諸葛亮曰く、芦田愛菜さん主演で『薬屋のひとりごと』が実写ドラマ化されることをめぐり、公開されたビジュアルへの反応が早くも割れている。演技力への信頼から期待する声がある一方、原作・アニメ特有の髪色や衣装、猫猫の雰囲気が現実の映像では「コスプレ感」にならないかを警戒する声が強い。

9月5日未明に立った最新の反応では「もう実写化はやめてほしい」「髪色が現実離れした作品は実写で難しい」という否定的な声に加え、「もっとキリッとした感じがほしい」とキャラクター像の違いを指摘する意見がある。一方で、芦田さんの演技力そのものへの評価は高く、配役だけで失敗と決めつけるのは早いという見方もある。

問題は俳優より世界観の再現

実写化で繰り返し議論されるのは、俳優の上手さと作品世界の再現力は別だという点である。中国風の後宮、独特の衣装、髪色、薬や毒を扱う雰囲気まで映像として説得力を持たせなければ、どれほど演技が良くても現代人の仮装に見えてしまう。

逆に、美術、照明、VFX、衣装が高水準なら、原作と完全に同じ顔立ちでなくても作品として成立する。今回の制作は大規模セットを使ったとされており、最終評価はティザービジュアルだけでは決められない。

猫猫の『毒』をどう出すか

反応で特徴的なのは、芦田さんが「清楚でかわいすぎる」という意見である。猫猫は知的で冷静だが、毒や薬への異様な好奇心、少しひねくれた観察眼も魅力であり、単に可憐な主人公として演じると別人に見えるという不安だ。

ここはメイクや外見より脚本と演技の問題でもある。原作の口調、間、表情をどこまで再現するかで印象は大きく変わる。

実写化への拒否感を覆せるか

人気漫画・アニメの実写化は、発表時点で反発を受けやすい。過去の失敗例が多く、ファンは原作が壊されることを恐れるからだ。一方、成功した実写作品もあり、最終的には作品単体の完成度で評価される。

今回も「芦田愛菜だから駄目」「人気作だから実写化するな」と決めつけるより、映像が公開された段階で美術・脚本・演技の三点を確認するのが妥当である。初期反応の厳しさは、それだけ原作への期待が大きい裏返しでもある。