
編集部が原因を説明し修正版を公開
週刊少年マガジン編集部は、9月2日発売号に掲載された日向坂46・大野愛実さんのグラビア写真が「指が6本に見える」と指摘された件について経緯を説明し、修正後の写真を公開した。編集部によれば、印刷用に写真全体の明度を調整した際、輪郭部分の影まで薄くなったことが、意図しない見え方につながったという。
ネット上では生成AIの使用を疑う声も出たが、編集部の説明は明度調整による輪郭の見え方が原因というものであり、AI使用が確認されたわけではない。この点を分けて考える必要がある。
問題視されたのは「加工」より確認工程
反応で最も多い論点は、写真を補正すること自体よりも、掲載前の最終確認で違和感を見つけられなかったのかという点である。雑誌に掲載する写真は明るさや色味を調整することが珍しくないが、その結果として人体の形が不自然に見えるなら、最終出力を人の目で確認する工程が重要になる。
「加工担当だけの問題ではなく、編集側も掲載前に確認するはずだ」「紙面に出る段階まで誰も気付かなかったことの方が気になる」といった趣旨の声があり、責任を一人のオペレーターへ集中させるより、制作フロー全体のチェック体制を問う見方が強い。
AI疑惑が先行した背景
手指の形が不自然に見える画像は、生成AIの失敗例として広く知られている。そのため今回も、画像を見ただけでAI生成を疑う反応が一気に広がった。ただ、実際には手が重なった位置関係と影の弱まりによって、別の指が一体化して見えた可能性が公式説明から読み取れる。
一方で「見れば別の手の指だと分かる」という反応もあり、SNS側が違和感を過剰に拡大したとの見方もある。画像加工技術への不信と、AIに対する警戒感が重なり、通常のレタッチ事故までAI問題として語られやすくなっている。
被写体への余計な負担を避けられるか
もう一つの論点は、写真に写った本人に責任がないにもかかわらず、名前と画像が騒動と結びついてしまうことへの懸念である。編集・印刷工程の問題であれば、被写体側に不要な負担を与えないためにも、出版社側が速やかに原因と修正内容を説明する意味は大きい。
今回の件は、画像加工をするかしないかという二択ではない。最終成果物が人間の目にどう見えるかを確認し、誤解が起きる状態なら公開前に戻すという基本的な品質管理が、AI時代にはむしろ重要になっている。
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