入替需要
2021年1末までに、おおよそPS合算290万台もの入替をしなければならないと言われている。
2019年が、PS入替100~120万台くらいとして、来年はおよそ倍以上の入替需要があり、今期に比較して来期の業績は相当なレベルで爆上がりするのがわかっている。株価もそれを織り込んでかパチンコ関連株はじりじりと上がってきている。
HEIWAのIR資料をちと古いが見てみると、290万台となると2015年くらいまでさかのぼる。まあ5年前だからそんな昔ではない。
でも当時とは違い、機械スペックや店の稼働、売上、稼働すべてがダウンしている状況。実際の適正台数としては現在の数値100万台程度通りのはず。それを無理して290万台導入す
るとどんな結果になるのか、誰でも想像がつくだろう。
客側にとっては規制による総入れ替えなど別に関係ない。客の財布の中身はそのままだし、別段新規顧客も増える訳ではない。すべてはホールとメーカーの一方的な都合だけ
すなわち、
・現在のホールの許容・適正台数をはるかに超えた無理な入替
これが乱発されることになる。10台入替でも速攻通路になるような機種が20台入替でさらに通路に磨きがかかる。さぞ壮観なことだろう。それが毎月毎月繰り返される。
普段は入替など中古や4円の型落ちだった低貸し島も総入替しなければならない状況で、低貸し専門店の中には閉店を選ぶところも多いだろう。
強烈な抱き合わせが横行する
注意ポイント
・ホール側は、糞台購入を回避したい
・メーカー側は、できてしまった糞台も在庫処分で売りつけたい。
この駆け引きがいつもの年よりも熾烈になるだろう。ホール側は、とにかく機械を買わなければならない。それも有望機種を多めに。
当然「シンフォギア2」などの来年登場するだろう有望機種には、案件が集中しメーカーからはお得意の抱き合わせ販売が炸裂する。
「糞台、糞台、優良台」
「糞台、優良台、糞台」
こんな感じで、次の機種も買うと約束しないと売りませんみたいな、事後抱き合わせも起きるかもしれない。
優良台の情報を数ヶ月前から流布して糞台ともども売りつける。メーカーも大量に機種を出してくるのでダブル抱き合わせくらいはするのではないのだろうか。直近のサラリーマン金太郎の抱き合わせは、P浜崎とガンダムSがセットになっている。これを超える異次元の抱き合わせ手法も生まれてくるかも知れない。
・短期間で需要に併せた、粗雑な作りの間に合わせ低予算糞台の乱発
最初から糞台となるべくして、力のかけ方が適当な機種が通常の年よりも増えそうだ。糞台マニアとしては嬉しいが、ホールにとっては死活問題だ。半端ない数の糞台が、市場に投入されることとなる。
一般人には、抱き合わせの「独占禁止法」違反がなぜ続いているのか疑問に思うかも知れないが、それには罰則が特にないため、効力がたいしてないからだ。「抱き合わせ」を「機
歴」とか「ポイント」など適当に言い換えることで永遠に続けることが出来る。「抱き合わせはダメだよ」程度の冊子がメーカーに配られても、半笑いでしか見ていない。無視であ
る。
どこの時期に入替が集中するか。だいたい予測通りだろう。
2020年4月・・・タバコ禁煙の時期の補強と、GW前入替
2020年7月・・・オリンピック自粛前の入替
2020年9月・・・オリンピック後の入替復活
2020年12月~翌1月・・最後の駆け込み需要
この時期に需要が集中するメイン機種を割り振っておいてその前後に糞台を挟む。最後のピークは月で40万台くらいは入替が起こりそうだ。メーカーもここぞとばかりに、新筐体!
専用筐体!って感じで便乗値上げも組み合わせて稼ぎ時になる。
それでも、スロならリゼロに近いモノ、パチなら仕置人に近いモノを作り込んでといってもどこのメーカーも他が一回あたったスペックを模倣して出してくるため、スペックでの差はつけられず、版権力、演出バランスの戦いとなるだろう。
三共は、シンフォギア2,ブリーチなど投入してくるのが見えているが、他のメーカーはめぼしい版権があるのだろうか。すでに飽きられたシリーズ版権くらいしかなさそうに見える。 ぶっちゃけ三共株は上がるの確定とみていい。シンフォギアなんて10万台超え確定だろうね。
ユニバは、まどか4、GOD、絆2、ギルティクラウン、花火など想像できるが、リゼロほどのスペックにしても既存機種の劣化のためどうなるか。
サミーは、北斗一辺倒ではもう厳しいだろう。化物語など出してくるだろうが、落ち目なのは否めない。
大都は、需要を逃さず、すかさずリゼロ2だろうね。
とにかく通常の年なら歯牙にもかけられないような機種でも、需要の関係で奪い合いになる。
客飛びはさらに加速へ
前述通り、総入れ替えはホールやメーカーの都合であり、客にとっては関係のないこと。
ポイント
・客数は変わらない。新規顧客はいない。
・売上、粗利は、新スペックの影響でダウン
機械代負担がホールにのしかかる。すでに今年(2019)の入替予算を減らして来年分に繰り越すところが多いのは、きいている。そして入替負担は全て客に向かう。糞釘、低設定営
業で、客はますますむしり取られ、禁煙状態もあり、さらに客が飛ぶ。
派手にリニューアルオープンや宣伝に費用を費やしても、店内移動、市場内移動だけで新規に顧客が増えるわけではない。休眠客を呼び込んでも、負けさせることでさらに深い眠りにつく。話題性のある新台で客が一時的に増えても、永続する訳ではない。財布が空になり次第店から遠のく。
適正台数を超えた、無理な入替は、新台ばかりのピカピカな通路を生み出し業界全体に相当なダメージを与えることになる。
ホール側は抱き合わせ対策しないの?
メーカーVSホール
抱き合わせが横行するのが事前にわかっている状況で、そのまま手をこまねいて待っているのは愚策だろう。
ホール側は、来年にむけて事前に抱き合わせ対策をきっちりとやっておくべきだ。
・議員への陳情(2F、ひらさわ)
・組合活動
結局いつも通りFAXでメーカーや販社に抱き合わせはしないでのお願い通知を流すだけかなw
でも、いい機械を大量に購入しようと、大手ほど抜け駆けして糞台をつまむから結局無駄なんだけどね。普段は抱き合わせに乗ってこないダイナムはどうするのかなw。これも見物
いい機械は大手に牛耳られ、中小には2,3週後に小台数ってところかな。もめそうだね。
メーカーの特需は1年限り。総入替が終わった2021年以降はどうなるか。
無理な新台入替のつけが蓄積し、客飛びも加速。ホール側は大ダメージで機械予算は大幅削減し、メーカーや販社の業績は大打撃を食らう。よって空売りできる企業には空売りを仕掛ける人が多いだろうね。
もちろん2022年以降も安定の業績ダウン確定。
上がって下がるのがわかっているわけで、これほど明白な環境だから金持っている人は株で儲かるだろうねー
終わり