど拡散されやすく、視聴者の怒りだけを増幅しやすい。実際に本編を見れば受け止め方が変わるという声もあった。

炎上も注目度になる構造への疑問

さらに厳しいのが、衝突の強い番組ほど話題になり、ランキングや再生につながる構造そのものへの指摘だ。出演者を守る声明を出す一方で、番組側が対立や刺激の強い場面を前面に押し出せば、「注目を集める仕組みと誹謗中傷防止が矛盾している」と見られかねない。

過去の行為や人間関係まで番組内で扱う場合、出演者だけでなく、画面に出ていない関係者や被害を受けた側への配慮も必要だという反応もある。単に「覚悟を持って出演している」で整理できないという問題意識である。

見ないという選択も視聴者の意思表示

「おすすめに出ても見ない」と距離を置く人もいる。強い刺激を売りにする番組が苦手なら、批判し続けるより視聴しない方が健全だという考え方だ。

誹謗中傷が許されないことと、番組内容への批評が許されることは両立する。今後問われるのは、出演者を守るだけでなく、視聴者が人格攻撃へ向かわず作品として議論できる設計を番組側がどこまで作れるかである。