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『ロメリア戦記』第1話に賛否 「テンプレなのに丁寧」「何がしたいか分からない」婚約破棄から始まる戦記に期待と戸惑い

『ロメリア戦記』第1話「ロメリアという少女」が放送
TVアニメ『ロメリア戦記』の第1話「ロメリアという少女」が10月5日に放送された。有山リョウによるライトノベルを原作とする作品で、10月5日からTOKYO MX、BS11などで2クール放送される。
物語は、伯爵令嬢ロメリアがアンリ王子らと魔王ゼルギス討伐を成し遂げた直後から始まる。しかし戦闘へ直接参加しなかったロメリアは足手まといと見なされ、アンリから婚約破棄を告げられる。凱旋にも参加せず実家へ戻ったロメリアは、魔王が倒された後も残る魔族との戦いを見据え、新たな道へ進み始める。
第1話を巡って特に目立ったのは、「戦記」という題名から重厚な戦争ものを期待していた人と、婚約破棄や追放から始まる構成に既視感を覚えた人との温度差だった。一方、設定は定番に見えても映像や演出は丁寧だとして、今後の本格的な戦記展開へ期待する意見も出ている。
「婚約破棄に追放」定番要素への既視感
厳しい意見で多かったのは、第1話の入口が近年のファンタジー作品で見慣れた構成に感じられるというものだった。「婚約破棄に辺境開拓に魔王軍討伐」と複数の定番要素を組み合わせた印象を受けたという意見や、「追放婚約破棄ものには飽きてきた」とする内容があった。
魔王を討伐した直後に主人公が婚約を破棄される展開についても、その必要性を疑問視する意見が出た。アンリ王子たちは実際に命懸けで魔王を倒しており、単純に無能な人物が有能な主人公を追放するだけの構図には見えない。そのため「追放する側がどうしようもない人物でないと成立しにくい」という見方と、「王子側にも魔王討伐という実績があるので一般的な追放ものとは違う」という見方に分かれている。
一方、「テンプレっぽく見えるのにえらく丁寧に作ってる」と評価する意見もあった。題材そのものに既視感はあっても、そこで即座に切るのではなく、本当に戦記へ発展するのかを数話見届けたいという意見である。
「主人公が何をした人なのか分からない」説明不足を指摘
第1話への不満として強かったのが、主人公ロメリアの役割が分かりにくいという点だ。魔王との戦闘では直接戦わず、討伐後に遺体から証拠品や宝物を回収する姿が描かれたため、「戦闘に参加できない伯爵令嬢がなぜ討伐隊についてきたのか」という疑問が相次いだ。
ロメリアが旅の中で物資や資金を管理する裏方を担っていたのではないかと補完する意見がある一方、第1話だけではその貢献が十分に伝わらないという見方もある。「何がしたいのか分からない主人公」「内容がほとんど把握できなかった」と厳しく見る人もいた。
特に、感情を大きく表に出さず淡々と行動するロメリアの人物像は評価を分けた。「主人公が淡々としすぎ」という意見がある一方、「泣いたり叫んだりしないヒロインは良い」と、その冷静さを好意的に受け止める人もいる。
ロメリアを感情より状況分析を優先する人物として見れば、第1話の振る舞いにも意味があるという反論もあった。説明不足なのか、あえて情報を伏せているのかで評価が変わりそうだ。
「戦記はどこ?」本格的な戦争展開を待つ人たち
作品名に「戦記」とあるだけに、今後の軍隊や戦争描写への期待は大きい。「戦記ものとして期待してる」「アルスラーン戦記的なのを期待していいのかな」といった意見があり、婚約破棄よりも魔王亡き後の世界情勢を見たいという意見が出ている。
第1話の時点では魔王討伐後の残存勢力との戦いが本格化していないため、「どこが戦記なんじゃーい」と戸惑う意見もあった。ただ、魔王を倒しても魔王軍そのものが消滅したわけではなく、統率を失った勢力が各地に残っているという物語の前提から、今後ロメリアが人材を集め、軍を組織していくのではないかと期待する見方もある。
2クール放送であることについても評価は分かれた。「1話では何とも言えないので3話くらいまで見れば流れが分かるのでは」という慎重な意見がある一方、「このテンポで2クールは長い」と不安視する内容もあった。
作画や演出には「明らかに頭一つ抜けてる」の評価も
物語の構成には厳しい意見が出た一方、映像面を高く評価する反応も目立った。「絵は綺麗」「背景の描き込みから音楽や演出まで文句ない」とする内容があり、第1話の制作面を今期作品の中でも高く評価する人がいた。
テンポについても賛否がある。「ダイジェストっぽいけど、そこまで感じさせないテンポで面白かった」という意見がある一方、展開だけでなく台詞まで早く感じられ、「場面ごとの余裕がない」とする指摘もあった。
第1話で魔王討伐、婚約破棄、帰郷、家族とのやり取り、その後の旅立ちまで一気に描いたため、物語を早く本題へ進めたかった意図は感じられる。ただ、その代わり主人公や周囲の人物を理解するための情報が不足したと感じた人も少なくない。
ロメリアの冷静さは欠点か、それとも作品の個性か
意見が最も分かれたのは、やはりロメリア自身の人物像だった。商人や門番への接し方を見て「無駄に敵を作る態度では」と感じる人がいる一方、相手の立場まで考えて行動しているのではないかと読み解く意見もあった。
例えば実家の門番に自分の身分を強く主張しなかった場面についても、「普通に名乗ればいい」という疑問と、「顔を知らない門番が困らない形にしたのでは」という解釈がぶつかっている。商人とのやり取りについても、単なる冷淡さなのか、家に残る父親の今後まで考えた行動なのかで見方が異なった。
こうした部分は、第1話だけで主人公の考えをどこまで説明するべきかという問題にもつながる。すべてを説明しない作りを面白いと感じる人がいる一方、主人公の目的や能力が分からなければ物語へ入り込みにくいという人もいる。
まとめ
『ロメリア戦記』第1話では、婚約破棄や追放という定番要素への既視感と、「戦記」という題名から期待される本格的な戦争物語との落差が大きな論点になった。ロメリアの役割や考えが十分に説明されていないとして「何がしたいか分からない」とする意見がある一方、その冷静な主人公像や丁寧な映像を評価する反応もある。
2クールという長さもあり、第1話だけで評価を決めず数話見たいという人も少なくない。婚約破棄を入口にした作品が、ここから本当に「戦記」へ変わっていくのか。第2話以降でロメリアの能力や目的が明確になれば、第1話で感じられた説明不足への評価も変わりそうだ。